カラーメッキと塗装のメリットとデメリットをご説明させて頂きます。
2018年05月11日
本日のお話は、当社にお問い合わせ頂く案件でカラーメッキ加工と塗装の違い及びそれぞれのメリットとデメリットをマニア様、個人様、業
者様に分かりやすく丁寧にご説明をさせて頂きます。
塗料による商品への塗装は皆様がご承知の様に様々な塗料を製造している、例えば日本ペイントや関西ペイント、海外製塗料等製造の塗料を
職人さんの裁量によって調合し対象物に塗装する事です。(簡単にご説明)
カラーメッキ加工とは湿式メッキ(電気による化学反応を利用)、乾式メッキ(真空の強度によりカラーメッキ液をスパッタ及び蒸着させる
方法。(簡単に説明)
昨今、自動車やトラックのグリル等に使用されているブラック調のカラーメッキ部品は大量生産が乾式メッキ加工により可能になっておりま
す。
塗装の方では昔から現在の様々な部品に塗装が施されています。
昔と違い塗装による加工完成品も大変に見た目が綺麗になり、これからも塗料製作会社の技術と塗料を吹き付ける機械及び職人さんの技術に
より更に見栄えと腐食に対する完成度が増すように感じます。
塗料を使用しての見栄えのクオリティとカラーメッキ(メッキ塗装は塗装なので除く)を使用しての見栄えのクオリティを比べればやはり
カラーメッキの方が見栄えのクオリティが断然に上になります。
その見栄えの大きな違いは業者様や個人様がよくおっしゃる金属感がカラーメッキの方は有り、塗装は金属感が無いと言います。
これが見栄えのクオリティの違いに反映されていると言えるでしょう。
コストパフォーマンスでご説明をさせて頂きますと断然に塗装の方がお安く、カラーメッキの方が断然にお高くなります。
その理由は、加工の手間とカラーメッキ加工する為に使用する機械やメッキ槽、メッキ液などのコストが大変に高い事によりカラーメッキが
どうしても加工賃が高くなる事に理由が御座います。
塗装を行う前の素材の下地は研磨などは行いませんが、カラーメッキ加工は必ずバフ研磨作業を行います。
もう少し細かくご説明させて頂きますと、カラーメッキ加工を行う前金属類は400番手位は磨きます。
樹脂素材は量産品用乾式メッキ加工の場合最低2000番、3000番有れば良しとなる為に、この下地作業自体で塗装による加工と
カラーメッキ加工による加工では既に差が出てしまいます。
塗装にもメリットが有り大きくて重い物でも加工が出来る上にこの様に商品が動かせない状態にでも塗料と職人さんがその場所に行けば
加工が可能である点。
カラーメッキの場合は、湿式メッキ、乾式メッキ共に大きさには限界が有り大きな物にはカラーメッキ出来ない上に工場にまで加工したい商
品を運ぶ必要が有ります。
双方のメリットとデメリットは覚えておくのが良いと言えるでしょう。
カラーメッキ加工のご相談はメッキ工房光沢屋にご相談ください。
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