旧車のライトリムパーツを再メッキ加工(リクローム) 業者様 東京都
2018年08月15日
このパーツは旧車のライトリムを再メッキ加工(リクローム)した写真で
全体、リムの内側、側面、裏面のアップをブログに
貼り付けさせて頂きました。
このリムパーツは業者様ご自身の愛車と言う事で年数がかなり
経っているのですが錆が少なく、えくぼ痕や歪み等は全く
御座いませんでした。
恐らく、室内保管されているのか、よっぽど手入れをされていた
様に感じました。
どの様な自動車も30年経過すると錆びや傷位はあるものですが・・・
金属製パーツ特にスチール製パーツの裏面は錆が酷く
表面のメッキや塗装を突き破っているパーツもよくあります。
今回の旧車ライトリムの様に
元々、綺麗な状態のパーツで無く錆による穴が開いていたり
傷があったりしている状態でも綺麗に仕上げる加工方法が
御座いますので心配は御座いません。
但し、歪みが酷かったりする場合は歪みを完全になおす事は
出来ない場合も御座います。
今回の旧車用ライトリムは業者様のご要望により
当社のメッキランク中メッキ加工方法になります。(メッキ厚が分厚い)
加工方法としてはライトリム表面に付いているメッキを
剥離する事から行いますがシアンを使い作業を行います。
剥離が完了する日数は約1週間かかりますが
それ以外の剥離剤を使用するとクオリティが下がるので
当社はシアン以外は使いません。
因みに、錆自体も溶けてしまいます。
錆がきつい場合、ながい間漬け込むとパーツ自体が穴だらけになる為に
毎日、パーツの状態を確認しなくてはいけません。
完全にメッキが剥離できましたら続いてバフ研磨作業に入れます。
自動車のライトリムやバイクのライトリムは正面の内側は
入り組みが御座います。
この入り組みにはバフが当たらないのでルーター等の
小さい道具で磨きます。
この時点で腐食痕や穴が開いている場合は板金加工を行います。
(当社のメッキランク上メッキ加工はアルミニウム製金属パテを使用)
ライトリムはスチールの肉厚が薄い為にえくぼ痕等がバフによって
出来ない様に慎重に作業を行います。
最初に行うメッキ加工は銅メッキ加工になりますが
1回目はピンホールを埋める為にもう一度バフ研磨作業を行い
続いて2回目に銅メッキ加工を行います。
この作業を行うか行わないかによって見栄えのクオリティが
随分変わってきます。
次にニッケルメッキ加工を分厚めに・・・
最後にクロムメッキ加工を行えばメッキ槽に漬ける作業は終了になります。
仕上げ作業で細かい粒子の研磨剤で磨いて丁寧にふき取れば完成になります。
この様に旧車用パーツにクロムメッキ加工する場合は
最低でもこれらの作業は必要になります。
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