ハーレーディッシュタイプホイルをメッキ加工(厚メッキ仕様)
2019年02月06日
この商品はハーレー純正ディッシュホイルです。
今回、クロムメッキ加工をご希望されるホイルはご覧の様に
新品では無く中古品になります。
このディッシュホイルのお客様は北海道の業者様です。
この業者様曰く以前は地元のメッキ業者さんに加工の
お願いをさせていたとの事です。
ホイルにも自動車のホイル、トラックのホイル、そしてバイクのホイル等
御座いますが実はこの中でメッキ加工の加工賃が一番高いのは
バイクのホイルになりますが皆様はご存知でしたか?
当然、新品未使用品でインチ数、ホイルの形状も似ていると
仮定した場合にですが・・・・
自動車とトラックのホイルにクロムメッキ加工を施すのは
片面です。
バイクは左右両面に加工を施さなければならず
お値段がお高くなると言う事になります。
その中でもハーレー純正のディッシュホイルにクロムメッキ加工を
施す工賃は高く、加工にも高度な技術が必要とされています。
このディッシュホイルは字の如く皿を左右合わせて作られた様な
形状ですがホイルを寝かせて飛び出たハブ位置からディッシュの
一番低い位置までがかなりの高さが有る為にこの様な形状に
応じた専用治具と言う物が必要となります。
この様なディッシュホイルに底辺まで綺麗にクロムメッキが
のっている業者様は専用の治具や難しい形状のホイルに
クロムメッキ加工を経験されている裏返しとも言えます。
それだけハーレーのディッシュホイルにクロムメッキ加工を
施すのは難しいのです。
まだワンピースのディッシュホイルはマシな方で
2ピースや3ピースのディッシュホイルとなると何回もやり直しをし
仕上げていかなくてはいけません。
自分で言うのもおかしな話ですがクロムメッキ加工はとても奥が深いです。
(どの業界のお仕事も奥が深いと思いますが)
今回の業者様は当社のメッキランク中メッキ加工(分厚いメッキ)を
ご希望されて頂いておりますのでその加工方法を皆様に
ご紹介させて頂きたいと思います。
このホイルの素材はアルミニウムから出来ており酸化防止の為に
アルマイト処理が施されていますのでアルマイト剥離及び
リムに貼り付けているシールを取り除く作業から始めます。
その後はアルミニウム専用バフで表面から
底辺まで丁寧に磨き込みます。
この時に気を付けないといけない事はスチールの様に
アルミニウム素材は堅くないのでバフ痕が
付かない様にしなくてはいけません。
下地の研磨はアルミニウム420番手まで行うと
クロムメッキ仕上げした時に大変綺麗な仕上がりとなります。
このホイルに蚊取り線香に似たような専用治具を装着させ
ホイル底辺に触れない程度に近づけてより底辺部分に
メッキがのりやすい様に致します。
銅メッキ加工を施しもう一度バフ磨きによるピンホール埋めを行い
2回目の銅メッキ加工、ニッケルメッキ加工、最後にクロムメッキ加工を
行います。
仕上げ作業として青粉で丁寧に磨いて完成品となります。
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