メッキ加工前の経年劣化したライトリム

上の写真は60数年前のスチール製ライトリムでご覧の様にクロムメッキ表面には光沢が御座いません。年数が60数年経っているには大変綺麗な状態の様に感じます。この様に素材がスチール製でクロムメッキが施されている状態で60数年も経っている場合、いくら室内保管で手入れをされているとはいえ、ここまで綺麗な状態で残っている事はまれにみる事だと思います。大概はライトリム表面に黒い錆がまるで怪我をした時のかさべたの様な盛り上がりを見せたり、更に酷ければ錆が原因の穴が開いている事が有るほどです。因みに、このライトリムは初代観音開きクラウンで最近各パーツに対して再メッキ加工及び板金加工、表面補修の工程のお話を写真付きで皆様にご説明させて頂いております。今回のライトリムの場合は2個とも素材の生地は生きており尚且つ板金加工も必要がない様に感じられます。弊社のメッキランク中メッキ加工(分厚いメッキ)をお客様にご提案させて頂きました。加工方法としてはライトリム全体に付着しているメッキを剥離します。その為の剥離剤はシアンを用いて約7日間漬け込みます。そうするとこのライトリムの生地であるスチールが表れます。スチールとは皆様がご承知の様に鉄です。鉄の丸裸な状態ですから、直ぐにこの表面は錆びます。指で触れたとたんに薄っすらと錆が出る程です。その様な状態になってからバフ研磨作業を行います。生地が綺麗ので180番手から順手を上げて行き最終番手は420番手で終了としています。バフ研磨が終了致しますと、脱脂作業を行う訳ですがスチール表面には研磨小粉や鉄粉などが付着していますので専用の薬品と専用の洗剤で汚れを丁寧に落とします。この作業を疎かにするとメッキの見栄えと錆びにくさ、素材であるスチールとメッキの間に不純物が付着している訳ですからメッキが剥がれやすくなる原因となります。この脱脂作業を丁寧にし次に銅メッキ加工を施します。ライトリム表面と裏面には綺麗な銅が付着しています。次に2回目のバフ研磨作業で元々生地の表面にあるピンホールを埋める為に削れた銅の粉がピンホールに入って行きます。続いて2回目の銅メッキ加工で更に表面を綺麗に致します。次にニッケルメッキ加工を分厚く致します。最後にクロムメッキ加工を施してメッキ面を細かな粒子の磨き粉で丁寧に磨いて完成致します。

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