メッキ加工依頼品の液抜きについて

本日のお話はメッキ加工依頼品の内部に残る液抜きについてお話をさせて頂きたいと思います。今回のお話で特に覚えておいて頂きたいのは個人様では無くて製作会社様です。例えば、大量生産品を6価クロメートや3価ホワイト、又は装飾クロムメッキ加工でも加工上、1カ所のメッキ槽で完成品となる訳では無くて数か所違うメッキ槽に漬けこみます。その時に量産品、ロット数が多い依頼品の場合メッキ加工工程上、その品物ばかり加工を行います。弊社だけでは無く他社様も同じですが、作業効率を高める為に依頼品の内部に違うメッキ液や薬品が入っている場合は一つ、一つ依頼品の違う液剤を手作業で取り除かなければいけません。この手間作業は単ロットの場合は有りですが、量産品の場合作業効率が悪すぎる事で他のお客様のメッキ加工依頼品の完成が遅れる事になります。加工が可能な量産品のロット数、又形状、大きさであっても残念ながらお受けできない事が御座います。気を付けなければいけないのが、製作会社様が完成品を設計される段階でその完成品の内部が液抜き出来るかを是非ともお考えの上で設計して頂けたらと思います。もし宜しければどういう意味かが分からないとか、依頼品の形状は大丈夫なのかとお問い合わせして頂いてもかまいません。喜んでアドバイスさせて頂きます。アングルで製作している様な依頼品は今回のお話しには無関係ですが、パイプ製品や管製品にはあてはまるお話です。製作会社様が一度作られると万が一依頼品のメッキ加工をどこの工場も受けてもらえない事になると、新たに依頼品を設計しなおした上で量産しなければいけません。この様な事は無駄である以外に何者でも御座いません。一つの良い例で言いますとスチール製パイプの場合まっすぐに1本でパイプ両端が貫通している状態で製作されているのが液抜きしやすく工程がスムーズです。これは誰でも理屈が分かると思います。次に先程と同じ部材で製作したL型の場合これも問題無く、どこの工場でも加工を受けてもらう事が出来ると思います。次にコの字型の場合ですがパイプの角度がキツイかどうか、このあたりから工程に支障をきたす事も御座います。形状が複雑な場合やまるで管楽器のホルンの様な場合、この様な形状は大変液抜きに手間がかかり量産品の場合は可能不可になったり、お受けできたとしても納期が長くなったり加工賃が割高になってしまう恐れが御座います。今回のお話で量産品の形状の状態によっては素材的には大丈夫であっても液抜きしづらい事だけで残念ながら依頼品をお受けできない事があったり、又は日本全国のメッキ工場に問い合わせして協力会社を探さなければいけない事態が発生する事を知って頂いたと思います。何度も言いますが製作会社様は設計される段階でまずは、大量生産品の場合その形状で工場が受けてくれるのかをお考えの上で製作される事をご期待させて頂きます。因みに、弊社には日本全国の製作会社様からこの様なご相談依頼がメールやお電話で頻繁に御座います。

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