メッキ加工でシボレーパーツに光沢を出す
2019年11月30日
メッキ加工でシボレーのタペットカバーとエアークリナーカバー上部と下部を綺麗にする方法をご紹介させて頂きます。全て材質はアルミニウム製で表面をポリッシュがけしています。アメリカ本国ではエンジン内部や外装部品にクロムメッキ加工仕上げやポリッシュで光沢を出して自動車やバイク、トラックを展示したりそのまま走行させたり致します。今回のご依頼主様はこれらの新品未使用品を購入し、ポリッシュの光沢ではご満足いかない為に弊社の中ランクである分厚いメッキ仕上げで光沢をめい一杯出してエンジン内部品に装着させたいとお考えになられています。今回のパーツの中にエアークリーナー上下部品が御座いますがこの間にはクリーナーが装着されております。それではアメリカ製シボレー用エアークリーナーとタペットカバー類を分厚いメッキ加工を施す方法をご紹介させて頂きます。全てのパーツには錆止めであるアルマイト処理が施されていますのでアルマイトを剥離致します。全てのアルミニウム製品にでは御座いませんが殆どのアルミニウム部品には錆びにくい様に加工が施されています。次にポリッシュがけで表面は綺麗ですが更に鏡面加工致します。この下地作業の綺麗さにより完成品の見栄えのクオリティが比例します。今回の部品全てにシボレーの刻印が御座いますが薄い刻印の場合にはバフレースやメッキの厚みで消えたり薄くなったりするリスクが御座います。刻印を残したい場合にはその付近を磨かない様にして完成時に見えやすい様に致します。タペットカバーの殆どがアルミニウム製ダイカストで裏面には薄いスチールの板がスポット溶接やリベットで留めております。メッキ加工に於いてアルミニウム素材とスチール素材が共存しているとスチールが薬品に反応して表面が溶けたり無くなってしまう事が御座います。その様にならない為にもご発送して頂く前にタペットカバー内部のスチール板を外して頂いてから弊社にご発送して頂く事が望ましいです。バフレース終了後は銅メッキ加工を施した上で2回目のバフがけを致します。何故、もう一度バフがけが必要かと言いますといくら鏡面仕上げになっていても表面にはピンホールが存在致します。2回目のバフがけで削れた銅の粉を利用してピンホールを埋める事で元の鏡面よりも更に綺麗に仕上がるメリットがあるからです。続いて2回目の銅メッキ加工を施してニッケルメッキ加工を分厚目に施します。そしてクロムのメッキ槽に入れて通電させてクロム被膜が全体に付き最高の光沢が得られた完成品の出来上がりです。
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