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福岡県業者様からの経年劣化したエンブレムの再メッキ加工に関してのお問い合わせ

メッキ加工について福岡県にある業者様からのご相談で、

経年劣化した日産GTR、三菱ギャラン、

そして3Dプリンター製作されたレジン製スバル、

各エンブレムに対して最高品質の見栄えと

強度が高い状態に蘇らせて欲しいと言う事案です。

まずはGTRからのご説明ですが表面にメッキの部分と赤と黒からなる

3色で完成しております。第一段階でそれぞれ完全に剥離致しますが、

強い剥離剤を使用する為にこの様な経年劣化樹脂の場合

破損するリスクが御座います。

要するにバラバラに割れてしまう危険性が有ると言う事になります。

少々な破損だと修復可能です。その答えは剥離しなければ分からないです。

そして剥離が出来ましたらひび割れの部分及び

全体にアルミパテとメッキ用サフ、

プライマー処理を施して新品の表面を作ります。

導電塗料を用いて通電効果を出させます。

2段階目に電気メッキ加工により銅、ニッケル、クロムを分厚く施すことにより

メーカー様純正新品未使用品に仕上がる訳です。

ギャランエンブレムも上記同様になります。

3Dプリンター製作のレジン製エンブレムですが

この素材の耐熱温度は弊社が行う所謂ドブ漬け電気メッキ加工の

工程上の温度75度には耐えられません。

しかしながら素材が歪みなどが出ない為に肉厚を分厚くすれば

最高級モーターショー用クロムメッキ加工が可能なのですが、

今回は素材がかなり薄く製作されておりますので加工不可になります。

関東地方の老舗バイクカスタム製作店メッキ加工

このクロムメッキが施されたバイクパーツは

関東で老舗カスタムバイク店様からご依頼して頂いて完成した状態です。

素材はスチール製でオリジナル加工してからご自分で

表面処理をされてメッキだけをご希望されて頂いております。

度々、ご依頼を頂いて様々なカスタムパーツを製作されて

何時もその技術に感銘を受けております。

弊社は基本的にはご自分で下処理を施されている

パーツに対してのメッキ加工はお断りさせて頂いております。

その理由は例えばスチール製品での場合、

表面だけを光沢が出る様に磨いても生地が綺麗に仕上がったとは言えず

加工完成時に於いてピンホールや巣穴、傷などが残ってしまう確率が有る為です。

やはり磨き専門の専用バフレースで決められた手順で磨き込み

熟練職人により下地を完成させる方が仕上がり時に差に

大きな違いが必ず出てしまいます。

今回の老舗店様も初めから綺麗に下地を仕上げられたのでは無く、

失敗に失敗を繰り返されて今日の仕上がりになられております。

この事から限られた業者様のみ弊社はメッキ加工だけをお受けさせて頂いております。

少し値段が高くつくかも分かりませんが出来る限り

素材に手を加えられない方がお客様にとって良いと思います。