45年前の旧車、ホンダ バモス用ミラーパーツを再メッキ(リクローム)

ご覧の写真は45年前に生産された本田技研工業製バモスのミラーパーツです。

ミラーカバーとステーはスチールで出来ておりミラーカバーとステーの間に

亜鉛ダイカスト(アンチモニ)製部品が御座います。(ステーの先端付近にラインが有る部分)

今回のお客様は業者様ですのでご発送される前に磁石で着くかどうかを確認されてましたが

個人様の場合、まずそこまで確認されませんので出来れば磁石で着くかを確認されると

当社にパーツ到着後、商談がスムーズかつ的確に進みます。

なぜ素材の事をパーツを構成する各部分ごとでご説明をさせて頂いているかと言いますと

メッキ加工を行う上で素材ごとに加工の仕方が違う為にパーツを構成する部品ごとに

必ず何で出来ているかを調べなければいけません。(メッキ加工業者は必ず調べる)

この作業を怠ると剥離作業等を行う時に部品自体が溶けて無くなってしまう事になります。

自動車やバイクのレストアを専門でされている業者様は一度や二度痛い思いを

された事が有ると思います。

こう言う事がよくあるのが大量生産されている町のメッキ屋さんでいちいち部品ごとに

調べないで今までの経験値でこの部品はこの素材で出来ているはずと勘違いを

される事が多い為です。

当社は少ロット専門業者ですので部品が各パーツで構成されている場合でも徹底的に

調べてお客様に分かりやすくご説明をさせて頂きメッキランクをどこにしたらお客様にとって

より綺麗でお安くできるかをご提案させて頂いております。

因みに当社の代理店様は慣れているせいかご発送される前にご自分で調べられています。

旧車のレストアにおいてミラーパーツを再メッキ加工(リクローム)をお考えになられる

事は大変多いので今からご説明させて頂き事を覚えて頂きと為になると思います。

一番最初に行う作業は鏡にミラー自体が脱着出来るか出来ないかを確認して頂く事です。

万が一、業者様でもミラー部とミラーカバー部が脱着出来なければ残念ながら

メッキ加工や再メッキ加工(リクローム)を施す事は物理的に出来ません。

この作業は必須になります。

お客様から送って頂いた商品が到着いたしましたら営業が検品させて頂きメッキ加工や

再メッキ加工が可能かどうかと部品の素材から当社のメッキランクをどれにされるかの

ご提案をさせて頂きます。

因みにこのミラー部品は分解できますので全てばらします。

そしてスチールで出来ている部品、アンチモニ部品、真鍮部品と言う様に素材ごとに分け

メッキ剥離作業を行います。

先ほどもご説明をさせて頂きましたが大量生産を専門にする町のメッキ屋さんは

この作業をしない事が多くメッキ剥離時に部品が溶けて無くなってしまう原因になる事が

多い訳です。

皆様もメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)で失敗しない様にして下さいね。