展示会用ワンオフFRPグリルにメッキ加工

このパーツは来年の春にモーターショーで展示される

ワンオフFRP製グリルです。

カスタム仕様の完全オリジナルFRP製作グリルと言う事です。

見るからに1900年代のアメ車風で仕上がっています。

この業者様からご相談頂いたパーツは他にもあり

このグリルと同じFRPで製作されております。

上の写真では分かりにと思いますが肉の厚みが大変薄く

例えるならばペラペラでRがかかっている箇所などは

裏から光を当てると光が透過しています。

ですのでこの様な形状ですのでクラックが発生してしまうかが

大変に気になる所です。

今回の業者様とお話しさせて頂いた時におっしゃられていたのは

肉の厚さを薄くした理由は本来のグリルに被せるスタンスで

製作されている為にこの様な肉厚になりましたとの事でした。

その場合、グリル表面は大丈夫なのですが写真のグリル裏面の

内部まで加工を施さなければ最高級モーターショー用

クロムメッキ加工が出来ない為に完成後の取り付けには

ルーターで削る作業や二次加工が必要となるのではと

ご提案させて頂きました。

この取り付け方法である被せ式で製作されているパーツは

最高級モーターショー用クロムメッキ加工では無くて

見栄えと長持ちさのランクを落としたスパッタリング加工等の

肉の厚みが無い等の加工方法を選択しなければいけない事も

御座います。

因みに、今回業者様がメッキ加工の加工方法を選ばれたのは

見栄えと長持ちさを最大限追求した最高級モーターショー用

クロムメッキ加工を選択されました。

ですので取り付け時には二次加工が必要となります。

それではこの展示品の自動車に装着されるワンオフ製作

FRP製グリルに最高級モーターショー用クロムメッキ加工を

施す方法をご紹介させて頂きます。

このFRP製グリルにはプライマー処理が施されています。

因みにどのメッキ方法にもFRP製部品にはプライマー処理が

必要となりクラックや巣穴が無い状態で仕上げなければいけません。

脱脂作業を施て油分や汚れを取り除き下地修正を行います。

この時点でのFRP製グリルには通電効果が有る状態にしてあります。

ここからが電気メッキ加工になる訳ですが当社のメッキランクである

厚メッキ加工(中メッキ)になります。

銅メッキ加工を施した上でバフ磨きを施し残りの

ピンホール埋めを行います。

続いてニッケルメッキ加工を施しクロムとの相性を良く致します。

最後のメッキであるクロムメッキ加工を施して細かい粒子の研磨剤で

丁寧にクロムメッキ表面を磨いて完成品となります。