1969年式ホンダCB750Fоurのリアフェンダーを板金後に再メッキ加工

このパーツはホンダCB750Fоurのリアフェンダーです。これが製造されたのは1969年式ですので50年前に出来た物になります。上の写真をご覧になりますと、このバイクをご存じの方はお気付きなられたと思いますが、ナンバープレートの取り付け穴周辺に大きな凹み部分とフェンダー上部の左右に純正では無い大きな2つの穴、フェンダー下部先端に1ミリ程度に割れている痕、表面に小さなえくぼ痕が有る状態。今回ご依頼して頂いたお客様はバイク屋さんです。このバイク屋さんもインターネット販売や様々な方法で程度が良いCB750Fоurのリアフェンダーをお探しになられた様なのですが、希少価値が高く中々手に入らない。それで弊社に上記で述べた板金加工したい箇所と再メッキ加工をご依頼して頂きました。このフェンダー自体はスチール製で出来ていますが50年経っているのに経年劣化による錆や腐食痕はあまり見当たりません。恐らくこのバイクを大切にオーナー様が手入れされていた事が分かります。ですのでシアンによるメッキ剥離後、フェンダーには腐食痕は表れないかも分かりません。この事はご依頼主様にとって大変良い事です。その理由はずばり加工賃が安く済む事にあり、見栄えのクオリティも上がります。それでは、この1969年式ホンダCB750Fоurのリアフェンダー板金加工及び再メッキ加工の工程をご紹介させて頂きます。剥離後にスチールフェンダー表面にご依頼主様より指定して頂いた板金加工を要する以外の箇所にえくぼ痕や腐食痕が見当たらないかをチェック致します。この時にご依頼主様が板金加工指定されたいない個所に不具合箇所が有れば、直ちに弊社営業からお客様にご報告をさせて頂いております。その時にお客様が追加で板金加工をされる様でしたら、その事を板金職人に伝え指定個所も含めて板金加工を施します。弊社の板金技術は旧車を専門に扱う老舗のレストア専門店様もビックリされる様な綺麗な仕上がりが出来る熟練職人が作業しております。(過去の弊社のブログを参照して頂ければお分かりになられます。)まるで板金加工を施した個所が全く見当たらない様な仕上がりです。しかしながらパーツの表面が経年劣化によって腐食痕が全体に出てしまっている様な場合は弊社の上メッキ加工をお勧めさせて頂いております。話を戻しまして熟練板金職人による加工完成後、バフ職人が元々素材に有るピンホールや板金された個所等をならして鏡の様に磨きこんでいきます。そうする事でメッキ完成後の見栄えのクオリティが増します。(因みに弊社はバフ研磨加工で420番手まで磨き込み致しますので、この時点で顔を近ずけると顔が綺麗に写ります。)その後、フェンダーに銅メッキを施して2回目のバフ研磨作業です。この2回目のバフ研磨の意味は、銅メッキがバフ磨きにより削れ、その銅の粉がスチール表面に残っているピンホールや板金個所とその横の溝に入り込む意味があります。続いて2回目の銅メッキ加工、ニッケルメッキを分厚くし、クロムメッキ加工致します。仕上げに細かい粒子の磨き粉で完成品の表面を丁寧に磨いて終了となります。この様に丁寧な作業を施す事によりお客様がビックリして頂くような仕上がりになります。