日産ディーゼルの3分割樹脂グリルにメッキ加工

このパーツはUDトラック30年前のコンドルの純正3分割樹脂グリルです。業者様よりご依頼頂いたのですが、装着しているグリルが破損してしまい元の様に戻したいと言うご相談でした。樹脂製品を板金加工する事は不可能で補修と言う選択肢は弊社に存在致しますが、加工賃も数段高く尚且つ納期も通常の加工日数よりも3倍以上かかってしまいます。出来ればメーカー在庫を調べて下さいとご連絡させて頂きましたら、ご覧の様に日産UDで30年前のパーツが有りました。探してみるもんです。以前、日野トラックのトレーラーグリル(スチール製で24500ミリの長さ)が2年前に見つかりました。このトラクタ(トレーラーヘッド)は30年前のトラックで今回と同じようにグリルを破損してしまい板金加工を施したとしても綺麗な見栄えにならない事が分かる程の状態でしたので日野自動車の全国で在庫を調べて頂いたら2本在庫が有った事も過去には御座いました。自動車の部品はメーカー在庫で買える年数は約10年とされています。しかしこの様に数十年時が経ったパーツも調べてみれば在庫が有る事もあります。諦めずに探すことが良いでしょう。見つかれば見っけもんです。それではこのポリプロピレン製樹脂(PP)3分割コンドルグリルに最高級モーターショー用クロムメッキ加工を施す方法をご紹介させて頂きます。この様にメーカー純正新品未使用品グリル(未開封)であったとしても製造工場等で静電気によるホコリ等がパーツ表面に付着している事が多くパーツの表面と裏面、時にグリルなどは上の写真をみて頂ければお分かりになられます様に段差や入り組みが激しい事があります。この様な個所に対してもしっかりと洗浄しなければいけません。この作業をしなかったり手を抜くとメッキ加工が完成した時に見栄えが悪かったりメッキが剥がれやすくなります。最高級モーターショー用クロムメッキ加工だけでは無く、どの様なメッキ加工にもこの事は大切になります。グリルの細部まで脱脂が完全に済めば、次に行う作業は細かな粒子のアルミニウム製金属パテで表面補修及びプライマー処理を施します。そして銅メッキを施してピンホールを埋める為にバフ研磨します。2回目の銅メッキ加工、続いてニッケルメッキ加工、クロムメッキ加工を施します。表面の仕上げ作業として細かな粒子の研磨剤で丁寧に磨いて完成になります。