自転車部品に最高級モーターショー用クロムメッキ加工を施すお話を個人様と業者様に。
2018年05月03日
今回のお話は、今では手に入らない希少価値が高い自転車や現代使用されている自転車、現代の希少価値が高い自転車へのクロムメッキ加工
や再メッキ加工(リクローム)を当社で施す為のご説明を分かりやすく丁寧にご説明させて頂きたいと思います。
まずは、自転車の旧車部品を再メッキ加工(リクローム)するお話になりますが、殆どの部品がスチール製から出来ております。
希少価値が高く取引されている自転車の旧車はそれこそ50年以上前に製造されている事が多く、錆や腐食痕、既に錆からくる穴が開いてい
る事が珍しくありません。
当然、この位の経年劣化になりますと板金加工や表面補修が必要になる為に、当社のメッキランクで言う上メッキ加工や中メッキ加工は必要
になります。
但し、あまりにも酷い錆や腐食痕、錆による貫通穴になりますとその周りまでその腐食に近い状態ですと板金や表面補修しても完全に新品に
近い状態に迄ならない事も御座いますので、いずれにせよ当社にて検品になります。
今までの自転車旧車部品で一番腐食が酷い部品はハンドルが多く、次にフレーム、スチールパイプで作られた荷台です。
特にスチール製パイプで作られた荷台はパイプとパイプの間が大変狭い為に腐食痕や貫通穴が有る場合、板金加工が出来たとしてもバフがそ
の箇所に当たらない為に綺麗な状態でメッキが掛からない状態になる事も御座います。
当然、昔の自転車の部品にメッキ加工施す方が新品に自転車部品よりお値段と納期がかかります。
次にご説明をさせて頂きたいのは、現代の希少価値が高い自転車部品ですが、昔の自転車と違い軽量化からかスチールを使用した部品からア
ルミニウムや軽量合金を使用している事が大変多くメッキ加工の工程は大変に難しくなっております。
しかし、当社は殆どの部品にメッキ加工出来る技術が御座いますので基本大丈夫では無いかと思います。
その中でもタングステンと言う素材が使われている部品の場合はメッキとの相性が悪く上メッキ加工で行わなければいけない物も御座いま
す。
最近のアルミニウム製部品も昔のアルミニウム部品と違い色んな素材を混ぜている事から強度が出たり錆びにくくなったりノーマルの状態で
維持しやすく製造されていますが、メッキ加工業者としては加工しづらくメッキが掛かっても長持ちしにくい状態になりやすい事になりま
す。
年々時代と共に素材が進化しメッキ加工業者も研究に研究を重ねていかなければ加工が出来ない部品が多くなってきます。
因みに自転車のホイルもリム部品とスポーク部品、それを留めるナットも全て分解して加工を施すためにお客様にとっても他の部品と違い分
解の工賃や、更にメッキ加工が終了し組み立てる工賃が発生致します。
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