新型メルセデスベンツ(ゲレンデ)のフロントバンパー付属部品に最高級モーターショー用クロムメッキ加工を施し方を個人様と業者様に分かりやすく丁寧にご説明をさせて頂きます。
2018年05月04日
この部品は、メルセデスベンツ(ゲレンデ)の純正バンパー付属部品です。
車を正面に見て中央部に有るナンバープレートを中心にバンパー両サイド隅から両真ん中に有る部品になります。
素材は、ゴム系樹脂でこの部品を両端を持って曲げるとグネって曲がります。
恐らくバンパー自体はポリプロピレン製(PP)ではと思われます。(今回の部品より固め)
今回ご依頼いただいた部品は新品未使用で未塗装になりますが、新品未使用で塗装有りでも最高級モーターショー用クロムメッキ加工は加工
です。
このメルセデスベンツ新型ゲレンデのフロントバンパー付属品ゴム系樹脂の表面に付着している油分や静電気によるホコリをとる為に脱脂と
言う作業を行い表面を綺麗な素材面に致します。
次に行う作業は細かい粒子のアルミニウム製金属パテを利用しゴム系樹脂表面を丁寧に覆い隠していきます。
因みに、これらゴム系樹脂表面はツルツルの様に見えたり感じたり致しますが、スチールの素材に置き換えてみるとピンホールが多い安物の
素材程度で有る為に見栄えのイメージとはかけ離れておりますのでこの様なパテを使用致します。
但し、この細かい粒子のアルミニウム製金属パテ加工を行うとゴム表面が金属に代わる為に元々の部品の様なグネグネした柔らかさは無くな
りますのでメーカー様がこの素材を用いた意味は無くなる事を意味します。
次に行う作業は、ゴム系樹脂表面が金属になった状態からメッキ用サフェーサー、プライマーによって生地を整えてその表面を丁寧に磨きま
す。
これらの作業は自動車塗装の下地作業や自動車の板金作業に似ております。
そして先程と同じ様に丁寧に表面を磨き生地全体が平らかつひずみが出ない様に作業を行います。
そして表面に導電塗料や無電解メッキを施す事によってこの部品に通電効果を出させます。
ここまでの作業が下地作業になります。
次に行う作業はいよいよ本来のメッキ加工へと入りますが、一番目に行うメッキは銅メッキ加工になります。
ゴム系樹脂全体が見た目、銅の塊の様になりますがバフ研磨作業によって表面の銅が削れプライマー表面のピンホールに入っていき
更に表面が凹凸無く綺麗になり、もう一度銅メッキ加工を行う事で見栄えのクオリティが良くなります。
ここまで来ますと完全で綺麗な銅の部品になりますが、この状態で納品も有りな位綺麗です。
次に行うメッキは、ニッケルメッキ加工になりますが普通より分厚くメッキをかけます。
最後に行うメッキがクロムメッキ加工になります。
メッキ槽から部品を引き上げると黄色っぽい状態で熱めの純水で流すと皆様がご希望されているピカピカのクロム色に仕上がります。
仕上げ作業として細かい粒子の研磨剤でメッキ面を丁寧に磨き、完成になります。
メルセデスベンツの旧車、現行車に最高級モーターショー用クロムメッキ加工を施して他のオーナー様と差を付けたいとお考えのお客様は
メッキ工房光沢屋にご相談ください。
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