インパラテールデッキパネルを板金加工及びメッキ加工

上の写真は63インパラのテールデッキパネルです。素材はアルミニウム製でご覧の3分割中央部のパネルにひび痕、小さい方のパネルにもひび痕がありお客様のご希望で板金加工終了後に当社のメッキランク中メッキ加工(分厚いメッキ)を施して欲しいと言う事です。この場合、アルミニウム製で出来ているパーツの肉厚が薄い場合板金加工で新品の様に元通りに戻らす事は大変に難しい板金技術が必要となり、この様な旧車の場合はメーカー純正部品が無い為にオークション等で程度が良いパーツを購入した上でクロムメッキ加工を施す事が望ましい事になります。その理由はアルミニウムに板金加工を施すとどうなるかと言いますと熱い真鍮がアルミニウムパーツ表面に付着すると熱に負けて板金したい箇所が広がってしまったりします。時には板金加工しない方が良い事さえあります。因みに当社の上メッキ加工はアルミニウム製金属パテを使用するので綺麗になりますが中メッキ加工による板金加工よりも加工賃が約3倍になる事も御座います。それでは薄いアルミニウム製パーツで板金加工を必要とする板金加工終了後クロムメッキ加工を施す方法をご紹介させて頂きます。このアルミニウム製テールデッキパネルには塗装が施されていますので、まずは塗装剥離を施さなければいけません。次に裏面から専用とんかちで叩いてろう漬けしやすい状態にいたします。あまり完全に近い状態まで叩くと反対にろう漬けした時にろうが表面から盛り上がり過ぎて見栄えのクオリティが低くなる事が御座いますので板金職人の技術が大変必要となります。先程もご説明させて頂きましたが当社のメッキランク上メッキ加工の場合はアルミパテにより表面補修する事で綺麗にする為に一番綺麗に仕上がります。時に板金加工しても綺麗にならない様なパーツに対してお勧めさせて頂いております。板金加工終了後にはバフ研磨作業により表面のピンホール、アルミニウム自体の巣穴、板金加工痕を綺麗になる様に少しずつ番手を上げていきます。続いて銅メッキ加工を施しもう一度バフ研磨を行い更に表面を綺麗に致します。板金加工から此処までの作業に手間が掛っているのとそうでは無い場合とではメッキの仕上がりに大きな差が出てしまいます。これから先の作業は腐食しにくくする為の工程となります。銅メッキ加工、ニッケルメッキ加工、クロムメッキ加工の3つですが、各それぞれのメッキを施すには当然意味があって銅メッキ加工の意味合いは綺麗さを緩衝剤的要素、ニッケルメッキは錆びにくさとピンホール埋め、クロムメッキ加工は光沢になります。世界各国に装飾クロムメッキ工場は御座いますが、日本の装飾クロムメッキ及び各種メッキの工場を含め世界トップレベルですが、その中でも自動車部品、バイク部品、トラック部品における新品だけではなく経年劣化した様な物にでも新品や新品に近い状態にまで出来る技術が当社には御座います。