船舶用アルミニウム製部品、真鍮部品をクロムメッキ加工

上の写真添付は全て船舶用部品でご覧の様に塩害により腐食が酷い状態でお客様より出来る限り綺麗にクロムメッキ加工を施して欲しいと言うご要望です。上の3枚はアルミニウム製の部品で下の3枚は真鍮製の部品になります。アルミニウムの塩害で出来る腐食は白っぽい粉(塩)が付着していて洗剤で洗った位では取れない様な状態、しかも指で触れるとアルミニウム表面がボコボコしている感じです。真鍮製部品が塩害によって出来る腐食はアルミニウム製部品同様白っぽい粉(塩)がしっかりと付着して青錆が全体的に出ています。それらの表面を指で触れるとアルミニウムよりはボコボコしていませんが少しボコボコ感はあります。今回は当社の東大阪工場に直接お客様がこれらの船舶部品を持って来て頂き1部品づつ検品させて頂いて当社のメッキランク下メッキ加工を選択されて頂きました。写真を撮るのを忘れてしまいましたが大きな真鍮部品と真鍮製の船舶に燃料を入れるジョイントもクロムメッキ加工させて頂く事になりました。私は船舶関係に詳しくは無いですが、燃料を入れるジョイントと上の写真の青錆が出ている棒状の部品は船舶を岸に停泊させる為に専用ロープを巻く物であることは分かりましたがそれ以外の部品は船舶のどの部分で使用されているのかは分かりません。しかしこれらの部品を綺麗にしたいと言う事は船舶の外観でも目立つところに装着されているとは思いますが・・・・。しれではこれだけ塩害による腐食が酷い部品をどうやって綺麗にクロムメッキ加工を施していくかのご説明をさせて頂きます。まずアルミニウム製部品、真鍮製部品の表面に付着している塩と汚れそしてメッキを完全に剥離致します。剥離が終了致しますと部品の表面が裸になる訳ですが肌の状態は残念ながら月のクレーター状態になってしまっています。これは今までの様々な部品にクロムメッキ加工を施してきた経験から剥離作業をして表面を調べなくても分かりますし、この状態から見てもメッキ加工の業者ならだれでも分かるほど酷い状態です。ですので徹底的に磨き込み出来る限り磨きます。恐らく旧車のバンパーを再メッキ加工する為の磨きの倍以上は手間が掛ってしまうと思います。このお客様は腐食痕を板金加工するまでの見栄えのクオリティは追求されておりませんので磨きだけで綺麗にしなければいけません。磨くと言うより削ると言った方が良いかもです。後はメッキの厚みで勝負なのですが初めに言いました様に下メッキ加工(町のメッキ屋さん)のレベルをお客様が選択されておりますのでやはり磨きだけで綺麗に仕上げる方法となります。この船舶部品にクロムメッキ加工が終了したら腐食防止の為に光沢クリアーで表面保護する必要が御座います。