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旧車バイクパーツに於ける再メッキ加工を行う上での注意点とは?令和2年1月

旧車バイク部品には、様々な装飾クロムメッキパーツやインナーチューブ等のシリンダー部品に硬質クロムメッキが施されている物が沢山御座いますが、国産、外国産者や各メーカーにもよりますがスチール素材とアルミニウム素材、樹脂素材を使用している事が多いです。バイクによっては亜鉛ダイカスト(アンチモニ)を使用している部品、現行車などはマグネシウムを使用しているポイントカバー等も御座います。この素材は別として他の素材に再メッキ加工(リクローム)を施す事は弊社に於いて59年間の経験から3ランクのクオリティ選択からお客様のニーズに合わせさせて頂いて加工お受けさせて頂く事が可能では御座いますが、経年劣化の具合で必ずしも新品未使用品の様な仕上がりに到達しない事も少なからず御座います。(上メッキ加工を選択されれば概ね可能)ではどの程度ならば再メッキ加工(リクローム)を施した時に新品未使用品の仕上がりになるのか?今回のお話は旧車バイク部品に於ける再メッキ加工を行う上での注意点とは?と題してお話させて頂こうと思います。部品の素材にもよりますがスチールよりもアルミニウムの方が見栄えのクオリティの追求と板金加工が難しい傾向に御座います。その理由はそもそもアルミニウムには巣穴やピンホールが多く存在するからです。(特に安い素材を使用して製作している物はこれらが多く存在致します。このピンホールや巣穴に水分やほこり、酸等、様々な要因は御座いますが経年劣化が進んでくると黒い錆や青い錆、粉の様な物が表面に現れ始めます。スチールの錆色は黒や茶色っぽい。アルミニウムの錆色は青っぽい色や粉の様な物が表面に現れます。亜鉛ダイカスト(アンチモニ)の錆色と言うよりも表面がボコボコしてきます。この凸凹感はこの素材独特なので直ぐに分かります。先ほども述べました様にバイクに於いてはこの素材を使用している事は少ないので考えなくても良いかもしれませんが・・・この機会に覚えておいて損は御座いません。スチール部品の場合は経年劣化でしい小さな穴が開いていたり事故などでフェンダーやフレームが少し歪んでいる程度なら板金加工後にメッキ加工を施すと(厚メッキ仕上げ以上のランク)、アルミニウム素材が多く使われている部品ポイントカバー類に深い傷が入っている様な場合には新品未使用品の仕上がりをご希望されるお客様は上メッキ加工のみです。(理由は厚メッキ仕上げ+板金加工では場合にもよりますがこの素材に板金加工を施す事は大変に難しい上にスチールに比べて熱に弱い為。)もう一つ例えるならばアルミニウム製ホイルに深いガリ傷が有る場合等がそうです。