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有色メッキと電気による装飾クロムメッキ加工との取扱いの違い

本日(令和2年1月9日)のブログ内容は有色メッキと電気による装飾クロムメッキとの取り扱いの違いをご説明させて頂きます。上の写真は下の写真部品(経年劣化した真鍮製)を電気にる装飾クロムメッキ加工を施した完成品です。あくまでも電気を使用した装飾クロムメッキとの有色メッキを比べてですが、お客様がこれらの完成品を愛車などに装着して洗車などを行い大切に取扱いする為にはメッキの種類によって様々な違いが有るのです。この事は意外に世間では知られていません。製造元や販売元以外取扱い状の注意点をお客様に提供されていない事が多いように思います。特に量産品に於いてはこの事が言えると思います。これらの事から弊社のご依頼主様は納品時にこれらの注意点を分かりやすくご説明させて頂いておりますので見栄えのクオリティと錆びにくさの両クオリティを存分に維持されておりますが、これらの取り扱いの情報を皆様にご提供させて頂こうと思います。この2つのメッキの取り扱いの違いをお話させて頂く前にまず初めに工程の違いをお話しなければいけません。電気を使用するモーター関連に特化した弊社等の装飾クロムメッキ部品は塗装やメッキが付着した部品を剥離した後、バフによる研磨により鏡面仕上げに近い状態で脱脂し、銅メッキ加工、ニッケルめっき、クロムと言う様に加工を施していきます。有色メッキの場合も部品に付着した塗装やメッキなどの剥離、その後にバフ研磨作業も一緒でありますが、メッキ液が違います。例えば本金メッキや真鍮を使用した金色メッキやロジウム(ピンクゴールドやイエローゴールド等)でもそうですがクロムに比べてその金属膜が非常に弱い為に有色メッキ完成後にトップコートと言う保護膜を製品に付着させて有色にダメージが起こり難い様に細工を施す事がこの2つのメッキの取り扱いに対しての大きな違いのポイントとなります。電気により装飾クロムメッキ加工部品の取り扱いはコンパウンドが入っていないワックス等で定期的に柔らかい布地で磨くのが長く製品を維持する。かたや有色メッキは完成品の金属皮膜が弱い他、トップコートなどが表面に覆い隠されている為に熱にも弱く、傷や夏などに高速道路で走行する度に虫がメッキパーツなどに付着した際の劣化具合等、この様な様々な劣化条件がクロムメッキよりも有色メッキの方が悪い理由がこの事からお分かりになられると思います。昔と違って現在は高品質なトップコートが完成しているので少しはましにはなっていますが、それでも綺麗さを保つこととメッキが外的要素により剥がれたり変色しやすい事は現在も同じレベルです。取り扱いには柔らかい布地で軽く拭く、若しくはノンコンパウンドのワックスで適度にお手入れをする事、これが有色メッキ完成品の良いお手入れ方法だと言えます。