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ドイツ製新品未使用品BMW3分割バンパーに厚メッキ加工を施します。

上のパーツはBMW(旧車)3分割バンパーのドイツ本国から送られてきた新品未使用品です。裏面にそれが分かるシールが貼っています。流石だと思うのは皆様にも日頃から弊社のブログでご紹介させて頂いております様に、バンパー裏面には錆止め所謂塗装やそれらの細工をして下さいとご説明させて頂いている様に本国ドイツ製の純正品にも錆止めが施されております。メーカー様がお客様目線で製品を製作されているのが良く分かります。今回のお客様はリピーター様で約7か月前にスチール製タペットカバーに3度漬け銅メッキ加工を施されたお客様です。年末に弊社のお問い合わせホームにて本国にて新品未使用品を購入して梱包を開封するとメッキの見栄えのクオリティが低いので再メッキ加工をお願いしますと言うご依頼を頂きました。先ほど、検品をさせて頂きましたが確かにピンホールが表面に表れているのが確認できました。当然、素材はスチール製で経年劣化に強いステンレスとの合金で出来ております。(磁石に付く強さで判明致します。)特にピンホールが見えるのはコーナーバンパーの先端付近です。新品未使用品ですので経年劣化による錆は御座いませんので比較的安価で済みます。弊社の中ランクである厚メッキ加工仕上げで見栄えのクオリティと錆びにくさの両方が追求できます。(ドイツ本国仕様の装飾クロムメッキ仕上げよりも断然にクオリティが増します。)その場合、少し気になるのが3分割バンパー等の場合に分割パーツ一つだけ再メッキ加工してしまうと他のメッキバンパーとの綺麗さに差が出来てしまい残りのパーツの見栄えの低さが目立ってしまうと言うデメリットも御座います。(弊社はバンパー一式での再メッキ加工を推奨致します。)施工方法はメッキと塗装とシールを完全に取り除きます。(剥離剤にはシアンを使用致します。)剥離日数は約7日程かかります。続いてバフ研磨作業ですが先ほど検品した時のピンホール部分を特に注意して他の部分より磨き込みます。その次に銅メッキを施しますがこのメッキは2回目のバフレースの為に使用する為の物です。バフで削れた銅の粉が自然にピンホールに入っていきます。(このピンホールを埋める作業は素人さんでは絶対に出来ません。熟練職人の技が必要となります。)もう一度、銅メッキを分厚目に施しますが元々存在したピンホールが残っている場合には3度目の銅メッキを施す事も御座います。この手間が凄く大切なのです。続いてニッケルを分厚くメッキ致します。ここも大切なポイントとなります。クロムメッキ加工を施してから仕上げに表面に青粉等の研磨剤で丁寧に磨いて完成品となります。この時の見栄えのクオリティは純正品クロムメッキバンパーよりも断然に綺麗に仕上がっています。

旧車(自動車)の再メッキ加工について可能な部品、不可の部品のご説明

1月3日のお話は旧車(自動車)の部品に対して再メッキ加工(リクローム)や塗料が付着している物、経年劣化が進んでいるパーツに対して綺麗に施工が出来る状態、そうで無い状態を分かりやすくご説明させて頂きたいと思います。1台の旧車を例に挙げてご説明させて頂きますがメルセデス・ベンツ280SLで言いますとフェンダーミラーは当時の装飾クロムメッキが施されていります。当然内部にはミラー部品が装着されておりメッキ加工後にフェンダー全体部品を組み立てて完成品になっていますので再メッキ加工をご希望の際にはミラー部品やステー、カバー等を完全に分解している状態でのみ加工が出来ると言う事になります。旧車(自動車)のミラーパーツが一番再メッキ加工が困難と言えます。このパーツだけはレストア専門業者様などが脱着含めて行って貰うのが賢明です。2つ目はグリルですが280SLはアルミニウム製で全9パーツで構成されています。中心部のエンブレムの素材は亜鉛ダイカストに装飾クロムメッキが施されていますが再メッキ加工を施さなくともドイツ本国には現在、新品未使用品在庫が御座います。価格は約1万円程度です。(取扱い専門店で取り寄せてもらう。)グリルのその他部品は弊社の上、中、下メッキランクから選んで頂く。3つ目は前後バンパーですがこの車種は3分割です。純正は必ず当時としては最高品質の装飾クロムメッキが施されております。素材はスチール製で歴代のオーナー様がどれだけノンコンパウンドワックス等でお手入れされているかのもよりますが一番腐食する部品です。50年ほど経年劣化している物は最低でも弊社の厚メッキ仕上げ(中ランク)以上が望ましいです。4つ目はアウタードアハンドルですがこの素材は亜鉛ダイカスト(アンチモニ)です。このパーツも当時メッキ加工を施した後にハンドル裏面に取付部品や専用バネ等を組み立てて出来上がっておりますので再メッキ加工をご希望される場合には必ずフェンダーミラーと同じようにレストア専門業者様に分解と組み立てを依頼しなくてはいけません。(この部品は上メッキ加工のみ)5つ目はモールですが場所によってアルミニウムと亜鉛ダイカストを使用しております。意外とこの部品は年数のわりには経年劣化でボロボロと言う事は珍しいですが亜鉛ダイカスト(アンチモニ)モールの場合は経年劣化で表面が綺麗でも上メッキ加工でなければ不可になります。(アウターハンドルと同じ)6つ目はホイルキャップですがこの部品も50年経年劣化致しますと最低でも弊社の中ランクである厚メッキ仕上げ以上をお薦め致します。場合によっては経年劣化か所に板金加工や表面補修を行った方が見栄えのクオリティが増します。(板金加工職人は日本でも有名な職人が加工致します。)

ヤマハアシスト自転車フルメッキ加工バージョンの方法

上の写真は2019年式ヤマハアシストです。(新品未使用品)今回のお話はバイクや自転車などの2輪車にフルメッキ加工を施す方法をご説明させて頂きます。(今回はバッテリーは自転車から抜いています。)バッテリー本体には装飾クロムメッキ加工は不可ですが樹脂ケースだけに分解できるのであれば可能になります。最初に行う作業は2輪車の分解から始めます。続いて各パーツに貼っている車体番号やその他登録シール等をカッター等を使用して剥がします。(完成後に貼り戻す)次にハンドルやサドル等のゴムパーツを取り除きます。(ゴムパーツは金属製品では無いので違う工程でメッキを施す為)ペダルやモーターカバー、ポイントカバーも同じ工程です。この様なママチャリの場合フレームはスチール製が多いです。バイクの場合や高級自転車の場合はアルミニウム素材が多いです。(軽量化の為)この様に2輪車には様々な素材を使用していますが最低でも弊社の中メッキ加工(分厚いメッキ仕上げ)をお薦めさせて頂いております。(理由は常に雨や飛石傷、ホコリ等が多い場所に於いて使用する為に)一番値段が高いパーツはバイク、自転車共にフレームです。続いてリム及びスポーク、ニップルセットです。自転車の場合写真の様にリムとニップルスポークで組み立てていますが完全に分解した上で1つ1つの部品に装飾クロムメッキ加工を施すために工賃が高くなります。因みにこの自転車は26インチですが分解した部品全てに厚メッキ仕上げ致しますと1本約7万円致します。このホイルの工賃はバイク用ホイルと変わりません。(素材の状態や形状、インチ数、ピース数に比例致します。)このホイルなどで気を付けなければいけないのがニップルとスポークを1つでも紛失致しますと新品未使用品1セット購入しなければ手に入らない事が多いので(メーカーにもよります。)スポークとニップルを1本1個づつ取り付けておく事が紛失防止には良い。続いて完全に分解してシール等が付いていない部品を同じ素材に分けて行きます。例えばフレームはスチール、スポークもスチール、サドルやハンドルもスチールと言う様に。ニップルやリムはアルミニウム。樹脂やゴム製品は同じと言う感じで分けます。分解した部品個数を素材ごとに数を数えます。そして素材ごとに梱包致します。スチールの場合は磁石に反応致しますが、アルミニウムやステンレスの場合には磁石の反応がありません。(万が一部品の素材が分からない場合は、そのまま弊社にご発送して頂いても大丈夫です。到着後検品した時に調べさせて頂きます。

2020年1月1日モーター関連のメッキ加工に特化した光沢屋から皆様に新年のご挨拶

2019年も皆様には大変に御贔屓頂きまして本当に有り難う御座い居ました。2020年も何卒更なる御贔屓宜しくお願い致します。皆様もご承知して頂いています様に弊社は、自動車部品、バイク部品、トラック部品、自転車部品等に装飾クロムメッキ加工を施し、またカラーメッキ、ユニクロ、クロメートに特化したメッキ工場です。東京工場、埼玉工場、静岡工場、東大阪工場共に1月6日から平常営業となり営業部は4日からお電話対応させて頂きますので宜しくお願い致します。昨年12月28日から1月5日迄の期間は各工場の機材の調整、メッキ液を全て廃棄し新たなメッキ液を新年から使用させて頂きます。メッキ槽も普段から再メッキ加工の御依頼が大変に多い為に、少なからずメッキ液に不純物が混じりますのでメッキ液を入れ替えるだけでは無くメッキ槽も側面、底辺部も徹底的に洗浄させて頂いております。約1週間と言う期間を使いこの様なメンテナンスに弊社は力を入れております。徹底した品質管理を行う事によりどの工場も見栄えのクオリティと錆びにくさの両方のクオリティを追求する事が可能になる訳です。御贔屓させて頂いたお客様にトップレベルの光沢を提供させて頂くためにも妥協せずにメンテナンスに力を入れてまいります。現在、弊社にご依頼頂きましたお客様の加工品進展情報ですが下メッキ加工(町のメッキ屋さんレベル)では12月中旬以降にお受けさせて頂いております製品完成予定日は1月1週目から2週目前半となります。中メッキ加工(分厚いメッキ仕上げ)に於きましては12月上旬にご依頼頂きましたお客様は1月2週目の仕上がり予定で、板金加工有りのお客様はその後約3日プラスとなります。上メッキ加工(最高級モーターショー用クロムメッキ仕上げ)に於きましては樹脂製品新品未使用品の場合は約2週間から3週間程度、スチール製品やステンレス製品、真鍮製品、アルミニウム製品は3週回程度となっております。経年劣化樹脂と亜鉛ダイカスト製品(アンチモニ)は約6種間は加工日数が必要となります。(状態によっては2か月以上にかかることも御座います。)量産品に関しましては予定通りの完成日となります。尚、弊社の完成品に至るまでには各工場長検品で合格される迄手直しが施される為に商品によっては予定納期が過ぎる事も御座います。その際には事前にお客様にご連絡をさせて頂いた上で手直しさせて頂きます。その際はご協力宜しくお願い致します。