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個人様のメッキ加工に対するご相談エピソードⅤ

六つ目は、樹脂(プラスチック)にメッキ加工出来ますか?と言うご相談ですが物(パーツ)によりますが、新品であるならば殆どメッキ加工は可能だと思います。色んな樹脂素材が有りますので有る程度例として品名を上げさせて頂きますが、代表的なABS、ポリプロプロピレン(PP)、アクリル、レジン、ABSライク、ASA、FRP、合成樹脂の一部等、現在の自動車、バイク、トラック、関連の樹脂の多くはメッキ加工が出来ると思いますが、最近、合成樹脂でも出来ない物も御座いますのでお問い合わせして頂くのが良いと思います。
反対にメッキ加工が出来ない為、お断りさせて頂くものはFRP製品に塗装や汚れが付着している状態、素材が薄すぎる物、75℃に耐えられる素材(条件次第で加工可)、新品以外の樹脂(条件によって加工可)、合成樹脂の一部、メッキ加工に相性が悪い素材等、お客様がまず樹脂パーツの裏側に刻印が打ってある文字をおひかえになられてお問い合わせ下さい。

個人様のメッキ加工に対するご相談エピソードⅣ

五つ目は、納期はどれくらいかかりますか?殆どの業者様と個人様問わず必ず聞かれます。まず、忙しさによっても違いますしメッキ加工をしたい商品(パーツ)の大きさや、どの様な素材で出来ているか又、板金が必要なのか、商品(パーツ)がバフ研磨しやすいのか、しにくいのか等
状況によって全く変わってきます。上メッキ加工で言いますと一か月前後、中メッキは三週間から四週間、下メッキは一週間程を目標に当社は考えております。メッキランクはクオリティに比例いたしますので、この様に納期目標に差が出てしまいます。
あくまでも多忙期ではない状態です。納期の範囲が狭い状態でのお話はお受けしない事も御座いますので出来る限り早めに商品(パーツ)を送られるのが良いと思います。代理店様はお客様との御商談で、納期保障等は歌わないで下さい。当社と致しましても業者様、個人様に極力早く納品できるように頑張って参りますので宜しくお願い致します。

個人様のメッキ加工に対するご相談エピソードⅢ

三つ目は、板金をしてからメッキ加工をして頂けますか?と言うご質問ですが?なのですがお客様が板金される前にシアンで剥離して楊板金している状態ならば可能ですが、それは無理だと思います。普通、シアン自体がメッキの業者でない限り無いと思いますので板金も研磨もしないで全て加工させて頂くのがお互いにとって手間が無くクオリティが上がりお安くなると思います。例えば再メッキ加工をしたいパーツに板金をして当社に送って頂いたとします。到着後、メッキ加工に入る時必ず最初にするのが剥離作業です。クオリティが良いメッキ会社は剥離にシアンを使います。その理由は綺麗に剥離ができる為メッキの剥がれが無いと言うメリットがあるからです。しかしその代償として真鍮や板金で使う素材が溶けてしまいます。お客様が時間と手間をかけた板金が全て溶けてしまった挙句、当社で更に板金でお金を使うそんな無駄な事と皆さん思われると思います。それが答えです。

個人様のメッキ加工に対するご相談エピソードⅡ

先程の続きですが、反対に内装パーツは雨や風、汚れ、ほこりにさらされる頻度が外より低いので物にもよりますが低レベルのメッキ加工も有りだと思います。私個人の考えですが・・・
二つ目はお見積りについてです。これは例えば当社がこれまでメッキ加工させて頂いた事のある商品と一緒の物をご依頼された場合以外
正式なお見積りが出来ません。多分、他社様も一緒だと思いますがメッキ加工は素材が何なのか?(例えばスチール、アルミニウム、ステンレス等)また、その素材が錆がどの程度あるのか?素材に塗装やメッキが付いていて剥離をしなければならない状態なのか?形状はどうなのか?
板金は必要な素材なのか?等、様々な要因によってお値段が決まりますので原則商品を検品させて頂いてからになります。
写真や電話でのお見積りは正式なお見積りとの差が多少出る事があります。それでも宜しければお見積り可能です。
いずれにしましてもお気軽にお問い合わせ下さい。

個人様のメッキ加工に対するご相談エピソードⅠ

二回前から業者様とのメッキ加工の打ち合わせと言う事でエピソードをご報告してきましたが、今回は個人様のご相談のエピソードを何点か分かりやすくご紹介させて頂きます。一つ目はメッキは何でも出来るのか?と言う事ですがクオリティが高いメッキ、低いメッキ、レベルを度返しすると条件せえ整えば出来ると思います。最高級なメッキになればなるほど出来る条件が狭まる為メッキ加工の門が狭くなります。反対にクオリティが低くてもメッキだったら何でも良いと言う考えならばメッキ加工の門が大きくなります。メッキに対するお客様の考え方がどうかによると言う事です。私個人の考えで言いますと内装パーツは低レベルも有り。外装のパーツになれば最高級メッキをと考えます。バイクメッキとか車メッキとかトラックメッキの様な外装に使うメッキは断然最高級メッキ、なぜなら雨や風や汚れ、ほこり等に毎日、何年もさらされてしまいます。状況では低レベルのメッキでは直ぐ剥がれたりくすんだり致しますが、最高級メッキは長持ち致します。

旧車フェラーリディーノ再メッキ打ち合わせ

先程の続きになりますが、皆さんがクロムメッキとかメッキ加工とか、バイクメッキ、メッキ塗装、クロムメッキ処理、バイクメッキ加工や車メッキ、トラックメッキ、レストアメッキ等こう言うメッキはたいがい装飾クロムメッキです。所謂、ピカピカしためっきです。この装飾クロムメッキ加工の剥離剤が何なのか?バフ研磨は車系の物を専門に磨いている職人がいるのか?(銅メッキ後更にバフ研磨)銅は何の銅を使っているのか?(硫化銅とか)
ニッケルはどれだけ分厚くするのか?大きく言ってもこの位はあります。光沢剤も工場によって入れる量も違う。やはり装飾クロムメッキで色んなパーツの事に長けた業者に相談して行動しないとお金と時間の無駄になってしまいます。やっぱり餅屋は餅屋です。業者さんや代理店さんも色んな痛い思いをしながら頑張ってらっしゃる中でメッキの事を知る事が出来た。そう私は思います。極力、手間と時間とお客様に対する気使いを無くしていきましょう。

旧車フェラーリディーノ再メッキ打ち合わせ

昨日の夜1970年代に製造されたディーノのフロントガラスの枠(モール)とリアガラスの枠(モール)を町のメッキ屋さんでメッキしたのですが、ピンホールが沢山残っていてお客さんに何とか助けて欲しいと業者さんよりご相談が御座いました。時価3500万円位の価値があるのになぜ町のメッキ屋さんに出したのですかと思わず、本音で言ってしまいました。そうすると業者さんは細かいボルトやナットもやってもらっているのでついでにメッキ加工してもらいましたと、お答えになられました。大体のレストアに携わる業者さんの殆どが何回かは、この様な痛い思いにを経験されているはずです。皆さんはこのお話を聞いてどう感じましたか?答えは同じメッキ屋さんにも色んな考え方で加工の仕方が違うのです。例えば、装飾クロムメッキの会社と言っても椅子とか机、金物をメッキ加工している会社なのか?当社の様にバイクや車、トラック、モニュメント、製作物を専門にメッキ加工をしているのか、そこが大事なのです。

いすゞトラック用ワイパーパネル

いすゞ2トン車ワイパーパネルで新品、塗装付き、素材はスチールです。ディーラー様からのご依頼でメーカーオプションが無い為
当社にご依頼して頂きました。お客様が以前からいすゞのトラックを購入されていて前型にはメッキパーツがあったのに、新車には無いのを
トラックを買うので何として欲しいと言う内容です。現在、自動車、バイク、トラック、昔に比べるとメッキパーツは確かに減りました。
その時々の流行りに左右されている感じが致しますが、メッキが好きなお客様は流行には左右されません。マニア様の多くがご自分の車や
バイク、トラックに新しい部分にメッキをかけたら人とは違った車になると車種は一緒でも違うとオンリーワンをイメージに持たれています。
服で言うファッションセンスと言いましょうか、拘りでしょうか、日々私たち専門業者も大変に勉強させて頂いております。
考えられないパーツをメッキ加工されたり、さり気無い又目立たない部分をメッキ加工したり。

ヤンキーホーン用エアータンクメッキ加工研磨

小型用エアータンクをメッキ加工する前に研磨した状態です。しっかり顔が見える状態です。元々数年使用していて少し錆が有り塗装が施してありましたので、まず塗装剥離しバフ研磨になります。大きい人の手の平位に乗るサイズで研磨はしやすい部類にはいります。磨き方は同じ方向に磨くのが一番綺麗にメッキがのります。エアータンク取り付け部分ステーは角度がかなりきつい為ルーターも入りずらいですのでバフ研磨でしっかりと磨けてる場所との差が分かってしまうのが残念なところです。しかし見えるところの殆どがピカピカに磨けてますので
メッキ加工しなくてもそのままでもすごく綺麗に仕上がっています。写真が写っている状態がメッキ加工前の下地作業が完成となります。
次に銅メッキを分厚く更に分厚くニッケルメッキ加工しクロムメッキ加工でメッキは完成になります。このような丸い筒状の製品は電気がまんべんなく流れるのでメッキの均一感は良い感じなので最後に青粉で磨いて出来上がりです。

旧車用グリル再メッキバフ研磨

このパーツは50数年前のトラック用スチール製グリルです。ご覧の様にもう錆がメッキの光沢が無くなっています。生地の大変薄いので
あまりきつめにバフ研磨が出来ませんのでゆっくり丁寧に少しずつ加工するしか御座いません。メッキをシアンで剥離しこの状態まで
磨きます。顔が映るレベルです。細かく入り組んだ箇所はルーターで磨きます。しかしなかなか腐食痕は無くなりませんので、お客様の
ご予算と納期の範囲が御座いますので気になるところはご連絡させて頂いて指示を仰ぎます。板金加工の場合、真鍮を用いた楊板金をいたします。真鍮を溶かして行う為かなりの技術が必要になります。現在板金で使われる様なパテではありません。結構な手間がかかります。
スチール製グリルやバンパーは大きさがあり、長年走行していると錆びやすいく腐食しやすいので大がかりなお仕事になり加工日数が小物パーツより数倍日かかりますので再メッキを考えて頂いているお客様は納期の余裕をもってお願い致します。