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マグネシウム合金のメッキ加工依頼について

ハヤブサ合金スイングアームクロムメッキ仕上げ

メッキ加工に於いてマグネシウムと言う素材は水と油の関係で有る。自動車業界、バイク業界、トラック業界の装飾部品に携わる方ならご存知だと思います。近年、部品の強度を出す為にマグネシウムのバイクホイルや高級自動車用ホイルに採用されている事が御座います。レーシングカー等のホイルはこの素材を利用していると思います。上の写真はスイングアームですが車種によってはアルミニウムとマグネシウムの合金素材で製作されております。この様な場合、部品の表面にクロムメッキが物理的要因によりのらないと言う事が起きてしまう事が御座います。この現象が水と油の関係性と言います。合金素材を使用している部品はホイルやスイングアーム等が有名ですが他にもこの様な素材を使用している事が御座いますので弊社としてもアルミニウム製部品をクロムメッキ加工する時に注意を怠らない様にしております。上のスイングアームの裏面に約5ミリ程クロムメッキ表面にザラつきがあるのですが、この箇所がマグネシウムなのです。写真やインターネットの画素数では分かりません。目を凝らして凝視しなければ分からない程度ですが神経質になってすまうと納得いかないと思います。お客様はマグネシウムとアルミニウム合金が素材で使用されている事やメッキ加工に対して水と油の関係性であることなど知るはずもないのですから、お金と時間をかけて楽しみに部品の仕上がりを待っておられます。その為にも弊社はお客様よりアルミニウム素材の部品にクロムメッキ加工を施して欲しいと言うご依頼を頂いた時には、過去のデータを調べてマグネシウムとの合金かを調べる様にしております。部品を見ただけでは絶対に分からないのです。殆どの部品に塗装が施されていまが剥離し、続いてバフ研磨作業、そして銅メッキ加工を施します。この時点でやっとあれ、アルミニウムとマグネシウム合金の部品だと気付きます。この時点でご依頼主であるお客様にご連絡をさせて頂いてこの旨のご説明をさせて頂いて加工をしないで元の状態に修復するのか加工を続行するのかのご判断を仰ぎます。因みに、弊社にホイルやスイングアーム等のマグネシウム性合金でありそうな部品を弊社でクロムメッキ加工依頼して頂いているお客様には、必ずお見積り時点で水と油の関係性のお話をさせて頂いた上で、お客様から了承して頂いて作業に入る為にトラブルが発生した事は御座いませんのでご安心下さい。お客様に加工の仕方や弊社のメッキランク3段階全てのメリット、デメリットのご説明をさせて頂いた上でお客様に選んで頂く様にさせて頂いております。