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旧車部品を綺麗にする為にメッキ加工

旧車部品を綺麗にする為に再メッキ加工を施す。今回はこのお話をさせて頂きたいと思います。旧車は自動車、バイク、トラック、自転車等、道路を走行する為の便利な道具ですが、走行中の飛び石や事故破損又は、経年劣化による部品の腐食、この様な状態で愛車の見栄え、走行での不具合からメーカー様で新品を購入します。近年、その愛車の各部品は約10年程でメーカー在庫が無くなった時点で購入できなくなる様です。昔は今と比べて愛車をながく愛用していましたが今は数年で買い替えたりする傾向が有るようです。弊社も各メーカー様ともご商談が御座いますのでこの様なお話は身近に聞かせて頂いております。そこで昔と同じように旧車をこよなく愛する皆様に旧車部品を綺麗にして気持ちよく走行して頂ける様にと言う気持ちでいます。まずは、旧車の部品がバンパー等で電気メッキ加工を施している様な物は少しの錆であればコンパウンドで軽く擦る事で見栄えが少しマシになります。ここで注意しなければいけないのはコンパウンドは研磨剤ですからクロムメッキ面を削る事になります。程度を超えて磨きますとクロムメッキの下地であるニッケルメッキが見えてきます。このニッケルメッキの色合いはクロムより少し黄ばみを帯びた様な感じです。ここまで行くと磨き過ぎとなります。反対に見栄えが悪く見えます。この磨く程度加減は為れていないと限度が分からない為に度が過ぎてしまう事が非常に多いのです。旧車専門店の職人様は慣れているので綺麗に仕上げます。もし、慣れていない方がコンパウンドで磨く場合は必ず少し磨いてその部分を遠くから一度見て、頃合いを見てから磨く、この様に手間が掛りますが少しずつ磨いていきましょう。次に樹脂製品にメッキがかかっている旧車部品に対する方法ですが、金属部品の様な電気メッキ加工でクロムメッキを施していない事が非常に多いのでくすみなどが発生していてもコンパウンドで磨かない方が賢明です。その理由は、昨日もメッキ加工原理でご説明をさせて頂きましたが電気メッキと電気を使用しないメッキ方法が御座います。電気を使用しないメッキ方法は膜厚が非常に薄く弱いのでトップコートと言う保護膜を吹き付けています。この保護膜をコンパウンドで削ると最悪の場合、メッキ部分が剥がれてしまったりして後悔する事に必ずなります。旧車の部品が金属なのか?それとも樹脂で出来ているのか?この事を知る事が大切になる訳です。この様なコンパウンドで磨く失敗例は珍しくはありません。万が一、この様な失敗が無い様に慌てず、焦らず、少しずつ、力を入れずに軽めで磨いていき事を是非とも覚えておいて下さい。