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メッキ加工部品の状態によって下地修正や板金が必要な状態

メッキ加工に於いて部品の素材表面を綺麗な状態にしなければ、各メッキ加工で綺麗な完成品が出来ない事は皆様はご承知の事だと思います。今回のお話は、上の写真の様にクロムメッキ加工や他のメッキ加工を施して綺麗な状態で仕上げたいとお考えのお客様がご依頼される前の、部品の状態をご自分で見てこの状態であれば下地修正や板金加工が必要になるのではと分かる様にご説明をさせて頂きたいと思います。そうする事でメッキ加工工賃と別に素材表面を綺麗にする為の下地修正代金や板金加工賃が発生すると言う事が頭の片隅にあると有る程度様々な意味で覚悟する事が出来ます。そして事故などで凹みが生じてしまったバンパーやグリル、様々な部品等には弊社にご発送して頂く前に黒色のマジックなどで円などで囲って頂いたりして印を付けて頂いていますが上の写真の様な経年劣化の腐食痕が気になって特にその部分を綺麗に又は新品の様な仕上がりにしたい場合は凹み部分の印と同様にして頂きますとお客様の見栄えのクオリティがどの程度追求せれているかが分かる為に部品を剥離剤に漬けて素材その物が分かった時に他の腐食痕も綺麗にしなければいけないと職人が分かると言う大きなメリットが御座います。弊社の上メッキ加工をご希望される場合は部品の表面全面を細かな粒子の金属パテで表面補修を施しますのでこの様な印を付けると言う手間は必要御座いませんが厚メッキ加工(中ランクのクロムメッキ加工)を選んで頂いた場合には印を付けるメリットはお客様にとって大きいと思います。上の3枚の写真は60年ほど経った自動車部品です。素材はスチール製でかなりの劣化具合で有る事から塗装を分厚くした上で光沢クリアー塗装でこの様に見栄えを良くした様です。一番上の写真の経年劣化状態は自動車やバイク、トラック等の旧車の保管場所や手入れにもよりますが40年以上時が経っている場合によく見られる事が多いです。この様な経年劣化が多い部品の箇所はバンパーで言いますとコーナーのRがかかっている個所やバンパー上部や下部の雨水が滴る箇所等によく見られる腐食痕です。この様な経年劣化の場合は弊社のろう板金加工を施した上で厚メッキ加工(中ランクのメッキ)を施す事により綺麗な仕上がりになります。続いて2番目の写真は部品が損傷したのか、トンカチか何かで形状を修正されている事が分かります。そしてその周辺は経年劣化によって表面がボコボコした状態になっています。この様な状態でこの部品を新品の様に甦らせる方法は、弊社の上メッキ加工になります。上記で述べさせて頂きました様に細かな粒子のアルミニウム製金属パテで腐食が板金加工でも物理的に綺麗にならない場合部品表面に下地修正を施す事により表面を新たに作り直すと言う加工方法ですので綺麗に仕上がる事になります。3番目の写真は何かに当たって出来てしまった穴です。この場合は一番上の写真の加工方法と同じでろう板金後に厚メッキ加工を施せば新品未使用品の様な綺麗な状態で甦ります。4番目の写真は既にメッキが経年劣化によって無くなっている状態です。部品がこの様な状態になるのは保管状態にもよりますが50年以上時が経っている場合に見られます。この様な場合は新品未使用品の状態をご希望されるのであれば弊社の上メッキ加工を選択して頂ければ新品未使用品の仕上がりになります。上の写真の様に部品の腐食具合によって弊社のメッキランクと板金加工を組み合わせる事でお客様の部品も新品未使用品の様に甦ります。

メッキ加工部品用途でクロムとユニクロ、クロメートで分ける

メッキ加工をする前に自動車部品やバイク部品、トラック部品に装着されている細かな分解できる部品を分解します。昨日、お話しした事に加えて用途によってメッキの種類を選ぶお話をさせて頂きます。上の部品はバイク部品です。これらの各部品には素材が違う物が装着されています。その為に違った素材がメッキ加工の工程で薬品により溶けてしまう事が有りますと言うお話し。特に今回はバイク部品をメッキ加工されたいお客様に対してご説明させて頂こうと思います。バイク部品をレストアで綺麗にされたい時に愛車のバイクが新車だった時の各部品のメッキの種類に応じて加工をご依頼されるか、それとも全部品をクロムメッキ加工によりオリジナル的にメッキ加工をご希望されるかをお考え下さい。例えてお話致しますと、バイク部品であるオイルパンやアルミニウム製のカバー類は通常、弊社に送って頂くほぼ全てのお客様はクロムメッキ加工か、鏡面ポリッシュ加工の様なピカピカ仕上げです。しかし、他の部品で言えば上の写真の一番右端は棒状の部品は新品時はクロメート処理が施されていた部品です。この場合、お客様の愛車に対するイメージが先程にご説明させて頂きました様にピカピカのクロムメッキ加工仕上げか?もしくは新車時の錆とめであるクロメート処理をご希望なのかによって見栄えのクオリティにかなりの違いが生じてしまいます。今回のお客様はリピーター様で弊社のご近所に住まわれていますので、弊社でお客様とどの部品がクロムメッキ加工を施すのか?それとも純正部品の様な仕上がりであるクロメートやユニクロにするのかを一つ一つの部品を各メッキ加工の種類に分けましたが、遠方のお客様にはこの様にメッキ加工を施す前の事前の打ち合わせが出来難いので、一度に沢山の種類の部品に対してメッキ加工をお考えのお客様はピカピカにしたい部品(クロムメッキ加工及び鏡面ポリッシュ加工)、もしくは愛車が新車だった当時の錆とめのメッキ(クロメート処理及びユニクロメッキ)でご発送前に分けて頂く事をお勧め致します。例えばボルトやナット、ワッシャ等はユニクロメッキ加工でビニール袋に入れておく。クロムメッキ加工を施したい部品についているボルト等。この作業が面倒であれば数が多い時には事前に写真を撮って、その写真一枚を部品発送時に弊社に送って頂くと検品後のお客様との商談でお話がスムーズに進む事に繋がります。もう一つのメリットとしてお客様のイメージにあったメッキ加工が出来ます。

メッキ加工バイクや自動車のオイルパンについて

メッキ加工するにあたって、バイクや自動車のボンネット内部のオイルパンを綺麗にする為に、最低限依頼する前に注意する点をご説明させて頂こうと思います。今回のお客様は弊社のリピーター様で前回同様バイクパーツになりますがフレームとホイル以外見える箇所の殆どが厚メッキ加工を選択してクロムメッキ加工して頂きました。このリピーター様はバイク屋さんや業者さんでは無く、ご自分で愛車を分解されてこの様にオイルパン内部に付着しているオイルを綺麗に取り除いて下さりご発送して頂きました。弊社としてもこの様にオイルを綺麗に取り除いて頂く事は大変に作業効率が良くなり、その分納期も早くなります。更に付け加えれば上の写真を見て頂ければお分かりになられます様に一番上の写真、表面のオイルパン左上にオイルが流れる筒があります。そして2番目の写真オイルパン裏面に板をボルトで4か所留めている物があります。これらの物の素材はスチール製です。そしてオイルパン本体はアルミニウム製ダイカスト(アンチモニ)です。実はアルミニウム製品にクロムメッキ加工を施すにあたって注意しなければいけない大事な事があります。それは違った材質の部分が加工上、薬品によって溶けてしまう事が有ると言う事です。今回で言うとアルミニウム製品をクロムメッキ加工したい訳ですから、この部品にボルトで留めているスチール部分は溶けてしまうと言う事に、このままではなってしまう訳です。ですのでどの様な部品に於いても全て分解する必要が有ります。万が一物理的に分解できない場合は出来る限り弊社で養生を施した上でクロムメッキ加工をさせて頂きます。残念ながらお答えできない場合も御座いますのでご注意下さい。あとはクロムメッキ加工したい部品の形状が歪な場合のご説明ですがオイルパンの様に高低差が有り、この間隔が狭い場合メッキがのりにくいと言う事が御座います。その場合、どうしてもお客様の出来上がりのイメージがメッキがのりにくい箇所に有る場合は弊社の鏡面ポリッシュ加工をお勧めしています。アルミニウム製品を鏡面ポリッシュ加工を施すとクロムメッキ加工を施した光沢感は得られませんが、素材の光沢感が表れて違った綺麗さが表れてきます。弊社でオイルパンや自動車のカタツムリ形状のタービン、そしてアルミニウム製ホイル等をご依頼されるお客様の中には鏡面ポリッシュで依頼して頂いてリピーター様になって頂いている方が少なくありません。歪な形状の部品を綺麗にしたい場合、その様な選択肢もある事を覚えて頂くと幸いです。

メッキ加工トラック内装黒塗装パイプ製品

メッキ加工個人様依頼で、大型トラックの内装に装着されていた黒色塗装されていた純正取っ手にクロムメッキ加工処理を施した写真です。材質はスチール製で2本ある全ての両端に取り付け穴が元々ある状態でした。今回はこの様なパイプ製品にクロムメッキ加工を施すには細工をしないといけない物がありますと言うご説明をさせて頂こうと思います。上の2枚の写真を目を凝らして見て頂くとパイプの端に穴が開いているのがお分かりになられると思いますが、一番端の穴は取り付け穴で元々開いていた物。その横に開いている穴はクロムメッキ加工するにあたって穴を開けなければいけない為にドリルで開けた穴です。このクロムメッキ加工で開けた穴はパイプ1本に対して左右同じ大きさの穴を開けています。下の写真を見て頂くと機械溶接でこの断面の両端に穴が開いているのがお分かりになるのが分かるでしょうか?パイプ内部に通ずる穴が開いています。このパイプを水に浸すと空気が穴から漏れてきます。クロムメッキ加工、所謂電気メッキ加工を行う上でこの様な完全にパイプ内部が完全に閉じていない場合は説明させて頂きました様にパイプ左右に一か所づつ穴を開けなければいけません。2か所の内1つは液体を出し入れする穴でもう一つの穴は液体を出し入れしやすくする空気穴です。学生の時に実験でした空気穴が有る物と無い物の差の原理です。何故、クロムメッキ加工電気メッキを施すのにこの様な穴を開けなければいけないのか?それは各メッキ液が違うメッキ液槽に漬けこんで行く時にパイプ内部に違うメッキ液が違うメッキ液と混ざり込んでしまうのを防ぐためにこの様なあえて穴を開ける細工をしているのです。この細工は弊社でけでは無くて町のメッキ屋さんでも同じことをされています。違うメッキ液が混ざる事で混ざってしまったメッキ槽は全て廃棄しなければいけないと言う理由がその原因です。銅メッキ槽、ニッケルメッキ槽、クロムメッキ槽の3槽があります。例えばこの様な大型トラック用のスチール製取っ手の様に左右に穴を開けなければいけない部品は角パイプで製作しているオリジナルサイドバンパーやリアバンパー、自動車で言うとエンジン内部の補強をするバー、レーシング用の自動車が横転した時に強度を保つためのバー、旧車のガブリオレ(オープンカー)のパイプ等、バイクパーツ、意外と様々な箇所にこの様なパイプ製品があります。パイプで無い形状の物もあります。構造上中が空洞になっているバイクホイルも穴を開けないといけないのでクロムメッキ加工に携わる人間はこれもパイプ製品と同じよに考えています。以上の事からこの様なパイプ製品にクロムメッキ加工を施したい場合は穴を開ける事を想定して依頼して頂ける事をお考え下さい。更に穴を開けて良い場所を黒マジック等で印を付けて頂くとトラブル防止にも繋がります。