1月18日ハーレー純正メッキマフラーを綺麗に再メッキ加工を施す

1月18日のブログはハーレー純正メッキマフラーを綺麗に再メッキ加工を施すお話をさせて頂きます。今回のお客様は代理店様で前回はハーレーのオリジナルハンドルを厚メッキ加工(中ランク)をご依頼いただきました。写真をご覧の様に経年劣化による光沢が少なく錆も出ています。転倒での凹み等は無い状態ですので板金加工を施さなくてもよい素材と言えます。マフラーの長さは2本共に約1000ミリ程度で内部は煤で汚れております。(触媒等は入っておりません。)今回も前回同様に厚メッキ仕上げでの加工依頼となりますので、このハーレー純正マフラーを綺麗な見栄えにする為の加工方法をご紹介させて頂きます。まず最初に行う作業は表面に傷や凹みが無いか、錆具合の状態はどうか?、内部に触媒が入ってないかを工場長検品いたします。上記でもお話させて頂きましたが営業はお客様が送って頂いたパーツを検品させて頂きますが新品未使用品以外のパーツに関しましては工場長の長年の経験を元に見栄えのクオリティと錆びにくさの両クオリティの検品作業を行ったうえでご依頼主様にその情報をご提供させて頂いた上で営業がご商談させて頂いております。次に行う工程はマフラー内部に付着している煤汚れを専用薬品で除去致します。続いて経年劣化しているマフラー表面のメッキや錆等を剥離してスチールパイプその物に致します。剥離剤はシアンを使用して約7日間程漬け込みます。今回のマフラーは内部まで浸透している錆が無い様ですが、酷い錆が有る場合には毎日シアン剥離の状態を確認して溶かしすぎない様に致します。剥離が完成致しますとバフ研磨いたします。番手は180番手からスタートして最終番手には420番手迄磨き込み致します。その時のマフラー表面は光沢が有り顔が見える程です。綺麗な見栄えのメッキ加工完成品をお客様にご提供させて頂きためには完全剥離と磨き込みが大切になります。この様なハイクオリティの下地作業が終了致しますと続いて電気による銅メッキ加工を行いますがこのメッキの意味合いは素材表面に有るピンホール等を埋める為の物ですので2回目のバフ掛けを行い表面を綺麗に修復致します。次にニッケル仕上げを行います。バンパーの様に分厚くし過ぎるとマフラーが高温になった時にメッキが割れる原因にもつながる恐れがありますので厚みを調整しなくてはいけません。この調整はマフラー再メッキ加工を数十年経験しているノウハウがいかされます。最後に電気クロムを施して表面全体を研磨剤で磨いて完成品となります。納品時までマフラー内部のメッキ液を取り除かなくてはいけません。数日かかる事も御座います。