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イタリア、Triumph Motorcyclesのアルミニウム製パーツとスチール製パーツをメッキ加工致します。

このパーツは、少し錆が出ていたスチール製パーツと新品のアルミニウム製パーツを下メッキ加工で完成した状態です。

本日は下メッキ加工でスチール製パーツをメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)する場合、アルミニウム製パーツをメッキ加工や再メッ

キ加工(リクローム)を行う工程と納期及びクオリティに対するメリットとデメリットのお話を業者様と個人様に分かりやすく丁寧に

ご説明をさせて頂きます。

今回のパーツは少し錆が出ているスチール製ハンドルとスチール製円柱型パーツ、アルミニウム製で磨かれたカバーパーツで説明をさせて頂

く事にします。

この2種類3点のスチール製パーツは錆が少ない為に上メッキ加工、中メッキ加工、下メッキ加工の全てのメッキランクからお客様に

選んで頂く事が出来、そのランクによってクオリティとお値段と納期が比例してきますのでお客様のご予算や納期があまりない等の

条件を鑑みて選ばせて頂く事になっております。

先ほどのご説明をさせて頂いた通り今回は下メッキランクでお話しさせて頂きますが、まずスチール製パーツ3点共にクロムメッキが

付いている為にそれらを剥離しなくてはいけませんので剥離作業を行います。

剥離が完了致しましたらバフ研磨作業ですが軽めの錆びでしたら磨けば消えますがキツイ錆等は消える事は御座いません。

中メッキレベル(厚メッキ)のバフレベルには無い程度、その理由として手間を少しでも省いてお客様に安価で尚且つ納期を極力掛けないで

ご提供する為に考えられた工程で有る為です。

ですので、追加料金が無い基本料金の場合はバフ研磨の番手を順番に上げて行くと事は無い事になります。

この工程が終了致しますとメッキ加工に入りますが、その前にパーツを磨いた時に表面全体に磨き粉と鉄粉等が付着している為に専用の

洗剤でしっかりと洗います。この作業はどのメッキランクの作業においてもこの作業は行います。

パーツによりますが次に行われるメッキはニッケルメッキ加工になりますが中メッキ以上はこの前の作業として必ず銅メッキ加工を

行います。下メッキ加工に於いても追加料金で銅メッキ加工の入れて行う事も可能です。

やはり銅メッキ加工を行って次にニッケルメッキ、クロムメッキとする工程の方がメッキ加工完成後の見栄えのクオリティは違います。

しかし、そのメッキの色合いは装飾クロムメッキ加工業の業者でなければ分かりませんが・・・

今回は銅無しのダイレクトにニッケルメッキ加工を行い、次にクロムメッキ加工を行って完成になります。

当社の中メッキ(厚メッキ)と下メッキの違いは、シアンでの剥離を使用せず、濃塩酸、バフは番手を上げて行かない。

更に銅メッキを入れないでニッケルメッキをダイレクトに行う場合もある。しかもメッキ槽に漬け込む時間も違うこれらの作業代金として

お値段が大変お安く更に納期も大変に早くなると言う事です。

次にアルミニウム製カバーですが、お客様がご自分で表面を磨かれて送って頂きました。

有り難い事ではありますが、実は磨く前に必ず行わなければいけない作業がありますが、それは剥離です。

このパーツには錆びにくくする為に何らかの錆止めが施されていたはずです。

その錆止めを剥離しないで磨きますとその錆止めが磨くたびに素材の表面にこびり付く他、ピンホールに入り結局、剥離して同じように

パーツを磨かなくてはなりませんので、この事から時間を使った全てが水の泡となる訳です。

どうしてもご自分で磨きたい場合は剥離作業を業者委託してからになりますのでご注意下さい。

ですので今回はこの事から、剥離作業を行いバフ研磨作業を行います。

下メッキ加工と言えどもスチール製パーツを磨く荒目のバフはアルミニウム製パーツの場合は使用しません。

番手を240番手位で行い、次に銅メッキ加工を行いますが、中メッキ以上の様にもう一度バフ研磨作業によってピンホールに銅を磨いた

粉を埋める作業は行われず、直ちにニッケルメッキ加工に移ります。次にクロムメッキ加工と言う感じで作業は終了です。

この作業も少しでも工程を減らしてお客様に安価に、そして納期を早くこの事を大前提で行っていますので、各お客様のご予算や

納期、見栄え、錆びにくさ等の点から当社のモーターショー用メッキから分厚いメッキ、町のメッキ屋さんレベルから選んでください。