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メッキ加工で経年劣化したPP製ダイナモカバーを綺麗に

ヨタ、ヤマハ共同開発エンジン用PP製カバー表面
トヨタ、ヤマハ共同開発エンジン用PP製カバー上部
トヨタ、ヤマハ共同開発エンジン用PP製カバー裏面

メッキ加工をする事で経年劣化したダイナモカバーをピカピカに綺麗にする施工方法を皆様にご紹介させて頂きます。上の写真は旧車チェイサー2500ccツインカム24バルブ(トヨタとヤマハが共同開発した証である刻印がダイナモカバー表面に見えます。)年代は20数年前だと思われますがPP製カバー表面は元々、廃車の自動車から外した為に汚れが酷く業者様に中性洗剤である程度、表面と裏面を綺麗にして頂いた上で、弊社の方で専用の薬品でカバーの表面がザラザラ(シボ)やトヨタ、ヤマハの刻印細部そして側面と裏面を極細の専用歯ブラシの様な物で磨いてこの様な綺麗に状態に致しました。トヨタ純正の新品未使用品PP製ダイナモカバーが手に入ればこの様な作業をしなくて済むのですが当然メーカー在庫があるはずが御座いません。そもそも、経年劣化した樹脂部品を最高級モーターショー用クロムメッキ加工を施すのは新品未使用品の加工と比べるとけた違いに難しく、10個中1個程度は樹脂その物が薬品負けして割れたりバラバラになる事も御座います。今回のPP製ダイナモカバーも写真添付では分かりにくいですが上から2枚目の写真、カバー上部の中央付近に既に経年劣化によると思われるヒビが入っていました。メッキ加工する工程での薬品を使用していない状態でこの様なヒビが入っているのですから経年劣化した樹脂に対する最高級モーターショー用クロムメッキ加工は難しいのもお分かりになられると思います。その上で特にPP製部品の表面には先程ご説明をさせて頂きました様にザラザラした表面(シボ)が御座います。このザラザラした箇所と刻印の段差部分に汚れが付着しているのを綺麗にするのがかなり手間がかかります。上のダイナモカバーをある程度綺麗にするだけでの30分強かかりました。もし皆様の中で経年劣化した樹脂製品に最高級モーターショー用クロムメッキ加工を施したいとお考えのお客様は、一度部品の表面を中性洗剤で洗って頂いて目視して部品表面にヒビや割れている部分が無いかを確認して頂きたいと思います。実は今回依頼して頂いた業者様は同じ部品でも違うカバーを用意して頂いておりましたが、表面に割れヒビ、傷でえぐれている箇所が有った為に、別のましな物を用意して頂きました。上の写真の物は手に入る一番良い状態の物です。それでは今回ご依頼して頂きましたトヨタとヤマハ共同開発した2500ccツインカム24バルブ用PP製ダイナモカバー(経年劣化)に最高級モーターショー用クロムメッキ加工を施す工程をご紹介させて頂きます。カバー表面を脱脂致します。次にPP表面にある割れの部分を補修致します。万が一この割れを補修しなければメッキ加工完成品の見栄えが割れている状態になります。次にPPカバー表面のザラザラを消す為にアルミニウム製パテ及びプライマー処理により更に表面補修致します。この時にはトヨタやヤマハなどの刻印は消えないのでメッキ加工完成品時にはシボは無くなって綺麗になり刻印はばっちりと綺麗に見える様に仕上がっています。