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メッキ加工するのに塗装剥離後パテが入っていました

ホンダジャズ50燃料タンク塗装剥離後

メッキ加工を行う上で必須となるのが剥離ですが上の写真を見て頂くと中心部縦ラインに凹みがお分かりになられると思います。実は先日弊社代理店様よりご発送頂きました1996年式ホンダジャズ純正燃料タンクです。このバイクのオーナー様はこの代理店の社長の愛車で新品から現在まで使用していてこの様な事は記憶に無いとおっしゃっておられました。純正塗装を剥離致しますと樹脂パテで補修をされていました。結構綺麗に補修をされていました。実は新品未使用品の部品にメッキ加工を施す際、剥離後にパテで補修されている様な事がたまにおきています。特にトラックのドアやグリル、バイクの燃料タンク他、これらの共通点は素材の生地が薄い事です。それに純正塗装が施せれている様な部品。トラックのドアで言いますと10枚メッキ加工のご依頼があった場合1枚の確率でパテが入っています。先程のご説明させて頂きました様にメーカー純正の箱に入っている新品未使用品です。と言う事はメーカー純正品を作っている工程で部品に凹みが出てパテ補修した上で純正塗装されているのだと思います。今回の依頼品は既に24年近く経っているのでメーカークレーム出来ませんが皆様も新品未使用品だからと安心しない方が良いかもしれません。今回のお話は弊社にメッキ加工をご依頼して頂くお客様に損をさせない為のご説明をさせて頂きます。まずは薄い金属素材で新品未使用品、純正塗装されている様な部品に万が一パテが入ってる表面補修を施している場合にはメーカーにもよると思いますが交換してくれると思いますので弊社で塗装剥離してこの様な事になった場合にはお客様にご連絡させて頂いた上で商品を返送させて頂きます。そのパテが入っている部品を購入されたお店やディーラーに持って頂いてご説明をされれば新品未使用品と交換して頂ける確率が増します。次に旧車等の中古部品の場合は残念ながら新品未使用品では御座いませんので板金加工を施さなければ綺麗に装飾クロムメッキ加工が出来ません。更に中古部品に対して業者様が板金加工されて弊社にご発送して頂く事が御座いますが板金加工の上手い下手が御座いますのでメッキ加工完成時に見栄えの悪さが見えてしまう事が御座います。この場合はノークレーム扱いになりますので、見栄えに対して拘りがあるのなら板金加工も含めて弊社に依頼される事をお勧め致します。弊社の板金職人は私が言うのもおかしいですが変形している部品も見事に元に戻すほど達者です。板金加工賃も綺麗に仕上がるのにそんなに高くは御座いません。もし業者様が板金加工したいと思われる場合には完全に塗装剥離を施してサンダー痕を残さない様に仕上げて下さい。サンダー痕が残ってしまうとメッキ完成時に痕が残る事にも繋がります。お気を付けて作業して頂きます様宜しくお願い致します。