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メッキ加工ではなく鏡面ポリッシュ仕上げでL型タペットカバーを綺麗に

L型タペットカバー
JZタペットカバークロムメッキ加工

メッキ加工仕上げでは無く鏡面ポリッシュ仕上げでL型タペットカバーを綺麗にするお話をさせて頂きます。今回ご依頼頂いたお客様は個人様でL型タペットカバー表面とファンネル表面を綺麗にしてエンジンに装着したいと言うご希望です。弊社に部品を持ち込んで頂いて約20分前後、弊社のメッキランクごとにL型タペットカバー表面の綺麗さ、そして弊社の鏡面ポリッシュ仕上げランクごとの綺麗さを細部までご説明をさせて頂きました。そもそもボンネット内部エンジン関連部品を綺麗にしたいと言うお客様は業者様に多く、展示会や専門雑誌等で見た個人様が弊社などの自動車やバイク、トラックモーター関連に特化した工場に依頼しますがこの様な場合は3つに分かれます。1つ目はタペットカバー類にオリジナル塗装する方法。2つ目はタペットカバーに装飾クロムメッキ加工を施す方法。3つ目はタペットカバー表面を専用バフで鏡面ポリッシュ加工を施して綺麗に見せる方法。又、カーボンで覆い隠す方法も御座います。これらのタペットカバーを綺麗に見せる方法にも人それぞれ強い拘りが御座います。今回の個人様はとりあえず予算内で綺麗にしたいと言う事でしたので弊社の鏡面ポリッシュ中ランクで仕上げる事に決めて頂きました。因みに弊社は鏡面ポリッシュ仕上げには上ランクと中ランクで分けさせて頂いております。上ランクの鏡面ポリッシュ仕上げの出来栄えは入り組んだ箇所にも専用バフ仕上げで磨いている上に中ランクよりも数倍手間を掛けて追い込んで磨いていますので装飾クロムメッキ加工と同じ程度の光沢でしかも入り組んでいる箇所も凄く綺麗に仕上がる事が出来るランクです。続いて中ランクの鏡面ポリッシュ仕上げの見栄えはお客様の拘りが今より綺麗になれば良いと言う様なご要望の場合はこのランクでも充分綺麗に仕上がります。例えば展示会で物を見せる様な場合は上ランクによる鏡面ポリッシュ仕上げをお勧めいたします。ご自分で見たり仲間に見せてあげる程度なら充分中ランクの鏡面ポリッシュで良いですしお勧め致します。その加工賃の差は上を100とすると中は50と言う様な加工賃になります。それでは今回のL型タペットカバー中ランクの鏡面ポリッシュ仕上げの加工方法をご紹介させて頂きます。このタペットカバーはアルミニウムダイカスト(アンチモニ)で出来ており錆とめをされております。その錆とめはアルマイトと言います。モーター関連は勿論、その他のアルミニウム部品にもこのアルマイト加工されている事が多くメッキ加工に於いても鏡面ポリッシュ加工を施すにしてもアルマイトを剥離しなければ先の工程に入る事は出来ません。たまにご自分でタペットカバーやエンジンパーツをご自分で磨かれる方がいらっしゃいますがどれだけ時間をかけても剥離しなければ綺麗な見栄えにはなりません。何故ならアルマイトや表面に付着している汚れなどが磨く事で更に素材のピンホールや巣穴に入り込み悪循環になってしまいます。ご自分で磨かれる場合はせめて業者さんに剥離だけは依頼しましょう。剥離が完成致しますとアルミニウム専用バフで磨きます。番手は素材の状態に比例しますが、今回の腐食具合で言いますと180番手位から徐々に上げて行きます。当然手磨きやルーターやサンダーで磨くわけでは御座いません。7.5馬力のバフレースで磨くこみ致しますので綺麗さがその他の磨き方の全く違います。