メッキ加工でモニュメントドアハンドルを綺麗に光沢を出す

メッキ加工でモニュメントのドアハンドルを綺麗に光沢を出します。今回ご依頼頂いたお客様は建設会社様で、この邸宅で使用する部品は外国製品で昔の物なのか、現在は生産しておらず今ある物を活用するしか手立てが無いと言う事で弊社にご相談がありました。素材は珍しくスチール製です。通常、ドアハンドルの素材は真鍮が多く使われている他、亜鉛ダイカスト、アルミニウム製なのですが・・・。邸宅用ドアハンドルとしては初めての素材となります。上の写真をご覧の様に真正面は山型でバフが当たり難い形状をしております。そして一番気になるのはこの部品は元々メッキでは無く塗装を施していた可能性が御座います。ショット所謂ブラストを既に掛けられていて完全に素材その物になっております。しかもショット痕が結構深くバフで磨けない個所はその様な痕が残ってしまう可能性が御座います。この様な事にならない為にもご依頼主様が弊社にご依頼品をご発送して頂く前には塗装剥離やブラスト処理などの表面処理は行わない方が良いと言えます。もしかするとご依頼主様からお考えになるとメッキ加工賃が少しでも安くなると言うお考えかもしれませんが剥離工賃やブラスト工賃はそんなに高くは御座いませんし、例え加工賃が安くなったとしてもメッキ加工に於ける見栄えのクオリティが下がってしまえばご依頼主様のイメージと違った物が出来てしまう恐れさえ御座います。ですのであまり手を加えない方が良いです。お客様のご指定は弊社の中メッキ加工(分厚いメッキ仕上げ)を選択して頂きましたので、その加工方法を説明させて頂きます。一番初めに行う作業は酸に漬け込んで表面に付いている余分な物を溶かしてしまいます。上の写真ではブラスト処理で塗装が無い様に見えますがそんな事は御座いません。素材の内部に入っております。部品にブラスト処理を施すのは塗装剥離を施した後にブラスト処理を施す方が完成時の見栄えのクオリティが増し、当然メッキとの密着度も増します。続いてバフ磨きですが正面の山の天井部に磨き込むと角度が平らになってしまいますのでバフが当たらない様に致します。次に入り組んでいるか所にはルーターで軽めに磨いていきますがどうしても磨けない部分も御座います。その場合、場合によっては手磨きを行う事も御座います。そして銅メッキ加工を施して2回目のバフレースでピンホールを埋めて行きます。続いてもう一度銅メッキを施すことでショット痕やルーターが入らないか所の見栄えのクオリティが良い良いに致します。次にニッケルメッキは分厚にし、クロムメッキ加工を施して表面を丁寧に研磨剤で磨いて完成品となります。