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メッキ加工部品の状態によって下地修正や板金が必要な状態

メッキ加工に於いて部品の素材表面を綺麗な状態にしなければ、各メッキ加工で綺麗な完成品が出来ない事は皆様はご承知の事だと思います。今回のお話は、上の写真の様にクロムメッキ加工や他のメッキ加工を施して綺麗な状態で仕上げたいとお考えのお客様がご依頼される前の、部品の状態をご自分で見てこの状態であれば下地修正や板金加工が必要になるのではと分かる様にご説明をさせて頂きたいと思います。そうする事でメッキ加工工賃と別に素材表面を綺麗にする為の下地修正代金や板金加工賃が発生すると言う事が頭の片隅にあると有る程度様々な意味で覚悟する事が出来ます。そして事故などで凹みが生じてしまったバンパーやグリル、様々な部品等には弊社にご発送して頂く前に黒色のマジックなどで円などで囲って頂いたりして印を付けて頂いていますが上の写真の様な経年劣化の腐食痕が気になって特にその部分を綺麗に又は新品の様な仕上がりにしたい場合は凹み部分の印と同様にして頂きますとお客様の見栄えのクオリティがどの程度追求せれているかが分かる為に部品を剥離剤に漬けて素材その物が分かった時に他の腐食痕も綺麗にしなければいけないと職人が分かると言う大きなメリットが御座います。弊社の上メッキ加工をご希望される場合は部品の表面全面を細かな粒子の金属パテで表面補修を施しますのでこの様な印を付けると言う手間は必要御座いませんが厚メッキ加工(中ランクのクロムメッキ加工)を選んで頂いた場合には印を付けるメリットはお客様にとって大きいと思います。上の3枚の写真は60年ほど経った自動車部品です。素材はスチール製でかなりの劣化具合で有る事から塗装を分厚くした上で光沢クリアー塗装でこの様に見栄えを良くした様です。一番上の写真の経年劣化状態は自動車やバイク、トラック等の旧車の保管場所や手入れにもよりますが40年以上時が経っている場合によく見られる事が多いです。この様な経年劣化が多い部品の箇所はバンパーで言いますとコーナーのRがかかっている個所やバンパー上部や下部の雨水が滴る箇所等によく見られる腐食痕です。この様な経年劣化の場合は弊社のろう板金加工を施した上で厚メッキ加工(中ランクのメッキ)を施す事により綺麗な仕上がりになります。続いて2番目の写真は部品が損傷したのか、トンカチか何かで形状を修正されている事が分かります。そしてその周辺は経年劣化によって表面がボコボコした状態になっています。この様な状態でこの部品を新品の様に甦らせる方法は、弊社の上メッキ加工になります。上記で述べさせて頂きました様に細かな粒子のアルミニウム製金属パテで腐食が板金加工でも物理的に綺麗にならない場合部品表面に下地修正を施す事により表面を新たに作り直すと言う加工方法ですので綺麗に仕上がる事になります。3番目の写真は何かに当たって出来てしまった穴です。この場合は一番上の写真の加工方法と同じでろう板金後に厚メッキ加工を施せば新品未使用品の様な綺麗な状態で甦ります。4番目の写真は既にメッキが経年劣化によって無くなっている状態です。部品がこの様な状態になるのは保管状態にもよりますが50年以上時が経っている場合に見られます。この様な場合は新品未使用品の状態をご希望されるのであれば弊社の上メッキ加工を選択して頂ければ新品未使用品の仕上がりになります。上の写真の様に部品の腐食具合によって弊社のメッキランクと板金加工を組み合わせる事でお客様の部品も新品未使用品の様に甦ります。

メッキ加工部品用途でクロムとユニクロ、クロメートで分ける

メッキ加工をする前に自動車部品やバイク部品、トラック部品に装着されている細かな分解できる部品を分解します。昨日、お話しした事に加えて用途によってメッキの種類を選ぶお話をさせて頂きます。上の部品はバイク部品です。これらの各部品には素材が違う物が装着されています。その為に違った素材がメッキ加工の工程で薬品により溶けてしまう事が有りますと言うお話し。特に今回はバイク部品をメッキ加工されたいお客様に対してご説明させて頂こうと思います。バイク部品をレストアで綺麗にされたい時に愛車のバイクが新車だった時の各部品のメッキの種類に応じて加工をご依頼されるか、それとも全部品をクロムメッキ加工によりオリジナル的にメッキ加工をご希望されるかをお考え下さい。例えてお話致しますと、バイク部品であるオイルパンやアルミニウム製のカバー類は通常、弊社に送って頂くほぼ全てのお客様はクロムメッキ加工か、鏡面ポリッシュ加工の様なピカピカ仕上げです。しかし、他の部品で言えば上の写真の一番右端は棒状の部品は新品時はクロメート処理が施されていた部品です。この場合、お客様の愛車に対するイメージが先程にご説明させて頂きました様にピカピカのクロムメッキ加工仕上げか?もしくは新車時の錆とめであるクロメート処理をご希望なのかによって見栄えのクオリティにかなりの違いが生じてしまいます。今回のお客様はリピーター様で弊社のご近所に住まわれていますので、弊社でお客様とどの部品がクロムメッキ加工を施すのか?それとも純正部品の様な仕上がりであるクロメートやユニクロにするのかを一つ一つの部品を各メッキ加工の種類に分けましたが、遠方のお客様にはこの様にメッキ加工を施す前の事前の打ち合わせが出来難いので、一度に沢山の種類の部品に対してメッキ加工をお考えのお客様はピカピカにしたい部品(クロムメッキ加工及び鏡面ポリッシュ加工)、もしくは愛車が新車だった当時の錆とめのメッキ(クロメート処理及びユニクロメッキ)でご発送前に分けて頂く事をお勧め致します。例えばボルトやナット、ワッシャ等はユニクロメッキ加工でビニール袋に入れておく。クロムメッキ加工を施したい部品についているボルト等。この作業が面倒であれば数が多い時には事前に写真を撮って、その写真一枚を部品発送時に弊社に送って頂くと検品後のお客様との商談でお話がスムーズに進む事に繋がります。もう一つのメリットとしてお客様のイメージにあったメッキ加工が出来ます。

メッキ加工バイクや自動車のオイルパンについて

メッキ加工するにあたって、バイクや自動車のボンネット内部のオイルパンを綺麗にする為に、最低限依頼する前に注意する点をご説明させて頂こうと思います。今回のお客様は弊社のリピーター様で前回同様バイクパーツになりますがフレームとホイル以外見える箇所の殆どが厚メッキ加工を選択してクロムメッキ加工して頂きました。このリピーター様はバイク屋さんや業者さんでは無く、ご自分で愛車を分解されてこの様にオイルパン内部に付着しているオイルを綺麗に取り除いて下さりご発送して頂きました。弊社としてもこの様にオイルを綺麗に取り除いて頂く事は大変に作業効率が良くなり、その分納期も早くなります。更に付け加えれば上の写真を見て頂ければお分かりになられます様に一番上の写真、表面のオイルパン左上にオイルが流れる筒があります。そして2番目の写真オイルパン裏面に板をボルトで4か所留めている物があります。これらの物の素材はスチール製です。そしてオイルパン本体はアルミニウム製ダイカスト(アンチモニ)です。実はアルミニウム製品にクロムメッキ加工を施すにあたって注意しなければいけない大事な事があります。それは違った材質の部分が加工上、薬品によって溶けてしまう事が有ると言う事です。今回で言うとアルミニウム製品をクロムメッキ加工したい訳ですから、この部品にボルトで留めているスチール部分は溶けてしまうと言う事に、このままではなってしまう訳です。ですのでどの様な部品に於いても全て分解する必要が有ります。万が一物理的に分解できない場合は出来る限り弊社で養生を施した上でクロムメッキ加工をさせて頂きます。残念ながらお答えできない場合も御座いますのでご注意下さい。あとはクロムメッキ加工したい部品の形状が歪な場合のご説明ですがオイルパンの様に高低差が有り、この間隔が狭い場合メッキがのりにくいと言う事が御座います。その場合、どうしてもお客様の出来上がりのイメージがメッキがのりにくい箇所に有る場合は弊社の鏡面ポリッシュ加工をお勧めしています。アルミニウム製品を鏡面ポリッシュ加工を施すとクロムメッキ加工を施した光沢感は得られませんが、素材の光沢感が表れて違った綺麗さが表れてきます。弊社でオイルパンや自動車のカタツムリ形状のタービン、そしてアルミニウム製ホイル等をご依頼されるお客様の中には鏡面ポリッシュで依頼して頂いてリピーター様になって頂いている方が少なくありません。歪な形状の部品を綺麗にしたい場合、その様な選択肢もある事を覚えて頂くと幸いです。

メッキ加工トラック内装黒塗装パイプ製品

メッキ加工個人様依頼で、大型トラックの内装に装着されていた黒色塗装されていた純正取っ手にクロムメッキ加工処理を施した写真です。材質はスチール製で2本ある全ての両端に取り付け穴が元々ある状態でした。今回はこの様なパイプ製品にクロムメッキ加工を施すには細工をしないといけない物がありますと言うご説明をさせて頂こうと思います。上の2枚の写真を目を凝らして見て頂くとパイプの端に穴が開いているのがお分かりになられると思いますが、一番端の穴は取り付け穴で元々開いていた物。その横に開いている穴はクロムメッキ加工するにあたって穴を開けなければいけない為にドリルで開けた穴です。このクロムメッキ加工で開けた穴はパイプ1本に対して左右同じ大きさの穴を開けています。下の写真を見て頂くと機械溶接でこの断面の両端に穴が開いているのがお分かりになるのが分かるでしょうか?パイプ内部に通ずる穴が開いています。このパイプを水に浸すと空気が穴から漏れてきます。クロムメッキ加工、所謂電気メッキ加工を行う上でこの様な完全にパイプ内部が完全に閉じていない場合は説明させて頂きました様にパイプ左右に一か所づつ穴を開けなければいけません。2か所の内1つは液体を出し入れする穴でもう一つの穴は液体を出し入れしやすくする空気穴です。学生の時に実験でした空気穴が有る物と無い物の差の原理です。何故、クロムメッキ加工電気メッキを施すのにこの様な穴を開けなければいけないのか?それは各メッキ液が違うメッキ液槽に漬けこんで行く時にパイプ内部に違うメッキ液が違うメッキ液と混ざり込んでしまうのを防ぐためにこの様なあえて穴を開ける細工をしているのです。この細工は弊社でけでは無くて町のメッキ屋さんでも同じことをされています。違うメッキ液が混ざる事で混ざってしまったメッキ槽は全て廃棄しなければいけないと言う理由がその原因です。銅メッキ槽、ニッケルメッキ槽、クロムメッキ槽の3槽があります。例えばこの様な大型トラック用のスチール製取っ手の様に左右に穴を開けなければいけない部品は角パイプで製作しているオリジナルサイドバンパーやリアバンパー、自動車で言うとエンジン内部の補強をするバー、レーシング用の自動車が横転した時に強度を保つためのバー、旧車のガブリオレ(オープンカー)のパイプ等、バイクパーツ、意外と様々な箇所にこの様なパイプ製品があります。パイプで無い形状の物もあります。構造上中が空洞になっているバイクホイルも穴を開けないといけないのでクロムメッキ加工に携わる人間はこれもパイプ製品と同じよに考えています。以上の事からこの様なパイプ製品にクロムメッキ加工を施したい場合は穴を開ける事を想定して依頼して頂ける事をお考え下さい。更に穴を開けて良い場所を黒マジック等で印を付けて頂くとトラブル防止にも繋がります。

メッキ加工バスフェンダーを板金

メッキ加工のメラメラ仕様ワンオフバスフェンダーがトラック走行中2本有る後輪タイヤ内側が外れて、バスフェンダー側面に当たりご覧の様にへしあげてしまった為にリピーター様からご相談及びご依頼が御座いました。このトラックはサイドバンパー、フロントバンパー(キャデラックバンパー)、リアバンパー、ドア、寝台、全てオリジナル、その上でメラメラ仕様で武装されています。トラックカスタムマニア様はメラメラと言うと、おっ!スゲーとピンと分かるのですが、自動車、バイクの旧車マニア様、各業者様はメラメラ仕様と言っても聞いた事が無いと思いますが、上の一番下の写真をご覧になって下さい。タイヤの周りに装着されているのがオリジナルクロムメッキバスフェンダーですが、綺麗な鏡面仕上げで完成されている様に見えますが、バスフェンダー左側(タイヤの左側)を見ると砂利と縁石が歪んで見えると思いますが、この様にあえて歪みを付けるクロムメッキ加工がメラメラ仕様クロムメッキ加工と言います。この金銭的価値はかなりお高くてびっくりする様な加工賃が発生致します。先程もご説明をさせて頂きましたが、各パーツほぼ全てがメラメラ仕様オリジナルクロムメッキパーツで完成されている日本で超有名なアートトラックです。トラックマニア様ならもしかして展示会で見るあのトラックではとピンと思うはず。左右装着されている左側のバスフェンダーを修繕し再利用してメラメラ仕様クロムメッキ加工を施すか?それともスチール板、1から製作し同じものを製作してメラメラ仕様クロムメッキ加工を施すのか?この選択を含めてこのオーナー様からご相談を受けました。上の写真添付では分かりにくいですが、バスフェンダー正面の側から見て右側側面だけ穴が開き板がへしあげた状態になってるだけなのです。要はどちらを選択した方がコストパフォーマンスが良くオーナー様にとって良いのか?その答えは1からから製作して完成させる方がコストが低く済みます。実はこの綺麗なトラックメッキパーツ全て20数年経っている物です。光沢から見ると新品の様な光沢です。365日ほぼ毎日配達で使用されていてしょっちゅう洗車の手入れが出来ない状態でこの綺麗さを維持出来ています。このメッキが弊社で言う上メッキ加工です。しかしながらメッキはそうであってもスチール自体はタイヤ溝から石や泥水、様々な要素からバスフェンダー内部から浸食が始まりやがてメッキで隠れているスチール表面まで錆が出てくる事になります。この様な場合、再メッキ加工(リクローム)を施す為にシアン剥離すると経年劣化による貫通穴が表れます。弊社のブログを見て頂いている方ならお分かりになるはずです。この様になれば板金加工も別途料金が発生する為に1から製作される事が望ましいと言う選択が正解です。万が一、このバスフェンダーが5年ほどしか経年劣化が進んでいない状態なら歪んが右側面を切り離して新たなスチール板を溶接して再利用する再メッキ加工がコストパフォーマンスが良いとなります。以上の事から1から製作しメラメラ仕様のバスフェンダーを製作し装着させます。

メッキ加工旧車ポーターバンパーを板金

メッキ加工及び板金加工をする前の東洋工業(マツダ)1968年式ポーター純正クロムメッキバンパーです。素材はスチール製で肉厚は約1ミリ程度でかなり薄く作られています。今回のご依頼は業者様で写真の様に縦割れしている箇所を板金加工を施して弊社のメッキランク中メッキ加工(分厚いメッキ)を施して欲しいと言うご希望です。このマツダポーターは50年ほど前の軽トラックで中高年の方なら見たことが有るはずです。今、町を走っていたら目立つ事間違いなしで人気者になりますよ。形状は可愛い感じで小動物みたいです。ライトは丸目が特徴です。グリルもバンパー同様にクロムメッキ仕様で横長のラインが5本からなります。ボンネット型で今の様なすっきりしたフロントマスクでは御座いません。中古車市場に於いても当然球数は無く部品の替えも中々見つかりませんので、今装着されている部品を修理し使い回ししなければいけません。このバンパーを検品させて頂きましたが縦割れ部分だけでは無くて全体的にボコボコした様な凹みが全体に広がっております。再メッキ加工(リクローム)を施した事もある痕も御座います。結構歪な感じです。それでは板金加工有で厚メッキ加工の作業工程をご説明させて頂きます。最初に行う作業はシアン剥離です。何時も御説明をさせて頂いています様に硫酸や塩酸等で剥離作業したとしても完全にメッキは剥離出来ませんのでこの劇物であるシアンを使用致します。この剥離剤は町のメッキ屋さんでは使用しておりません。シアン剥離に要する日数はこのバンパーは約7日間です。綺麗に剥離できますとメッキが剥離出来ているのは当たり前ですが、経年劣化による錆も溶けて無くなっています。次に行う作業は板金加工です。このポーターバンパーの場合は縦割れ板金指定で他の凹みは手を加えなくても良いと言うお客様のご要望です。割れている部分をバンパー裏面からスチール製の当て板を使用し凹みの部分を形状修正致します。それが完了した段階で真鍮ろう付けで割れを閉じます。この作業は数十年作業している熟練作業員が加工を施します。板金加工が終了致しますとバフ研磨作業により180番手から徐々に番手を上げて行き最終420番手迄磨きます。荒目のバフを使用しませんのでバフ目が表面に現れる事は御座いませんのでクロムメッキ加工完成後の見栄えのクオリティも大変良い仕上がりになります。そして銅メッキ加工を施してバフ研磨しピンホールを埋めます。ここまでの作業を時間と手間を掛けると綺麗な仕上がりになります。

メッキ加工バイクKH250パーツ

メッキ加工依頼して頂いたパーツは、カワサキKH250(1976年式)のパーツです。今回のお客様は小物パーツが多い事からご丁寧に各パーツを並べて頂いた上で、ご覧の様にパーツ横に番号、そして番号ごとに名称を記入して頂いてパーツと一緒に梱包発送して頂きました。今回のカワサキKH250のこの様なパーツは数か月に一度程度にメッキ加工依頼して頂いています。皆様もご承知の様にこのバイクは希少価値車でマニア様に人気のあるバイクです。年数的に40年ほど前ですが全てのパーツに於いて経年劣化による錆は今までご依頼して頂いた同じパーツよりも綺麗です。お客様のご要望で1番から5番まで弊社のメッキランク中メッキ(分厚いメッキ)、7番から11番までは下メッキ加工を選択されました。因みに中メッキ加工の加工賃と下メッキ加工の加工賃を比較すると下メッキ加工は中メッキ加工の半額程度の価格帯です。それでは各パーツの状態とメッキ加工のご説明をさせて頂きたいと思います。まずは1番のフロントフェンダーベース、素材はスチール製でクロムメッキ処理が施されていて素材としては大変綺麗な状態です。このパーツは中メッキ加工(分厚いメッキ)を施さなければ見えやすい箇所に装着されている為に錆が目立つ事から下メッキ加工はお勧め出来ません。弊社の中メッキ加工は大手バイクメーカー様の純正クロムメッキパーツよりも少し分厚めに加工させて頂いております。2番目と3番目のパーツはライトステー左右です。素材は3枚板から出来ており、これらのパーツの中では厄介なパーツになります。その理由はスチール板3枚をスポット溶接されている為に電気の流れが変な取られ方をすることから綺麗にメッキがのりにくいと言う難しさがあります。完成品を見ると全く問題は御座いませんが、加工上、職人泣かせのパーツの作りとなっています。バイクパーツで言いますと旧車のチェーンカバーもこの様なスチール板を数枚使用しスポット溶接で製作されています。4番目はフロントフォークカバーでスチール製です。このパーツの表面は綺麗ですが裏面はご覧の様に錆が全体的に広がっています。これらのパーツの中では一番錆が表れやすい部品になります。理由はフロントフォークの一番上を被せている為に雨が一番当たりやすい箇所で有る。もう一つはこのパーツの素材が薄く形状からカバー内部に水分が溜まりやすく腐りやすいからです。剥離をすると貫通穴が表れやすいパーツです。5番目はブレーキホースブラケットです。素材はスチール製で純正では腐食しにくいユニクロメッキ加工が施されているパーツです。今回はクロムメッキ加工をご希望されました。7番から11番まではあまり見えない個所に装着されている事から下メッキ加工を選択されました。

メッキ加工する前の車検が通らない様々な状態のリフレクターを綺麗にする

メッキ加工で旧車パーツ、リフレクターが写真の様にくすみが出てきたり下地が見えてしまったり、挙句の果てにはメッキがご覧の様に浮いて剥がれてしまっている事で車検が通らないので、弊社にご相談される代理店様、業者様、個人様は大変に多いです。当然、その自動車やバイク、トラックに装着されているリフレクターがお客様の元へ手に入るので有れば新品未使用品を購入して装着すれば良いのですが、しかしながら他の部品もそうですが各メーカー共に10年を超える部品は製造しない事が多く、その様な場合部品在庫が無くなるとお客様の元に新品未使用品が手に入る事は御座いません。車検に於いてライトのカルデラ(光量)はかなり厳しく決められています。外装や内装、エンジンが至って綺麗で故障が無くとも左右あるリフレクターの片方がカルデラが低ければ車検が通る事は御座いません。その時にリフレクターを再メッキ(リクローム)してリフレクター内部を綺麗にし再利用します。そこで上の写真を見て下さい。このリフレクターは一番上は傷が付いています。この状態でも車検は通りません。リフレクター内部は少しでも傷が付いていたり、くすみが出たら即アウトです。車検前にこの様になっていても整備不良でアウトです。ですので夜にライトを点灯させて走行している時にライトが暗いとか片方のライトが何かおかしいと感じたら、出来るだけ早めに自動車屋さんに行き相談される事が望ましいです。これからのご説明は自動車整備工場様に見て頂きたいのですが、基本的に車検整備や事故などでライト周りや様々な部品に手を触れる事は当然御座いますが、リフレクター内部には絶対に触れないで下さい。リフレクターの形状やその時代、車種によりメッキ加工方法が違いますが、多くのリフレクターは内部が耐熱処理を施している事が多く、この耐熱処理は字の如く熱には強いですが指で触れるだけでも薄くなってしまったり剥がれてしまう事になります。お客様の自動車を車検整備や事故などでライト周りを触る時には注意が必要です。万が一でもリフレクターのくすみが有るからと言って柔らかい布等で擦れば綺麗になると考えて磨かないで下さい。絶対に綺麗になりません。上の写真の様に必ず酷い状態になります。カルデラが車検対応にならない状態の場合は、遠慮なく弊社にご相談下さい。

メッキ加工で希少価値の高く経年劣化が酷いフォグランプ類を綺麗に

上の写真は順番に旧車トラックのコーナーパーツ、PIAA製フォグカバー、新品未使用品フォグカバー、そしてトラック用室内用行灯です。ご覧の様に全てのパーツを分解して写真を貼り付けさせて頂いております。一番上のクロムメッキがかかっているカバーはそう簡単に手に入れる事は出来ない物です。素材は本体カバーと枠で出来ており素材は共にスチール製です。状態が大変悪く下手をするとメッキ剥離後に錆による貫通穴が出来る可能性が高い状態です。黒塗装が施されているPIAA製フォグカバーも経年劣化がかなり進んでいて剥離が貫通穴が開く事は無いでしょうが素材表面に巣穴が沢山表れる事が想定されます。このパーツの少し厄介なのはカバー自体はアルミニウム製ダイカストでステーに付いているボルトはスチールです。何故、このカバーが厄介だと言いますとこれ以上分解が出来ない事にあります。クロムメッキを施す場合にアルミニウム製品とスチール製品と物が引っ付いている状態だとどちらかが溶けてしまうと言うデメリットが発生するからです。ですので厄介と言う事です。その下の黒色塗装が施されているカバーは新品未使用品です。しかもご覧の様に全ての部品が分解できる為に先程述べた様な素材が溶ける様な事は御座いません。素材は上左端に有る小さな変わった形の物だけ亜鉛ダイカストで他の部品はスチール製です。一番下の写真はトラック用室内行灯2セット分です。分解したこれらの全ての部品はスチール製です。これらの写真を見られて珍しい物だなと思われているトラックマニアさんも多いかと思います。それでは各パーツそれぞれ加工方法と注意点をご紹介させて頂きたいと思います。一番上のトラック用コーナーカバーは上部にピンで留めていますが出来ればピンを打ち抜いてからクロムメッキ加工を施し、加工終了後に新たなピンで留める事が見栄えのクオリティを追求する事になります。後は素材がかなり経年劣化が進んでいますので出来れば弊社の上メッキ加工で剥離がカバー表面全体を表面補修を施してから」メッキ加工をする事が望ましいです。少しクオリティが下がっても良いのならば剥離後に板金加工を施して中メッキ加工(分厚いメッキ)もありかも分かりません。PIAA製アンチモニ製カバーは上メッキ加工、中メッキ加工、下メッキ加工に於いて全てのランクでもデメリットが出てしまいます。スチール製ボルトの左右かしめている部分を打ち抜いて分解する必要性が御座います。他の新品未使用品とトラック用室内用行灯については時に問題は御座いません。

メッキ加工で樹脂製デュトロフェンダー、ステップを綺麗に

メッキ加工で今回は日野自動車販売株式会社のデュトロ部品の依頼についてご説明をさせて頂きます。上の商品は全て新品未使用品でご覧の様に未開封状態です。一番上の写真はフェンダーパーツで長さが1260ミリです。素材はPP(ポリプロピレン)製樹脂で表面にはシボ(サメ肌)があります。その下の写真はステップパーツで足をのせる為、強度を高める為にかなり分厚く作られています。これらのパーツにクロムメッキ加工を施しているメーカー純正のオプション品が無く、愛車のドレスアップに対して拘りを持たれておりますので最高級モーターショー用クロムメッキ加工に特化した弊社にご依頼頂きました。これらのパーツに限らず昔メーカーオプションがあったパーツも大手メーカー各社共にクロムメッキパーツを製作しておらず限られたパーツのみオプション品として手に入れる事が出来る程度になっています。デュトロの様にトラックに対してのクロムメッキ製品は普通自動車よりも高品質が求められます。その理由は年中毎日休む事無く稼動しています。それが10年以上は続きます。その為に飛び石や汚れ、雨風、海辺などの塩水、凍結防止剤、塩化カリウムなど過酷な状態で走行するわけですから当然クロムメッキの強度が必要で有る事はお分かりになられると思います。そうなると市販されている様な大量生産品などでは見栄えのクオリティと長持ちするクオリティ、両方を求める事は出来ません。それだは両方のクオリティを追求できるクロムメッキ方法はと・・・純正のクロムメッキパーツよりも少し高くなりますが弊社の最高級モーターショー用クロムメッキ加工を愛車の部品に施す事により先程ご説明させて頂きました見栄えのクオリティと長持ちするクオリティ両方が手に入ります。その加工方法はパーツが新品未使用品で有れば概ね加工可能で、しかも通常クロムメッキ加工が出来ない素材例えば今回の様なPP製品(ポリプロピレン製樹脂)表面にザラザラしたサメ肌状態にも下地修正する事によりクロムメッキ加工完成後に完全にシボが無い状態でピカピカの鏡状態。まるで大型トラックのクロムメッキスチールバンパーと同じようになります。その加工はどの様に行っているのかその表面補修とは。その答えは細かな粒子のアルミニウム製金属パテでパーツ表面を覆い隠す事にあります。そうすれば表面にシボも無くなります。加工不可な樹脂はFRP製品に塗装が施されている様な状態では出来ませんが。それ以外の物で有れば加工可になる事が多いです。