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クロムメッキ加工 メッキ加工 再メッキ加工の下地処理これがバフ研磨作業です。

上の写真は、本日バフ研磨作業を行っている風景です。

このバフ研磨機は磨き屋さんでもある普通の

地面に添え着けるタイプの物です。

馬力は最高7.5馬力で馬力を調節しながら作業を行います。

バフ研磨機も各メッキ工場により長物を得意とするメッキ工場

小物を得意とするメッキ工場、用途によって

バフ研磨機やバフ自体も変わってきます。

上のバフ研磨機は小物や長さ1500ミリ程度以下の

物を磨くのに適しており

自動車のホイルやグリル、バンパーなどの

自動車部品には適しておりません。

クロムメッキ加工を施したい部品の形状や重さにより

それぞれに適した研磨機を使用し丁寧に磨き込み致します。

研磨機も様々ですが布バフも様々で

スチールに適したバフ、ステンレスに適したバフ、

アルミニウムに適したバフ等、素材に合わせて

バフを研磨機に付けて作業致します。

その各素材に合わせたバフも荒目から言うと60番や

70番と言った物やそれこそ1000番台の仕上げで

使用するバフも御座います。

クロムメッキ加工を行う工場に於いては鉄工所で溶接痕を

平らにする為に使用する様なサンダーの

様な物は一切使用致しません。

その理由は、サンダー痕が一度付いてしまえば

いくらバフ研磨機で磨いてもそのサンダー痕までは

消えない事になるのです。

たまに当社の郵送して頂いている経年劣化して錆びている

スチール製クロムメッキバンパーを良かれと思いサンダーで

表面を削り錆は無くなってはいる物の半円形上のサンダー痕が

まるでウロコ研磨の様な模様になって届いている事も

珍しくはありません。

この様にウロコ上にまで痕が残ると大切なバンパーを

再メッキ加工(リクローム)を施したとしてもクロムは

バッチリでも下地がウロコ模様でその上には鏡と同じ綺麗さのクロム。

まるでウロコメッキみたいな様な物です。

これはこれで綺麗かもしれませんが・・・

磨きに於いてはサンダーは使いやすさは御座いますが磨いた後の

綺麗さを追求する道具では無いので

絶対に磨きでは使用しない事が鉄則です。

研磨=磨きですので削るとは全く違う作業です。

素材を磨く事により顕微鏡レベルで言いますと

表面が平らになりその平らになった素材に

クロムメッキ加工を施す事により更に銀の様な輝きと

光沢が生まれますので素材の下地をどれだけ綺麗に

磨けるかで見栄えの良いクロムメッキ部品が誕生いたします。

仕事と言うのは素人と玄人が御座いますがやはりこう言った

作業は専門のベテラン職人さんに専門の研磨機、

専門のバフで磨いてもらうのが良いと言えるでしょう。