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バイクパーツメッキ加工で錆びているモンキースチールメッキホイルを綺麗に

この皿状のパーツは15年ほど前の

ホンダモンキーバイクの

スチールメッキホイルです。

ご覧の様に経年劣化による錆が出ており

業者様より送って頂いたホイルを

検品させて頂きました。

バイクに興味がある方は

この皿状の物がモンキーバイクの

ホイルと気付きますが知らない方は

ただの皿かと思われるのでは・・・

このホイルのインチ数は8インチです。

とんでもなく小さいです。

当社は超大型バイクアメリカの

ボスコスの各パーツを再メッキ加工

(リクローム)させて頂いておりますので

反対に小さなバイクホイルの

小ささに可愛さを感じ得ません。

但し小さいバイクの部品にメッキ加工や

再メッキ加工(リクローム)が

容易いとは限りません。

写真のホイルに錆びている

個所を見て下さい。

8インチのホイル内部の90度角に

錆がありますがこの様な場合バフが

当たり難いので腐食している箇所を

綺麗にした上でメッキ加工し

見栄えが良い状態で完成させる事が

大きいホイルより難しいのです。

この様なバフが当たり難い場合は

専用のルーターを使用し

角度がキツイ個所を磨きます。

それでは今回の15年前の

ホンダモンキーバイク純正8インチ

スチールメッキホイルの再メッキ加工

方法を皆様にご紹介させて頂きます。

ハーレーの専門業者様や

そのオーナー様が好まれる当社の

メッキランクが中ランク(分厚いメッキ)です。

今回の腐食状態からこのランクで

お話しさせて頂きますがホイルに

付いているメッキと錆を

シアンにより完全に溶かします。

この剥離日数は7日前後になります。

経年劣化による腐食具合も貫通穴が

出てしまう位では無いので毎日

剥離状態を確認する程では御座いません。

8インチホイルが完全に剥離できましたら

バフを使用し磨きますが

特にホイルの場合中途半端な磨きになると

磨けた箇所の綺麗さとそうでは無い

箇所の醜さからアンバランスになり

せっかくの再メッキも台無しになりますので

最初にお話しさせて頂いた様に

バフが当たり難い箇所には

専用ルーターで磨く様に致します。

因みに軽い錆の場合はショット所謂

サンドブラストで磨くのも有りだと思います。

たまに業者様がメッキ加工を委託する前に

ショットをうたれてご発送と言う事が

御座いますがこの作業を剥離作業する前に

行うとクオリティが下がりますので

絶対にしないで下さい。

8インチホイル表面と狭い箇所

裏面を丁寧に磨いたら純水と専用の

洗剤で鉄粉や研磨剤を徹底的に洗い

銅メッキに漬けますがこの一回目の

銅メッキ加工は8インチスチールホイル

表面に残っているピンホールを

埋める為に行いますが銅被膜を

バフ研磨作業で削り

その削れた銅の粉でピンホールを

埋めて表面を平らに致します。

目視では平らなのですが顕微鏡で

スチール表面を見ると針の穴上が沢山あり

有る状態でメッキを掛けると

プツプツした痕が残り見栄えが悪くなります。

次に2回目の銅メッキ加工

分厚めにニッケルメッキ加工

クロムメッキ加工と言う工程になります。

仕上げ作業に細かな粒子の

研磨剤(青棒)を使用し丁寧に磨いて

粉をふき取り完成品となります。