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車パーツメッキ加工で業者様御依頼分1975年式フェラーリの腐食とガリ傷が有る純正ハブキャップを綺麗にする

上の写真は地元の希少価値車専門

レストア業者様からの御依頼分で

1975年式フェラーリ純正

ハブキャップです。

度々、この業者様とはお付き合いをさせて

頂いておりおレストアについて熱く

語って頂いており勉強させて頂いています。

このハブキャップはスチール製で2つの

部品から製作されています。

1つは真ん中の丸い部分であるハブと

2つ目はその外側の部品を

溶接し構成されています。

この4つあるハブキャップの内2つ程は

再メッキ加工(リクローム)されている

痕が残っています。

全体写真を貼り付けているだけなので

分かりにくいかも分かりませんが

一つ銅か真鍮の肌が見えている物が

御座いますがそのハブキャップは

元々かなり変形していたのを

この業者さんが板金修正され元に近い

状態にまで戻されました。

検品させて頂きましたが変形時の

写真と比べましたが、おーっ!

凄いと言ううまさでした。

板金加工に長けてらっしゃいました。

後、気になる所はさっきも述べさせて

頂きました様にこの2つのパーツを

溶接して出来ているその箇所に

結構目立つ経年劣化による

腐食痕が見えます。

中心部にはフェラーリのエンブレムである

馬が浮いている状態で経年劣化で

新車時よりはその浮いているエンブレムが

薄くなっている感じです。

この業者様のご相談で綺麗に

してほしいと言うご希望です。

何時も当社のメッキランクのお話を

ブログで毎日の様に皆様に極力

分かりやすくご説明させて頂いておりますが

上メッキ加工、中メッキ加工、下メッキ加工の

中からお客様のクオリティの

お考えで選んで頂いております。

今回のご相談でオーナー様が

望まれていらっしゃるのは

ハブキャップ中心部にある薄くなって

しまっている馬は完全に残して他の部分は

徹底的に綺麗にと言うご希望です。

本来、全てを新品かもしくは新品以上の

クオリティにする為には上メッキ加工を

行う事が最善なのですがその施工方法は

細かな粒子のアルミニウム製金属パテと

樹脂パテの混合物を綺麗にしたい全面を

覆い隠す方法を用いて加工致しますので

この場合の薄く盛り上がっている馬の部分が

平らになるデメリットが発生してしまう為に

このオーナー様のご要望である馬を

残してと言う事が不可能となります。

ですので加工方法としては

中メッキ加工を行います。

しかし腐食痕は残ってしまう恐れが

御座いますのでハブキャップのメッキを

徐々に剥離し素材を極力傷めないようにし

剥離後の素材自体の劣化具合を

板金職人とバフ職人で会議を致します。

これからの加工ですので分かりませんが

恐らく剥離後4つ共にかなりキツメの

腐食痕が沢山出てくるのではと思います。

その場合の工程は剥離、板金加工

鏡面ポリッシュで細部まで綺麗にし

分厚くメッキと言う事になると思います。

車パーツメッキ加工でスパーキャリーの純正グリルとバンパー(一体型)を業者様からご依頼

上の写真はスズキスーパーキャリー

(Kトラック)の純正グリルと

バンパー、一体型のパーツです。

撮影時は検品前でメーカー純正

梱包せれておりましたので新品未使用品で

有る事が分かりますので梱包を解かないで

裏面が元々、この様に見える状態なので

この様な感じで写しました。

素材はポリプロピレン製樹脂(PP)で

出来ており自動車やトラックでは無い様な

グリルとバンパーが一体となっています。

この一体型から大きさも思っている以上に

大きく幅はコーナーの丸みを帯びている端の

部分から逆のコーナー端まで測ると

1770ミリを超えていました。

約1800ミリとなるとそこそこの

大きさの自動車の幅と変わりません。

しかもグリルと一体型ですので高さも

結構御座いまして大型トラックのグリルに

近い高さが御座いました。このグリルと

バンパーの一体型パーツは純正で

購入しても白色の塗装付きな様で

塗装剥離作業からのスタートとなります。

クロムメッキ加工で綺麗にしたい表面の

シボと言うザラザラした肌になっていましので

このザラザラ肌を消すための表面補修作業を

行ったうえでクロムメッキ加工を致します。

塗装剥離後に純水で表面、裏面の入り組んだ

箇所にも塗料のごみ等が残っていたり

しないように徹底的に洗い流します。

この時に塗料が付着していると

クロムメッキ加工完成時にその箇所だけ

メッキがのっていない状態で

仕上がってしまします。

パーツの細部まで綺麗に汚れが落ちたら

パーツの水分がなくなる様に乾燥させ

もう一度パーツに汚れなどが

付着していないかを検品しない状態が

再度確認出来たら

いよいよ表面のザラザラ肌であるシボと

呼ばれる状態から表面が

ツルツルになる作業を致します。

専用のパテで綺麗にしたい表面の端から

端まで丁寧にパテ盛り致します。

この時にシボが見えなくなる程度に

生地の厚みを増していきます。

そしてメッキ用サフェーサー及び

プライマー処理を行う事によりその生地を

整えてプライマー処理された表面に

通電効果が出る様に無電解メッキや

導電塗料を使用します。

この状態はスチールバンパーを再メッキする

工程で言いますとバフ研磨作業で

420番手で表面が綺麗に

なっている状態と一緒です。

次にプラチナ製治具をパーツ裏面に

はんだ付けをする事により電気を

流せるように致します。

そして銅メッキ加工によって

同金属皮膜が出来、その銅金属皮膜を

バフ研磨作業を行う事により削れた

銅の粉を表面に有るピンホールに

入れて行き更に生地表面を綺麗に致します。

そしてもう一度銅メッキ加工で銅金属皮膜を

得て次にニッケルメッキ加工を分厚めに

次にクロムメッキ加工

最後に仕上げ作業で完成です。