ワイパーにメッキ加工を施す為の注意点

メーカー純正新品未使用品ワイパー

クロムメッキ加工を施したいとご相談が有る中で自動車のワイパーは人気の部品です。旧車、現行車共にご相談が多いですが、ワイパーにクロムメッキ加工を施したい場合注意すべき点が御座います。それは何かと言いますと現行車の場合はメーカー純正未使用品でなければ加工をお受けさせて頂く事が出来ない点にあります。上の写真を見て下さい。ワイパーとブレード全てメーカーの袋に入っている状態の新品未使用品です。弊社の代理店様やリピーター様はご依頼頂く前にメーカーでワイパーを購入して弊社にご発送頂いております。特に現行車のワイパー部品の多くに樹脂を部分的に使用している事が多く昨日も皆様にご報告させて頂きました様に樹脂製部品は基本的にメーカー純正新品未使用品のみ加工可能と言わせて頂きましたが、ワイパーもそれと同様と言う事になります。弊社は今までに数多くのワイパーにクロムメッキ加工を施させて頂きました。その中で沢山のクオリティを上げる方法を掴んできました。又、反対にクオリティが下がるワイパーも見てきました。これらの情報から特に現行車のワイパーは昔と違う素材を使ったり形状もリアワイパーとなると大きく製作されていたりします。ワイパー部品のメインは骨組みですからスチールを使用している事が多いですがブレードは樹脂を使用している事も御座いますし、ワイパーブレードと可動部のネジを隠すワイパーキャップ等はABS製樹脂やポリプロピレン製樹脂を使用していたり致します。またワイパーに装着されているゴムホースをワイパーの骨組みに付ける極小さな樹脂部品等、ワイパーの骨組みとブレードのも様々な樹脂が使用されているのが分かります。強引にクロムメッキ加工を経年劣化したワイパーにクロムメッキ加工を施す事は容易いのですが見栄えのクオリティと長持ちするクオリティを考えると、やはり経年劣化したワイパーやブレードはお客様にとってメリットが少ないと言う答えになります。旧車で今から50年程前の外車や国産車の高級車に純正でクロムメッキ加工を施したワイパーとブレードが御座います。この時代は全て金属製で出来ており再メッキ加工は当然可能となります。ここで一つワイパーとブレードにクロムメッキ加工を施す例をお話しさせて頂きます。普通自動車のワイパーにクロムメッキ加工のご依頼件数よりも、けた違いで多いのが大型トラックと中型トラックのお客様です。大型トラックのワイパーは基本3本御座います。ブレードが3本とワイパーが3本、新品未使用品で送られて来たらまずはウォッシャー液を通すゴム、ワイパー、ブレード、樹脂のホース留め、ワイパーキャップに分解致します。次に金属部品と樹脂製部品に分けます。何時もお話ししています様に金属と樹脂はクロムメッキ加工の下地構成が全く違う為に、この様に分類しなくてはいけません。そして金属部品は塗装が付いていますので剥離致します。樹脂部品には塗装が付いていませんので脱脂を致します。先の工程は何時も御説明をさせて頂いておりますので省かせて頂きます。この様にワイパー、ブレードも様々な部品から出来上がっております。クロムメッキ加工の仕上がりのクオリティを上げる為には絶対にメーカー純正新品未使用品を使用しねければいけません。この事を覚えておいて下さい。