メッキ加工で経年劣化したホイルキャップを綺麗に

50年前の経年劣化したホイルキャップ
日産の経年劣化したホイルキャップの裏面

メッキ加工で50年程経年劣化した日産純正クロムメッキホイルキャップを綺麗にするお話をさせて頂きます。今回ご依頼頂いたお客様はリピーター様で3代目グロリアの3分割フロントとリアバンパーの板金加工及び弊社の厚メッキ加工をご依頼して頂いた経験が御座います。このリピーター様は同じバンパーを2セット持っていらっしゃって片方はメッキの種類が分からなかったのでメッキ塗装の業者様に加工依頼した経験が御座いました。メッキ塗装完成後、ご自分で現品確認した時にご自分のイメージからかけ離れている事で、弊社にご相談が有りそれからのお付き合いです。このリピーター様は弊社の本社から自動車で20分位の場所に会社があり弊社に持ち込みで依頼品をお互いに検品しながら世間話をしたり様々な楽しいお話をしながら商談しております。加工の話に戻りますが上の4枚の素材の腐食状態ですが50年程時が経過しているわりには綺麗な状態で保存されていたと感じます。しいて言うのなら裏面写真の左側だけ真っ黒に腐食しているのが気になる所です。このホイルキャップのデザインはご覧の様に入り組み部分が全体的に多く再メッキしずらい形状とも言える物です。外周側の入り組みにはバフが当たり難いと言う事で腐食してピンホールが大きくなってしまった箇所がそのままでメッキがのると言う様な事に・・・今回は商談の結果、弊社の中メッキ加工(分厚いメッキ仕上げ)でお受けさせて頂きましたのでまずは、ホイルキャップ表面のメッキと錆をシアンを使い剥離致します。今回の現物は腐食程度が悪くないので約7日で表面剥離が完了すると思います。次に肝心のバフレースですが磨き難い箇所は幅が狭いバフを使用致します。それでもバフが当たらない個所にはルーター磨きで対応致します。続いて銅メッキ加工を施す訳ですが先程もご説明をさせて頂きましたがホイルキャップの外周の凹凸にはバフが当たり難いと言う事とメッキがのりにくい形状である事からこの部分にメッキがのる様に専用治具で対応致します。1回目の銅メッキ加工は2回目のバフレースでピンホールを埋める為の作業です。ピンホールが埋まると2回目の銅メッキ加工を施します。この状態でホイルキャップ表面は凄く綺麗な状態になっております。しかしこれまでの作業で綺麗にならない場合は板金加工で表面補修する必要が御座います。板金加工が工程上必要な場合には必ずお客様にご連絡させて頂いた上でご指示を仰ぎます。綺麗なホイルキャップ表面が保たれる様に仕上がりましたら、次にニッケルメッキ加工を施しますが出来る限り長い時間をかけて分厚く致します。次にクロムメッキ加工を施して研磨剤で丁寧にメッキ表面を磨いて完成品になります。