ブログ

ブラックメッキ 黒色クロメートの違いは?

現代に於いてモーター関連部品に

カラーを施した物が目につきますが

特に支流なのがブラック系の塗装や

その色調のメッキが流行っております。

普通自動車やトラック純正グリルにも

純正オプション品として光沢のある

塗料を使用したり通称ブラッククロムや

ブラックニッケルや黒色クロメートで

バイクボルトなどをハイセンスな

付加価値を演出しています。

これらのブラック系塗装や黒メッキには

最終段階でトップコートと言う保護膜で

表面を守ります。

因みに最上級のクロムメッキは厚みや

強度が凄く高いのでこの様なトップコートを

使用する事はありません。

言い換えれば保護膜が必要なカラー系の場合

表面が薄く強度に難点があるとも言える訳です。

ブラックが好みなお客様で外装部品に対して

ご依頼したいとお考えの場合上記の事を

覚えておいて下さい。

それではブラック系メッキ及び塗装で一番綺麗で

強度がある工程から順番に並べます。

ブラックニッケル、ブラッククロム、黒色クロメート

キャンディ塗装です。

特にブラックメッキと黒色クロメートを見た目で比べると

光沢感が全く違う事にきずきます。

メッキ部品のメンテナンスについて

モーター関連メッキ部品の

メンテナンスについてですが

答えは1にワックス、2にワックスです。

メッキ部品と言っても下地処理の仕方や

メッキの厚み様々な加工要因により

クオリティの差が出ます。

通常、1週間に1回程度は

ノンコンパウンドワックスで洗車する事が

望ましいとされています。

部品の素材から錆が湧き出てくるのが

皆様が想像されている腐食ですが、

あまり知られていないホコリや鉄粉及び

虫の死骸などがメッキ面に付着して酸化、

その状態をほおっておくとそれらが固まり

ワックスがけやコンパウンドで磨いても

取れない錆になります。

大きく分けてこの2つの原因から

腐食すると言って良いでしょう。

この事から分かる様にクロムメッキ部品にも

小まめなメンテナンスが必要となります。

そうする事で高い工賃が発生する様な

再メッキが回避できるとも言えます。

少し手間がかかってしまいますが

10年経っても部品の光沢が新品時の様に

輝くのであればメンテナンスもやりがいがあるのでは・・・

亜鉛ダイカストの経年劣化とは?

亜鉛ダイカスト所謂アンチモニと言う

呼び方をするこの素材、

現在に於いてモーター関連では

この様な物を使う事は極めて

少ないですが今から30年以上前までは

世界中で使われておりました。

現行のホンダスクーターバイク

ポイントカバーはこの素材を

使用しておりますが・・・

この亜鉛ダイカストにクロムメッキを

施している部品が経年劣化によって

どの様に表面が変化していくのか?

この素材は腐食には比較的に強く

他のメッキ部品の様に光沢が徐々に薄れ、

その後にブツブツとした突起物が出てきます。

(市販の研磨剤であるピカールなどで磨いても

綺麗になる事はありません。)

このままほっておくと薄い物だと

割れてしまう事さえあります。

(細長いエンブレムなど)

どの材質もリクロームを施すのであれば

一日でも早い方が良いのですが

亜鉛製クロムメッキ部品の場合は

腐食の程度がどうあれ

剥離後に必ず表面補修を施すので

光沢が失われる位では場合によっては

再メッキ加工はまだ早いかもしれません。

当然、お客様によっては愛車の

クロムメッキ部品が光沢が薄れて

我慢できないと言うお考えの方も多いとは

思いますが残念ながらこの素材の

リクローム工賃は腐食の程度は差ほど

関係ありません。

銅部品の経年劣化とは?

モーター関連の外装部品で

銅製の物は極めて少なく

旧車の一部分だけであると言って

良いと思います。

例えば当時の外国産高級車の

鍵シリンダーなど・・・

この素材は10円玉と同じで新しい時点では

ピカっと光を反射させますが直ぐに酸化して

曇りますがスチールの様な腐食の

仕方にはなりません。

錆特有の茶黒色した凸が出たりもしませんし

アルミウムの腐食の様に内部がえぐれた様な

穴も現れません。

そう言う意味では見栄えに於いては

腐食に強いと言えます。

装飾クロムメッキ加工の下地で使用する

銅メッキである訳ですから

メッキをするに至っては相性が良いと言えます。

銅素材を使用する物の多くは邸宅や高級店舗、

高級ブランド店舗などの内装で使用される事が多く

付加価値を高める様な物に利用されます。

比重、重さで言うと銅はスチールやステンレス、

アルミニウムよりも重くモーター関連部品などの

軽量化が問われる様なパーツには採用しにくい。

しかしながら銅を鏡面ポリッシュ加工すると

凄く綺麗な光沢が得られます。

真鍮部品の経年劣化とは?

真鍮部品は極めて腐食しに対して強く

例えて言うのなら洗面所やトイレ、

風呂場などの蛇口やそれに付随する物に

採用されている事が多く水回りで

この素材は力を発揮します。

このクロムメッキ加工方法は

装飾クロムメッキ工場で簡素な施工として

行われております。

表面のメッキが薄くてもスチールや

アルミウムなどの様に直ぐには

錆は出ません。

モーター関連部品に採用されている事は

意外に少なく旧車のモールやエンブレム、

グリル周りに採用されている事が

稀にあります。

この真鍮の腐食は他の素材の様に

表面にブツブツ上の突起物が出る事は

少なく反対に腐食により陥没する様な

現象がおこります。

この様な経年劣化の場合にはバフで磨いて

腐食部分を平らし素材を戻すことは

困難な為に板金加工や表面補修などを

行わなくてはいけません。

真鍮部品にクロムメッキ加工が施されている

物に対してはメッキに光沢が無くなってきた

時点でリクロームされる事が

望ましいと言えるでしょう。

ステンレス部品の経年劣化とは?

比較的モーター関連部分に対して

ステンレスを使用している事は

滅多に無い様ですがしいて言えば

旧車のモールに使用している場合があります。

日産グロリアなんかはその点綴的例で

モールにステンレス430部材を

採用しております。

この部材は台所用品に広く採用されており

錆に比較的強い性質があります。

この素材に磁石を近づけると

スチールと同じように反応します。

そして304部材よりも

安価である事が魅力です。

さてこの部材の経年劣化の話ですが

手入れをしなければ点錆が出てきます。

この様な軽度な錆ならば市販の研磨剤で

磨けば綺麗に蘇りますが、

酷い錆の場合には研磨剤で磨いても

腐食痕が残ってしまいます。

そうなると板金加工等で表面補修を

施さななくてはなりません。

船舶や食品、医薬品の製造工場などの

機械で使用する様な316部材は

錆に強く値段が高価な素材の一つです。

これらステンレス部材の表面に

光沢をだす方法はクロムメッキ仕上げと

鏡面ポリッシュ仕上げの2種類があります。

後者の場合には光沢は

長持ちしにくいデメリットがあります。

アルミニウムメッキ部品の経年劣化とは?

モーター関連で素材がアルミニウムに

クロムメッキが施されている部品の

代表的なバイクジェネレーターや

ポイントカバーやアウターチューブ、

ホイールなど多岐にわたります。

これらの部品も年月とともに腐食していきます。

アルミニウムはスチールとは違った

錆び方をするのを皆様はご存知でしょうか?

それは手入れの仕方にもよりますが

通常アルミニウムはスチールよりも錆の速度が

遅く腐食の初期には光沢が失われ

次第に表面に粉の様な物が表れてきます。

そして表面にザラザラした物が表れます。

クロムメッキが表面にのっている場合には、

この時点でメッキが剥がれだし

リクロームを施しても腐食痕が残る事が

あるレベルにあたります。

スチールの錆の様な茶黒っぽい

突き出た錆が出れば再メッキを施しても

綺麗に蘇る事が可能ですが、

アルミニウムの場合には表面がこの様に

腐食すると通常の電気による

装飾クロムメッキを施しても

綺麗になる事は無いと言えます。

答えはアルミニウム表面のクロムに光沢が

失われてきた時がリクロームの時期と

言う事を覚えておいて下さい。

※特にアジアやアメリカの

クロムメッキ部品の多くには

モーター関連部品に絶対必要な下地の

銅メッキを施していない事が原因で

上記の説明通りに施しても

新品未使用品の様な仕上がりにならない場合も

御座います。

スチールメッキ部品の経年劣化とは?

様々な金属部品にクロムメッキが施され

トラックバンパーやバイクマフラー、

旧車のバンパー等に装着されていますが

必ず年数が経つにつれて腐食していきます。

金属の種類によって腐食の現れ方が違います。

(見栄え)装飾クロムメッキ加工専用工場や

それに準じた方は金属メッキ部品の表面と

裏面の腐食状態を見れば殆どその素材が

分かります。

例え磁石を使用しなくても・・・

そのプロの目線をご紹介させて頂きます。

クロムメッキ金属部品の中で

一番錆びやすいのがスチールです。

スチールを強酸に漬け込んで空気の

触れる所に出すと数秒で錆びてしまいます。

ステンレスやアルミニウム、真鍮、亜鉛等は

この様に直ぐには錆びません。

だからこそスチール(鉄)に対しての

メッキ加工は下地処理とモーター関連に特化した

クロムメッキ加工を施さなくてはいけません。

装飾クロムメッキ工場にも内装関連に特化した

所謂テーブルや椅子等、

この工程とは全く違います。

このブログをご覧になられている業者様なら

今まで町のメッキ屋さんに依頼されて

直ぐに錆びてしまった痛い経験をされていると

思います。

それがその答えです。

話を戻しますがスチール製のクロムメッキ部品は

メッキ表面がくすむ前に点錆が出ます。

この錆は黒茶色です。

そして表面よりもいぼの様に少し突き出ています。

これが更に酷くなるとクロムメッキがくすんで

光沢が失われます。

この時点で再メッキ加工すると腐食痕による

板金加工や表面補修が必要になる事が

多いです。

メッキがくすむ前に再メッキ加工をされる事が

望ましいと言えます。

ガラスにもメッキ加工は可能です

ガラス所謂ワイングラスなど様々な物があります。

同一素材に限りますがメッキ加工が出来るのです。

不思議だと思いませんか?

加工方法をご紹介させて頂きます。

まず初めにガラスの内側を専用ルーターで

軽く傷を付けます。

この意味合いはメッキがのりやすくなる為に行う

肝の工程になります。

この工程を行わなければメッキの付着が悪く

綺麗になりません。

そして乾式メッキ加工するのですが

アンダーコートを面に傷を入れた側にだけ

施します。

次に表面を乾燥させる為に乾燥機に入れます。

いよいよメッキなのですが

真空状態の釜に入れてスパッタするのです。

※クロム等の液体金属を真空の中で対象物に向けて

叩きつける方法。

場合によっては最後にトップコートで

メッキ面を保護する事も可能です。

上記でご説明をさせて頂いた通り

同一素材に限る訳ですが自動車などの

フェンダーミラー等の様な金属部分や樹脂部分と

ガラスが一体化している様な状態では

不可と言う事です。

メッキ加工は奥が深く多重素材などは

不可になる事も珍しくありません。

上メッキ加工についての取り扱い方法

弊社の上メッキ加工の取り扱い方法について

ご説明をさせて頂きます。

特に金属部品で言いますと亜鉛ダイカスト、

腐食が酷いスチールや巣穴と錆が

表面に表れているアルミニウム部品、

これらは下地修正を行う際にアルミパテ、

メッキ用サフ、プライマー、導電性塗料

そしてドブつけの銅、ニッケル、クロムと言う

特殊な加工方法しておりますので肉厚が増します。

その為に自動車などに取り付ける際、

インパクトドライバーの様な高出力機で作業すると

メッキが浮いてしまうリスクがあります。

この様な事が起こらない為にも手で力加減をしながら

ボルト、ナットでの取付をして頂きます様

宜しくお願い致します。

尚、樹脂部品に於いても上メッキの加工方法とは

異なりますが出来る限り取り付け部分のステー等に

メッキがのらない様に養生をしております。

しかし力任せに取付を行うとメッキがのっている部分と

のっていない部分の境目が割れる

恐れがあるかも分かりません。

出来る限り慎重に取付される事が望ましいです。