錆びたバンパーを綺麗にする為にどう言うふうに再メッキ加工(リクローム)を施すのかを個人様と業者様にご説明をさせて頂きます。

今回のお話は旧車に使用されている

スチール製クロムメッキバンパーを

綺麗にレストアする工程をご説明させて

頂きたいと思います。

当然、旧車のスチール製クロムメッキバンパーですので

その物の年数や手入れの具合によって錆や穴が開いていたり

致します。

もっと細かく言えば、国別でスチール製バンパーの厚みや

メッキの厚みも違います。

旧車の中で、やはり日本車のスチール製クロムメッキバンパーが

一番再メッキ加工がしやすい様に思います。

その理由は、そのスチールの肉厚とメッキの厚みが絶妙な

バランスで有る事から加工がしやすいと言う理由からです。

続いてEUのスチール製クロムメッキバンパーですが

日本のスチール製クロムメッキバンパーの肉厚と

メッキの厚みも似ています。

形状も似ている事も関係している様にもみえます。

一番、再メッキ加工が大変なのがアメリカの旧車バンパーです。

車種にもよりますが基本バンパーの肉厚が大変に分厚く

メッキの厚みも分厚い様に感じます。

自動車のスチール製クロムメッキバンパーにとっては

丈夫で錆びにくさがメリットにはなりますが、

その為に手入れが疎かになり経年劣化によってメッキ表面に

錆が出てきた頃にはその下地がかなり腐食しています。

重さも当然その肉厚に比例いたしますので作業する側からすると

軽い方が加工しやすいとも言えます。

私たち、旧車パーツのクロムメッキ加工専門で

再メッキ加工(リクローム)を行う仕事をさせて頂いておりますと、

お客様から送って頂いた腐食した部品を見ると、

これ板金加工が必要だなとピンっと感が働く事が多いのですが

アメリカの旧車メッキバンパーは表面に錆がポツポツ位なのに

剥離するととんでもない位スチールの下地が月のクレーターの様に

ボコボコに表面がなっている事が多く綺麗にする為に大変に苦労致します。

ですのでアメリカの旧車バンパーを綺麗に再メッキ加工出来る会社は

大変優秀な作業をされていると言えます。

再メッキ加工(リクローム)を施す方法は、

まずメッキをシアンにより完全に剥離致します。

その後にバフ研磨及び板金加工により下地を綺麗に致します。

続いて銅メッキ加工、ニッケルメッキ加工、クロムメッキ加工と言う

順番で仕上げていきますが

板金加工が不可能な位、腐食痕や穴が沢山表面に有る場合は

その表面全体に表面補修、下地修正と言う作業を施す事により

甦らせます。

その上で銅メッキ加工、ニッケルメッキ加工、クロムメッキ加工になります。