自動車フルードリザーブタンクとポリプロピレン製キャップをメッキ加工(クロムメッキ)を行います。
2018年01月27日
この商品は、業者様からのご依頼でトヨタの純正フルード用リザーブタンクです。(ブレーキオイル用)
素材は、タンク本体はスチール製でキャップはポリプロピレン製です。
このパーツに関しましては、中メッキ加工(厚メッキ)か下メッキ加工(町のメッキ屋さんレベル)のどちらかのクオリティになります。
上メッキ加工は出来ません。
このフルードリザーブタンクにはユニクロメッキが元々錆止めがされている為に、シアンによって剥離致します。
このパーツにはステーとフルードを通すパイプが有ります。
剥離が完了するまでに約1週間程度掛かり完了後、バフ研磨作業に入ります。
先ほども言いました様にこのタンク本体にパイプとステーが付いている為にバフ研磨がしにくいので磨きにくい箇所はルーター等で
磨くようにします。
バフ研磨とルーター研磨が終了致しますと、銅メッキ加工に入ります。この作業が終了致しますとピンホールを隠す為にもう一度バフ研磨
致します。この作業が終了しますと、もう一度銅メッキ加工を行います。この作業のメリットはクロムメッキが完了した時の見栄えが
大変綺麗に見えます。
次にニッケルメッキ加工になりますが分厚目に致します。この作業のメリットは錆びにくくする理由が御座います。
そしてクロムメッキ加工で完了になりますが、リザーブタンクの内部はシアンによって錆止めが完全に剥離されて錆が早い為に極力早めに
フルードを入れる必要があります。
次にフルードリザーブタンクキャップのメッキ加工の仕方をご紹介致します。
このパーツの素材がポリプロピレン製樹脂で出来ていますのでタンク本体と分けて加工致します。
このパーツ表面には新品パーツと言えども油分が少なくとも有りますので脱脂と言う作業を行い下地作業の際に付着しやすい様にします。
キャップ表面に有る文字は残しながら細かい粒子のアルミニウム製金属パテによって表面を覆い隠し表面補修を行い、その上にメッキ用サフ
ェーサー、プライマーによって下地修正を行います。
次に導電塗料、無電解メッキ加工により樹脂キャップ表面を通電する様に加工し、銅メッキ加工を行いバフ研磨作業によってピンホール等の
穴に銅の粉を用いて埋めます。そしてもう一度銅メッキ加工を行い、ニッケルメッキ加工、クロムメッキ加工でポリプロピレン製キャップの
メッキ加工は完了になります。
今回の自動車用フルードリザーブタンクは、金属パーツと樹脂パーツが外れる為にメッキ加工が出来ましたが
同一パーツになりますとメッキ加工が不可になります。
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