旧車バイクパーツのフロントフェンダー、リアフェンダー、リジッドバー等小物のメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)についてご説明をさせて頂きます。
2018年01月29日
今回は、旧車のバイクパーツをメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)に対応するパーツはどう言う物かを業者様と個人様に御説明を
させて頂きます。
例えば、フロントフェンダーやリアフェンダー、リジッドバー、ホイル、スイングアーム、数えきれない位にバイクはメッキ加工をすると
大変格好良くしますが、唯一普通のメッキ加工(装飾クロムメッキ)では無いパーツが御座います。
それは、フロントフォーク等のメッキです。
これらのパーツのメッキと見栄えが一緒なのに何処がどう違うのか?
それは、それらのパーツの使い道が何なのかによるのです。
バイクパーツの殆どは錆に強く見栄えが綺麗になればオッケーなのですが、フロントフォーク等のパーツは錆びにくい為でも有りますが
シリンダー内部の油によって振動を吸収しフロントフォークに上から下までフォークのメッキの厚みが均一でなければなりません。
その理由は油がフロントフォークが上下するたびに油が漏れてくるからです。
皆さんが、クロムメッキと言ってもパーツがどの様な用途に使われるかによってメッキを分けなければいけません。
殆どのパーツはメッキ厚を均一にしなくても良いパーツが多いので問題は御座いませんが、シリンダー系パーツは硬質クロムメッキと言う
硬度が装飾クロムメッキより高く、尚且つシリンダーの端から端までの均一性が大変高い為に用途に合っています。
加工の仕方はまず、フロントフォーク等のパーツが腐食して錆が有る時に行うメッキ、硬質クロムメッキの再メッキ加工はクロム自体を
剥離致します。次に装飾クロムメッキで使うバフ等は使いません。均一に研磨が出来る機械によって磨きます。
この作業の前に必ず見なければいけないのは、シリンダーやフロントフォーク等のパーツが曲がっていないかを絶対にチェックしなくては
いけません。万が一曲りが少しでも有ると硬質クロムメッキが完成してもパーツとして使用が不可能になります。
均一に機械によって磨きが終わりますと、ダイレクトにクロムメッキ加工を永い間メッキ槽に漬けます。
装飾クロムメッキ加工の場合パーツにダイレクトにクロムメッキ加工などしないで、まず銅メッキないしニッケルメッキ、そしてクロムメッ
キの槽に漬け込むと言う感じなのですが、硬質クロムメッキは全く違うのです。
見栄え重視では無く、強度と均一性を重視する為にメッキ加工の仕方が全く違うのがここに有る訳です。
お値段は、装飾クロムメッキの上ランクと硬質クロムメッキが同じ位になります。
手間が掛かる上にダイレクトにクロムメッキの槽に長い間漬け込む事によるコスト。
殆どの油圧系のパーツは強度と錆にくさを求めている為に硬質クロムメッキ加工になりますがその他は装飾クロムメッキです。
自動車のシリンダーや油圧系パーツにメッキ加工を行うご依頼はまず無いと思われますが、バイクパーツはフロントフォーク等の
油圧系パーツがむき出しなので経年劣化と共に錆が出たり軽い歪みが生じます。
ですので硬質クロムメッキによる再メッキ加工(リクローム)が行われる訳です。
バイクの業者様はこのお話は御存じになりますが、個人様の殆どの方は色合いが一緒なので分からない方が大変多いです。
バイクの様々なパーツにメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)したいがどのメッキ加工なのか、メッキの種類が分からない時は
お気軽にメッキ工房光沢屋にお問い合わせ下さい。
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