バイク部品で使用するASA樹脂をメッキ加工

この部品はバイク用ライトカバー部品に

最高級モーターショー用

クロムメッキ加工を施した写真になります。

素材はASA樹脂(耐候性ABS)です。

この樹脂素材の特徴はABS樹脂の

良い所である耐衝撃性をそのままにし

アクリルゴムを混ぜる事により

ABS樹脂の短所であった耐候性の

弱さを改善した素材になります。

自動車部品やバイク部品、

トラック部品の外装品に使用しています。

この様に近年ではそれぞれの樹脂素材の

メリットを生かしてデメリットを

改善する為に合成樹脂が誕生しています。

新しい素材が開発されていくにあたり

それらの樹脂素材表面にクロムメッキ加工を

施す事が出来る様にする為に

日々技術開発が必要となっております。

上の完成品をご覧いただきますと

部品裏面にアルミニウム箔を

貼り付けている写真が御座いますが

当社のクロムメッキ加工は樹脂、

金属問わず電気を使って部品に

金属皮膜を得る方法で行っていますので

必ずどの素材に於いても部品表面に

通電効果を持たさる様な下地作業が

鉄則になります。

したがってこの様なアルミニウム箔が

貼っている部分を強引に剥がしますと

樹脂素材で有りながら銅の

金属皮膜とニッケルの金属皮膜が見えます。

当社のクロムメッキ加工品は

金属部品は当然の事、

様々な樹脂部品に於いても磁石に

引っ付く様なスチール製

クロムメッキバンパーの様な

仕上がりになります。

このクロムメッキ加工による部品の

メリットは見栄えの良さと

長持ちする事に有ります。

デメリットは部品自体がメッキと

下地で使用した部材分、肉厚になります。

ですので部品を取り付けする際に隣の

部品との隙間が元々無い場合は

ルーター等を使って軽く削る事が

必要になる事が有ります。

この様なデメリットも分かって頂いた

お客様が最高級モーターショー用

クロムメッキ部品をご自分の愛車に

取り付けする事が可能となるわけです。

反対に乾式メッキ加工、

所謂スパッタリングやアルミニウム蒸着

メッキ加工もメリットは沢山御座います。

見栄えはそれぞれの工場によってかなりの幅で

変わってきますし

長持ちさせる為にトップコートを1重か2重かに

よっても変わってきます。

この作業によっての肉厚は殆どメッキを施す前

と一緒である事から部品同士の間が

元々無い状態にでもストレス無く

はめ込む事が可能になります。

その為にルーター等を使って側面を

削る煩わしさは無い事になります。

当社は、お客様の完成品に対する

クオリティのお考えを

重視させて頂いた上でメッキ加工を

ご提案させて頂いております。