アメリカ製ハブキャップを24金メッキ加工にする方法を業者様と個人様に御説明をさせて頂きます。
2018年01月25日
この商品はアメリカ製のハブキャップでアルミニウムが素材で化粧ボルトを外すと3パーツにばらせる様なパーツで構成されていて
既にくいロムメッキ加工されています。
当社の大切なリピーター様からのご依頼でクロムメッキ仕様から24金メッキ加工にしたいとのご要望です。
まずこのセット物を3パーツ全てばらすところから作業が始まります。
この化粧ボルトを全て外す事によってばらせる事なので専用工具で傷を付けない様にばらします。
リピーター様からのご要望で3パーツと化粧ボルト全てを24金メッキ加工にして欲しいとの事ですのでワンセットで3パーツ+化粧ボルト
5個で4セットと言う感じになります。
この場合、気を付けなければいけないのは24金メッキ加工して3パーツを組み立てる時にメッキの厚みでパーツが入らない事が無い様に
メッキが付かない様に部分養生をしなければいけませんし、化粧ボルトのねじ山にも部分養生が必要になります。
この手の作業から結構な工賃になってしまいます。
全てのパーツをバラバラにし終わると次にクロムメッキがかかっていますのでシアンによって剥離作業を行います。
この全てのパーツには、銅メッキとニッケルメッキとクロムメッキが施されていますので、これら全てをアルミニウム素材が綺麗に出るまで
剥離を行います。
余談ですが、スチールと違ってアルミニウムと言う素材は剥離に大変弱い為に、剥離終了後に細かい粒子の金属パテ等で下地修正と言う作業
をしたい所ですが、この作業のデメリットは分厚くなるのでこれらの分解型のハブキャップには出来ません。
3層のメッキがシアンによって綺麗に剥離が出来たら次にバフ研磨作業によってアルミニウム表面が酸によって荒れてザラザラした状態から
ツルツルした状態になる様に下地を整えます。
この作業だけでは、ピンホール等が無くならない為に銅メッキ加工して、再度バフ研磨作業を行い研磨で削れた銅の粉がピンホールに入る様
に致します。
この作業によってある程度アルミニウムの下地が綺麗になります。
そして銅メッキ加工を行います。他のパーツの様に分厚くするとパーツの組み立てが出来なくなる恐れが有りますのでその点を気を付けて
作業を行います。
次にニッケルメッキ加工に入ります。この作業も分厚くならない程度が今回は望ましいです。
最後のメッキ槽が24金メッキの槽です。当然色合いは18金メッキと違い金の延棒色です。
このままでも良いのですが、クリアーで24金の保護を行わなければハブキャップが飛石等により傷が付きやすい部分に有る為に保護を
行います。
但し、見える側だけにクリアーを行わないと分厚くなり3パーツを組み立てる時にはめ込みが出来なくなりますので気を付けて作業を行いま
す。
24金メッキ、18金メッキのご相談はメッキ工房光沢屋にご相談下さい。
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