旧車吸気パイプをメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)する事が出来るかのご説明を業者様と個人様にさせて頂きます。

このパーツは旧車のドンネット内部に有る吸気系アルミニウム製パイプです。

当然、旧車のパーツですので経年劣化によってアルミニウム表面がアルミ特有の錆でザラザラしている状態です。

更に、アルミニウムを錆から守る為のアルマイトが施されております。

基本、車のメーカー様でこの様なアルミニウム製パーツに錆止めを行う際は必ずアルマイト加工が施されており、クロムメッキ加工を

施している事は絶対に御座いません。

その理由はの第一にアルマイト加工はクロムメッキ加工よりもアルミニウムに対して錆止め効果が高く、お値段がお安く済む上に

ボンネット内部は元々見える場所ではない為に綺麗さよりも錆びにくさを求めるためにアルマイト加工がされていると言う事になります。

それでは、経年劣化のアルミニウム製パイプをメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)する工程のご説明を業者様と個人様にさせて頂きま

す。

表面のアルマイトを剥離致しますが、車屋さん等で使用する剥離剤では出来ません。

アルミニウムをメッキ加工できる工場もしくはアルマイト加工出来る工場でなければ剥離は出来ませんので、メッキ加工や再メッキ加工(リ

クローム)を委託される場合は何もされずに発送される事が望ましいです。

アルミニウム表面のアルマイトが剥離完了せれましたら、経年劣化してアルミニウム表面を綺麗にしなければいけませんが、綺麗にする作業

にも色々御座います。バレル研磨も有ればブラスト(ショット)バフ研磨等が御座いますが、このパーツの場合はバフによって磨く方が

良いです。その理由は、パイプの形状が非常にやさしいのでバフ面がパーツ全体に当たりやすいからです。

因みに形状が難しい場合はブラスト(ショット)やバレル研磨、ルーター研磨加工する場合も御座います。

バフ研磨作業に使う番手は240番手位から番手を上げて行きますが、この作業は番手が高ければ高い程メッキが綺麗に仕上がりますので

予算が有ればメッキ屋さんにバフの番手を指定されるのも有りかも分かりません。

バフ研磨によってアルミニウム表面に顔を近づけるとしっかり顔が映ります。次に銅メッキ加工を行います。

先程のバフ研磨でアルミニウム表面は綺麗になってはいますが、ピンホールは残っていますのでこの銅メッキが付いているパイプを

バフ研磨作業によって磨くことにより銅の粉が発生し、この粉がピンホールに埋まっていきます。

そして、もう一度銅メッキ加工によって表面全体に銅を付けます。

次にニッケルメッキ加工を行い最後にクロムメッキ加工を行います。

クロムメッキ表面を仕上げる為に細かい粒子の研磨粉で磨いて終了になります。

業者様が心配されるパイプ内部にメッキが掛かっている個所が有る場合は番手を240番手位でルーター研磨等で軽く磨くと綺麗にメッキが

なくなります。