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昨日に引き続き旧車(トラック、バイク、自動車)の金属製メッキパーツが経年劣化していて綺麗な純正メッキパーツが手に入らない場合

本日のブログは昨日に引き続き旧車(トラック、バイク、自動車)のメッキパーツが経年劣化していて、くすみが酷かったり錆や腐食痕等で

醜くなった時にそのメッキパーツを綺麗に修復したい場合のお話をさせて頂きますが昨日は旧車(自動車、バイク、トラック)の経年劣化し

た樹脂製メッキパーツのご説明をさせて頂きましたので今日は旧車(自動車、バイク、トラック)の経年劣化して醜くなった金属製メッキパ

ーツの綺麗にレストアする方法やその考え方のお話を個人様と業者様に分かりやすく丁寧にご説明をさせて頂きます。

昨日でもお話させて頂いた通りお値段をお安くする為にはまず経年劣化したメッキパーツを綺麗にしたいとお考えの場合はメーカー在庫が有

るかどうかを問い合わせする事が望ましいです。

旧車(自動車、バイク、トラック)の純正メッキパーツ(金属製)で多いのは、スチール、アルミニウム、真鍮、アンチモニ(亜鉛ダイカス

ト)になりますがその素材の中で一番多いのがスチールになります。

金属素材の中でも錆が出やすい為に再メッキ加工(リクローム)のご相談やご依頼が多いです。

当社はスチール製パーツにメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)をお客様がご希望の場合、当社のメッキランク(上メッキ、中メッキ、

下メッキ)の中からクオリティとお値段、納期をお客様に各ランクごとにご説明させて頂くのでお客様にどのランクをご希望されるかを

選択して頂きます。(板金が必要なパーツの場合は中メッキ加工以上になります。)

次に旧車(自動車、バイク、トラック)で金属製メッキパーツが多いのはアルミニウムですが経年劣化した状態はスチールメッキパーツと違

い小さな腐食痕が出たり青い錆が出てきます。

経年劣化したアルミニウム製メッキパーツよりスチール製メッキパーツの方が見た感じの悪さはアルミニウム製メッキパーツの方がましでは

有りますがメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)を行って手間がかかりやすいのはアルミニウム製メッキパーツになります。

なぜならばアルミニウムの削り出しは別ですがアルミニウムはスチールよりもピンホールが元々大きく沢山有る為にその内部が腐食すると

穴を埋める作業に大変手間が掛かる為です。

更にアルミニウムパーツには板金加工も大変難しく、状態によっては当社のメッキランク上メッキ加工して頂く事をお薦めする事も御座いま

す。

旧車(自動車、バイク、トラック)の金属製メッキパーツで多いのが真鍮製です。

この素材が一番錆びにくく腐食痕が目立ちにくいと言うメリットが御座いますので当社のメッキランク中メッキ加工や下メッキ加工でも

状態によりますが新品な様な出来具合になる事が多いです。

次に旧車(自動車、バイク、トラック)のメッキパーツの素材で多いのがアンチモニ製です。

旧車の中でも自動車のメッキパーツに使われている事が多く、アウタードアハンドルやライト枠、モール、ボンネットマスコット、

サイドミラーの台座やエンブレム等、様々な旧車パーツに使用されていました。

現在の自動車やバイク、トラックには殆どこの素材は使用されておりません。

アンチモニ製メッキパーツ(亜鉛ダイカスト、アルミニウムダイカスト、錫製ダイカスト等)を再メッキ加工(リクローム)する場合は当社

のメッキランク上メッキ加工による方法でなければ綺麗に仕上げる事は不可能です。

その理由は、アンチモニとはその素材を熱により溶かして鋳型に流し込む事によりパーツの形状が出来る為にその際に空気も一緒に流れ込ん

でしまいます。

ですのでアンチモニ全体に巣穴が沢山存在致します。

この表面は経年劣化すると巣穴が腐食し、大きな腐食痕として月のクレーター上のボコボコ感が出てきます。

再メッキ加工(リクローム)する上でバフ研磨作業やピンホールを銅の粉を用いて埋める作業を行ったとしてもアンチモニ表面は綺麗になる

事は御座いません。

その状態でメッキを施したとしても綺麗なメッキパーツにはなりません。

その為に月のクレーター上のアンチモニ表面に細かいアルミニウム製金属パテとメッキ用サフェーサー、プライマーによって素材表面を

補修致します。この作業を行う事により新品以上の錆びにくく綺麗なアンチモニ製メッキパーツが完成致します。