車メッキ加工においてメッキ加工の役割と用途(バンパー)後編

前回にスチール製バンパーに再メッキ加工する工程(役割)と用途のご説明をさせて頂きましたが、次にご紹介させて頂くのが
上メッキ加工(補修メッキ加工)です。

この上メッキ加工(補修メッキ)と前回ご紹介させて頂いた中メッキ加工(厚メッキ加工)の違いは、腐食が酷過ぎて板金が不可能かつ、腐食箇所が大変多く板金してもきりがないスチール製バンパーを、新品以上のハイクオリティに出来て錆に大変強いと言うメリットがあります。

上メッキ加工(補修メッキ加工)の加工をご紹介させて頂きます。

中メッキ(厚メッキ加工)では再メッキ加工したとしても、綺麗(ハイクオリティ)にならないスチール製バンパーの表面にあるメッキを数日かけてシアン等で剥離致します。

剥離が終了したスチール製バンパーを純水で綺麗に汚れや錆等を丁寧に洗って乾かします。

(中メッキ加工ですとバフ研磨致しますが、上メッキ加工(補修メッキ)はバンパー表面が錆や腐食痕が酷過ぎる為、この時点では磨きません。)

次にスチール製バンパーの表面を細かな粒子のアルミニウム製金属パテで表面補修致します。
(この補修作業には大変な技術が必要になります。)
表面補修出来たバンパーに錆びにくく、また、見栄えを良くする為にサフ、プライマーで表面処理を施します。
このままではバンパーの表面に通電効果が無い状態ですので無電解メッキ加工を行います。
この状態までが下地作業になりますので、下地作業が終了したと言います。
通電効果が出来たバンパーを中メッキ加工(厚メッキ加工)と同様に銅のメッキ槽に通常よりながく着けます。
(更に綺麗さと錆びにくさが得られます。)
次に、ニッケルの槽にながめに漬けます。(綺麗さと錆びにくさの効果が得られます。)
最後にクロムのメッキ槽に漬けて、純水でバンパーに付いていつメッキ液を洗い流します。
仕上げに粒子の細かい研磨剤でメッキのかかったバンパーを丁寧に磨いて終了になります。

メッキ加工において用途と役割はパーツによって様々ですが、メッキ工房光沢屋は錆びてどうしようもないパーツをお客様に
新品以上のクオリティでご提供させて頂く事をモットーにメッキ加工をさせて頂いております。