旧車、自動車(車)、バイク(単車)、トラック用パーツ再メッキ(メッキ加工)

個人様から送って頂いた小物パーツのご説明。

写真のパーツはバイク(単車)の小物パーツで、かなり錆が酷い事から40年以上経っているのではと思われます。

小物パーツの再メッキ(リクローム)をご希望されて送ってきて頂いていますので、当社のメッキランクごとのお値段とクオリティと納期を

一つ一つ丁寧にご説明させて頂いてからお客様のお考えでメッキランクを選んで頂きます。

1、まず、当社の上メッキ加工ですとこの様なパーツに錆がささくれの状態であったとしても、アルミニウム製金属パテで表面補修を施し

新品以上に綺麗に仕上がる事が可能です。

2、当社の中メッキ加工の場合、シアン剥離した後バフ研磨したパーツの表面が凹凸が有る場合は楊板金による表面補修を行いますが

パーツの全体にまで凹凸が有る場合は、上メッキ加工の方が綺麗に仕上がります。

3、当社の下メッキの場合は、町のメッキ屋さんレベルのメッキですので完全な綺麗さを求める場合はやめておくのが良いと思います。

今回、お客様は当社の中メッキ(厚メッキ)をご選択されましたので、パーツの表面のメッキと錆をシアンによって数日かけて溶かします。

すると、素材がスチールですのでその物の肌が見えます。

その表面はガサガサ、ザラザラになっています。

板金加工はお客様のご判断でされないと言う事ですので。メッキの厚みで出来る限り綺麗に表面加工を致します。

バフ研磨で表面を磨きますが、ボルト部を磨き過ぎますと取り付けに不具合が出る可能性が有る為、程ほどの磨きが良いです。

上の錆が酷い皿部分は徹底的にバフ研磨致します。

しかし、ここまで酷い錆になりますと予算が有れば楊板金された方が見栄えは良くなりますが・・・

続いて、メッキ加工ですが少しでもピンホールや腐食痕を目立たなくする為に、銅メッキ加工後、もう一度バフ研磨致します。

その理屈は、銅メッキを研磨致しますと、銅の粉が出来ますがこの銅の粉をピンホ―ルや腐食痕に埋めていきます。

(ピンホールの殆どが埋まりますが、腐食痕は少しましになる程度)

そしてもう一度、銅メッキ加工を施し、ニッケルメッキ加工を分厚く致します。

(ボルトや取り付け部が有る場合は養生しなければなりません。)

最後にクロムメッキ加工を施し、仕上げに青粉等の細かい粒子の研磨剤で磨きます。

その様に致しますと、クロムメッキ部分が綺麗に見えクオリティがアップします。

メッキ加工のランクが上がれば上がる程、加工の仕方や手間が全く違う為にクオリティが変わってきます。