旧車ケンメリグリル再メッキ前

ケンメリのアンチモニ製(亜鉛ダイカスト)グリルです。
写真を見て頂いてお分かりになります様に、結構な腐食具合です。
業者様からのご依頼で車の保管状態は野ざらしに近い状態だったらしいです。
だからこんなに生地が腐食しているのです。普段から車を大事にしないと
レストアする時に高くつきます。さてこの状態から表面を綺麗にし剥離後
脱脂をいたします。アンチモニ製品の再メッキは通常、普通のメッキのやり方では
綺麗にならない素材ですので、表面を細かい粒子のアルミニウム金属パテで
補修をしなければなりません。この工程が一番大事です。表面補修が終了すると
サフ、プライマー処理で生地を整えて、表面に通電効果が出るように無電解メッキ加工を
おこないます。後は何時もの様に、分厚く銅メッキ加工し、続いて分厚くニッケルメッキ、
クロムメッキ加工した後、純水でメッキ液が付いているのを洗い流します。
最後に丁寧に青粉で磨いて再メッキ完了になります。