1920年代フォードグリル枠再メッキ

以前にブログにてご紹介させて頂いた1920年フォードのスチール製グリル再メッキ加工完成品です。この二枚目の写真には左右にきつめの錆傷が付いていました。業者様より傷を修復し再メッキ加工して欲しいと言うご依頼でした。かなり希少価値車ですので室内保管されていたみたいで、メッキがかかっている表面には錆がほとんどない状態でした。まず、メッキを剥離するために数日かけてシアンで剥離致します。数日経つと錆が溶けメッキも剥離が出来て要る為、表面にはスチールその物の肌が出てきます。その肌をバフ研磨によって慎重に磨いていきます。
綺麗な肌と腐食痕がはっきりと表れ、今度は腐食痕に焦点を合わせて慎重かつ丁寧にバフの番手を徐々に上げて行きなるべく綺麗に肌と腐食痕の差を無くしていきます。あまりやり過ぎるとメッキをかけた時に凹んだような痕になるので長年の手の感触で磨きます。それでも傷や腐食痕が消えない場合は楊板金で補修致します。