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大型トラック用スチール製カバークロムメッキ

大型トラックの断熱カバーで数年経過、純正塗装の上に赤塗装したパーツでした。
このパーツのオーナー様はリピーターで何時も仲良くさせて頂いております。
パーツを見る限り手入れはされてはいますが、ところどころ錆が出ています。
ちょうど、取り付けする端に。形状としてはバフ研磨しやすいので綺麗に仕上がりました。
この様なスチール素材は大変生地が薄いのであまり力を入れての研磨や取り扱いは
注意をしなければなりません。クロムメッキをかける時にパーツ側に必ず必要なのが
細い治具と言う電気をパーツに通す引っ掛ける穴か、吊るせるでっぱりが必要となります。
このパーツは裏に吊り下げ可能なでっぱりがありましたのでメッキ加工は大丈夫です。
因みに治具をかけれる所が無い場合はパーツの裏面の所に溶接で治具を引っ付けます。
たまにお客様からご質問される中でこのようなカバーはエンジンの熱さで雨が付いても
すぐ乾くのでワックスがけはしなくて良いのですかと聞かれる事がありますが
答えはワックスがけをして下さいね。

オリジナルモデルパーツクロムメッキ

この小さいパーツはトラック用ホイルそれとおこし(ミラーステー)です。
個人のお客様が自らコツコツと製作したパーツです。
アートトラック月刊誌のコーナーにオリジナルモデルを投稿する結構なその道の
有名人です。仕事が終わってから少しずつ製作し半年かけて出来上がったとお聞きして
おります。このオリジナルパーツにクロムメッキ加工をして製作完了しているトラック本体に
装着し完成だそうです。メッキ屋としては、正直したくないお仕事なのです。
なぜならば、ホイルパーツは小さいとは言え、溶接個所が無いのですがミラーステーの方は
溶接個所が数か所あり溶接の強度が大変弱いのでメッキ槽に漬けたとたん溶接個所がとれ
バラバラになる確率が高いのでしたくないパーツと言う事なのです。
実はメッキ槽の中はジャグジーの様に泡がボコボコ出ているので、溶接が弱いとばらけてしまうのです。
お客様にその理由をご説明させて頂いた所、一か八かお願い致しますとおっしゃいましたので
チャレンジさせて頂きました。当社の工場長の技術でバラバラにならず無事成功致しました。

バイクハンドルパーツクロムメッキ完了

先日のアルミニウム削りだしパーツにクロムメッキパーツに変わった写真です。
光の加減ですが少しブラックメッキに見えるかも分かりませんが
現物を身近に見ると外品にメッキがかかっている物とは大違いですよ。
バイクハンドルのど真ん中に付いているパーツだから運転するライダーは
顔の下にこれがある感じ。運転も絶対に楽しいと思います。
当社はバイクパーツの場合クロムメッキ加工が出来ないパーツは殆ど御座いません。
(ただし、樹脂パーツの場合、新品部品に限る。)
スイングアームにメッキ加工もよし、ホイルにメッキ加工、タペットカバーに・・・
バイクには沢山のパーツが御座いますのでご興味がおありのお客様はお気軽に
お問い合わせして下さい。話は前後いたしますがおこパーツの業者様がクロムメッキした
パーツを見てこれ売れるなっておしゃっていました。大量生産は当社ではお受けできませんが
受注生産と言う形で受付させて頂くことになりました。さりげないお洒落をお楽しみ下さい。

旧車バンパー再メッキ

旧車のバンパーですが、普通自動車にしては大きさが2300ミリを超える物で
コーナーから側面の部分が長いタイプです。
お客様からははっきりした年式は分からないとおっしゃっていましたが、
このバンパーを見る限り35年前後は経っている様な錆痕、クロムのくすみがりあたりました。
客様のご要望で板金加工は無しでクロムメッキ加工をお願いされましたので、
極力腐食痕をバフ研磨で平らにし見栄えを良くするように努力させて頂きました。
バンパーに付いている汚れを洗い流し、シアンによるメッキの剥離を行いました。
すると思っていた通り腐食痕があちらこちらに見当たります。
バフもあまり番手を低くすると研磨痕が出てしまいバンパーとして見栄えがわるくなります。
240番手位から丁寧に磨いていきます。因みに研磨屋さんにあつ7.5馬力の研磨機を使用しますので
ご自分で磨かない様にせれた方がいいですよ。
何とか板金しなくても良いレベルまでに生地が整いました。

希少価値外車板バネクロムメッキ②

先程の続きです。ご要望で板バネのクロムメッキ加工をする事になりました。
この車のパーツが世界でも手に入らない物なので、いつも以上に慎重に作業をしました。
年式はかなり古いのですが室内保管が長いお蔭で錆びていても大分とマシなレベルで
少しは安心です。何時ものようにシアンで板バネと板バネの間までしっいかりと剥離し
板バネの上下と側面をゆっくりと丁寧に研磨しバネとバネの隙間を手磨きでおこないました。
メッキにつける前は純水で綺麗に剥離剤や錆汚れをしっかりと落とし銅メッキ加工した後
クオリティを上げる為に再度バフ研磨でピンホールに銅の粉を入れ又銅メッキをし直し
分厚く、ニッケルのメッキ槽に漬け込み分厚めに、クロムメッキ槽に長めに付け込んで
純水でメッキ液を丁寧に洗い落とします。
出来た板バネが光沢屋のホームページに写真があります。
その板バネクロムメッキは世界に一つしか無いパーツなはずですよ。
はらはらドキドキのお仕事でした。

希少価値外車板バネクロムメッキ加工前①

時価数億円する希少価値車の板バネです。
博物館にも展示はしていません。
業者様より車種は絶対に明かさないで欲しいと念押しされて
いますのでここまでしか書けません。
このパーツもクロムメッキ加工するのが大変困難なのですが
何処がと申しますと通常、板バネは一枚ずつばらせるのですが
ばらす事が不可能な作りになっているのです。
お仕事を頂いた業者様にも何とかばらしてくださいとお願いしたのですが
出来ないですと・・・
ばらせないとどう言うデメリットが有るかと言いますと
研磨が出来るところと出来ない所と綺麗さが違うのと板と板の間にはメッキが
入らない為錆びやすくなります。
更に、メッキやとしても銅メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキと
順番にメッキ槽に入れるのですが前に入れたメッキの液体が次のメッキ槽の中に
入ってはいけないので大変な作業になるのです。
お客様にはそのデメリットが有る事をお話しさせて頂いた上でクロムメッキ加工を
どうしてもやってほしい

旧車トラックのミラー再メッキ

旧車のトラックのミラーステーなのですが
年式が古い為メッキがくすんでいたり、錆が出ていて
クオリティが大変低い状態でした。お客さんに新品は
ディーラーさんには無いのですかとお聞きすると
古すぎてメーカー在庫は無いそうですと・・・
こうなると綺麗にする方法は再メッキ加工しかありません。
何時ものようにばらせるパーツはばらすです。
しかし枝別れのパーツはこれ以上ばらす事が出来ず
磨きがしにくい状態になります。
全てのパーツには錆とくすんだメッキがあるので、シアンで剥離をおこないます。
次に一番大切なバフ研磨になるのですがスチール製のステーそのものは
磨きやすいのですが先程も述べて様に枝分かれのパーツ、
可動範囲が大変狭く強引に動かすと潰れてしまうので、慎重に磨かなければなりません。
ここも手間を掛け慎重に研磨、銅メッキを分厚く、ニッケルメッキも分厚く、クロムメッキ加工
そして青粉で丁寧に磨いて完成です。やはり手間がかかります。

トラック用行灯金メッキ

この商品はトラック用行灯に金メッキ加工した商品です。
実は、金メッキでは無く楊金メッキと言うメッキです。
本金メッキより少し薄い色をしていますが、メーカーさんの
大量生産品は大体楊金メッキ加工です。
(見栄えが本金メッキに似ていてお値段がお安く出来る)
お客様の考え方にもよりますがお値段をやすくしたいなら
楊金メッキがお勧めです。お値段はお高くなりますが、本来の金メッキの風合いを
お求めになるなら間違えなく本金メッキが絶対に良いと思います。
このパーツで言うのなら内装のルームランプ枠なので楊金メッキで十分綺麗だと思います。
この楊とは真鍮の事で所謂真鍮メッキの事を言います。
材料の原価が金より安い事以外はメッキ加工のやり方に変わりはありません。
ですので塗装剥離しバフ研磨も同じように綺麗に磨かなくてはいけません。
クロムメッキ加工のメッキ槽の様に商品は漬けませんが最後に真鍮の中に付けて
クリアーコートをして出来上がりになります。

バイクパーツクロムメッキ

この商品はバイク屋さんやライダーならお分かりになるはず。
バイクのハンドル周辺パーツで、素材はアルミニウムの削りだしです。
業者様からのご依頼で試作品だそうです。
アルミニウムの場合錆止めの表面処理をしているのがアルマイト処理です。
必ず、アルミニウムの場合バフ研磨を行う前にアルマイト剥離をしなければなりません。
(理由はメッキを掛けた後剥がれやすくなり見栄えクオリティも下がる。)
剥離後、バフ研磨でしっかりと磨きます。このパーツで言いますと角の部分(90度直角)
がバフがあたりずらいのでルーター等で磨きます。ここまで磨きますと顔が映る状態になっています。
しかし、アルミニウムの削り出しとはいえピンホールが多い素材なので銅メッキをした後に
もう一度バフ磨きする事によって銅の粉をピンホールに入れます。ある意味一番大事な工程です。
もう一度銅メッキ加工、分厚くニッケルメッキ、クロムメッキで磨きます。
そうするとパーツがピカピカです。

30Z用ロッキーオートオリジナルパーツ再メッキ

この商品は、30Z用で受注生産せれている足回りパーツです。
ご覧の様に錆が出ていてクロムメッキ自体もくすんでいます。
メッキが付くと車に装着すると不具合がある箇所もあるので
その部分は取り外すか養生しなくてはいけません。
再メッキ加工する前にばらせるところは全てばらして
シアンでメッキをはくりします。
剥離が終わりますと次はバフ研磨です。ご覧のように形状はパイプも
三角形をしてるパーツなので外側は綺麗に磨けるのですが
三角形の内側はバフが入りませんので、ルーターなどで磨いていきます。
やはりこの磨くところでどれだけ綺麗に素材を磨けるかによって
クロムメッキをかけて後のクオリティが随分と変わってきます。
大事なことは極力この時点で手間をかける。
頑張って手間を掛けると、スチールがまるで鏡みたいにピカピカになります。
次は、銅メッキを分厚く続いてニッケルメッキを分厚く更にクロムメッキ加工し
磨いて終わりです。ばらした部品を組み立ててと言う感じです。