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BМW3000CSバンパー再メッキ前

旧車BМW3000CSのバンパーとバンパーガードの板金と再メッキ加工です。
結構なボコボコでの板金、個人様からのご依頼でした。中メッキ加工を選んで頂いたので、
まず、メッキをシアンによって数日間剥離します。そしてバフ研磨によってある程度磨いた後
楊板金を行います。難しい楊板金は生地が錆で薄くなり全体的に広がっている場合
色んな角度から当たった様な生地の状態、ほんの少しだけ凹んでいたり突き出ている状態、
アルミニウムに対しての楊板金加工等・・・この様な状態は難しく手間がかかりお値段が高くなる事があります。
楊板金加工が終了しますとバフによって板金痕が周りの生地に馴染む様に磨いて整えます。
下地作業が終わりましたら、銅メッキ加工した後にもう一度バフ研磨でピンホールに銅の粉を入れて又、銅メッキ加工で分厚くし
次にニッケルメッキ加工も分厚く、そしてクロムメッキ加工してメッキ加工は完了です。仕上げに青粉で丁寧に磨いて出来上がりです。

旧車日産タペットカバーメッキ加工前

この日産のタペットカバーのお問い合わせはよくあります。人気です。
素材はアルミニウムのダイカストです。結構年数が経っていますので腐食はある程度あります。
エンジンルームにあるパーツですので油汚れとほこりがこびりついています。
アルミニウムの場合錆とめでアルマイト処理してあるので、アルマイト剥離を行います。
亜鉛ではなくアルミニウムのダイカストも基本、鋳型に流し込みますので空気穴が大かれ少なかれ出ます。
中メッキ加工で再メッキした場合、腐食痕や空気穴は埋まりませんのでアルミニウムの細かい粒子のアルミニウム金属パテで
表面補修する上メッキをお勧めいたします。今回は、お客様のご予算と納期の事もあり中メッキ加工でさせて頂きました。
バフ研磨によって表面を丁寧に磨き極力、腐食痕とピンホールが平らになる様にします。そして銅メッキ加工した後、もう一度
バフ研磨によってピンホールを銅の粉で埋めます。もう一回、銅メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキ加工して完了です。

30Z用アンチモニ製インナーパーツ再メッキ加工

このパーツは旧車30Zのアンチモニ製インナーパーツです。(スイッチ枠)
40数年前のパーツですので、メッキのコウタクは全く有りませんでした。
腐食の具合は内装パーツでしたので無い状態。素材が亜鉛ダイカスト(アンチモニ)ですので
メッキを剥離した後に、アルミニウムの金属パテで全面補修をしなければ綺麗にメッキ加工が出来ません。
このパーツの枠自体はツルツルの表面でのメッキだったので綺麗にメッキ、しかしその内側はシボ有りの
ザラザラが元々ありましたが、再メッキ加工の場合アルミニウムの金属パテ補修によりシボが消えツルツルの
状態、ご覧の様になります。結局、全ての箇所がツルツルで綺麗な状態になってしまいます。
アンチモニ製品の再メッキ加工をするならばザラザラのシボを残す事は出来ません。
あくまでも、細かい粒子のアルミニウム金属パテを使用した補修をしなければ加工不可になってしまいます。
このパーツをお客さんに納品した所、大変に綺麗で喜んで頂きました。

外国製希少価値車トランクドア鍵メッキ加工

このドア鍵パーツは外国産希少価値車のパーツです。
この鍵パーツの殆どの素材が真鍮で出来ています。業者様からのご依頼でこのドア鍵がオーナー様が気に食わないと
言う事でメッキ加工してピカピカにしてほしいとご要望です。このパーツそのままメッキ加工してしまうと鍵穴から
薬品が入り込み鍵が入らなくなったり、回らなくなったりと、散々な結果が待っている事になります。
トランクのドア鍵が錆や光沢が無い状態だと確かにリアのインパクトは下がりますが・・・
この車が希少価値車でドア鍵が手に入りにくいのでメッキ加工するしかないと言う事で加工をする事に。
まず、鍵枠(外側の丸いシリンダー)と鍵自体を分けないといけません。そして鍵自体の中をバラバラにして
外側だけをメッキ加工をする、鍵枠だけをメッキ加工をする様に致します。当然、鍵自体は専門の業者さんにばらし作業と
組立作業をして頂かないとなりません。手間が大変かかりますがこの作業は必須です。

時価数億円外国製旧車パーツメッキ加工

このパーツは時価数億円の外国産旧車の足回りパーツです。
素材、パイプ状部分はスチールで一部内部は真鍮で出来ています。そして全体は黒色の塗装がせれていて錆びている様な外観でした。
このパーツの役割は右タイヤと左タイヤのシャシーと一緒に繋がっていてグリスで足回りを滑らかにするパーツです。
この足回りパーツの場合、簡単にメッキ加工が出来ない理由が有ります。それは写真で見るとパイプの中に皿状で仕切りしている所が
真鍮で出来ていると言う事で、剥離する時に真鍮部分が溶けてしまうのです。この部分を溶けない様に細工をした上で丁寧に剥離を
しなければなりません。剥離が終了し素材のスチールが裸になると至る所に錆があります。この錆をバフ研磨で慎重に磨きますと
ピカピカになります。(素材の状態による)その後、メッキ加工へと移るのですが鉄粉等を純水で綺麗に流しパーツを洗います。
この時点までがメッキ加工前の下地処理です。ここまでが非常に大事になります。

大型トラックウイング車用ステンレス棒メッキ加工

このパーツは大型トラックウイング車の観音開き用のステンレス製棒にメッキ加工した状態です。
長さは3メートル弱だったように思います。当社のメッキ槽はこんなに長い物もメッキ加工が大丈夫です。
元々このステンレスパーツは35年前後経ち光沢が全くない状態でした。お客様より何処もメッキ槽に入らないので
探しているのですがそちらではメッキ加工出来ますかと尋ねて来られました。当社は元々昭和の高度成長期に創業し
大きい物をメインとしてメッキ槽を作っていましたのでこの位の物でもメッキ加工が出来るのです。
新しいこのステンレス製棒を購入する予算とメッキ加工するのとどちらが安いのか分かりませんが、少なくとも
メッキ加工した方が光沢が増し錆びにくくなります。賢くメッキ加工をし付加価値を付ける事が、お客様にとって
良いと当社は考えております。3メートル前後の物をメッキ加工したいお客様、お気軽にお問い合わせ下さい。
極力お答えさせて頂きます。

FRP製ライト枠クロムメッキ完成品

このパーツは数日前にブログにアップさせて頂いた完成品です。
トラックのライト枠なのですが、メッキ加工をする為にお客さまに新品をご用意して頂きました。
何時も御説明させて頂いています様に、FRP製品は他の樹脂と違いまして少し特殊です。
表面に大かれ少なかれ巣穴が有ります。ゲルコートを使用して加工する事から仕方がないので
そこに塗装や汚れ、又、メッキが元々付いていた等、FRPの表面にそれらが付着していると
巣穴に入っている塗料や汚れは剥離剤を使用しても取れない状態になります。このままメッキ加工しても
綺麗にメッキがのらない上、強引にメッキ加工しても巣穴に入った事により表面がブツブツになります。
ですので何も余計な塗料などが付着していない物を送って頂かなければなりません。このパーツをご発送させて頂いたリピーター様からも
綺麗で重みもあるので普通のメッキとは違いますと大変喜んで頂きました。この工法は大量生産が出来ません。

旧車バンパー再メッキ前

このバンパーは40年位経つバンパーです。通称ブタケツバンパーと呼ばれています。
素材はスチール製でクロムメッキの光沢はご覧の様に無しで表面は点錆びが出ています。
当然、再メッキが必要なレベルです。メッキ屋からあえて言わして頂くともう少し早めに再メッキ加工せて欲しいレベルです。
バンパーの裏面を見ると、錆がささむけ(指でなぞると怪我しそうなレベル)状態になっています。
シアンを使ってメッキ自体を数日かけて剥離致します。塗装を剥離するイメージとは全く違って数時間では剥離できません。
今回のバンパー剥離した表面の状態はバフ研磨で腐食痕が無くなるレベルでした。板金レベルでは無かったので良かったです。
丁寧にバフ研磨をする事によってスチールバンパー自体の素材の綺麗さを出します。バンパーは特に入り組んだ形状では無いので
錆びや腐食痕の状態にもよりますが時間をかけて丁寧に磨けばそこそこ綺麗になります。(研磨痕が付かない様に)

オリジナルハンドルメッキ加工

この商品は提携業者様がモーターショーにカスタムした車を展示するのに、オリジナル製作せれたハンドルにメッキ加工したパーツです。
素材はスチール製で、そのスチールをねじってこの様な形状にしています。元々はこのハンドル事態に錆とめのメッキ黒かわが施されていましたので、シアンで剥離しスチールを裸に、次にバフ研磨なのですがご覧の様に形状がバフがあたり難いですので、まず、あたる所をしっかり磨き、更にあたり難い所はルーターで手間をかけ磨き、そしてメッキ加工へと移ります。銅メッキ加工をしてからバフ磨きでピンホールに銅の粉を入れて、もう一度銅メッキを分厚く、次にニッケルメッキを分厚く、クロムメッキ加工で完了。最後に青粉で丁寧に仕上げして納品です。
納品後、業者様よりご連絡が有り綺麗に仕上がって満足ですと言って頂けました。やはりお金だけでは無い、お客様から喜んでもらえる嬉しさがなかったらこの仕事やってられません。

FRP製グリルメッキ加工

大型トラック用FRP製グリルにメッキ加工した商品です。
大きさは横が2000ミリで縦が700ミリなのですが、FRP製品ではこの大きさが限界です。
前回もブログに貼り付けさせて頂きましたが他の樹脂と違って、FRP製品はゲルコートによって
作られますが多少なりとも表面に巣穴が必ず出来ます。自動車メーカーさんのFRP製品(パーツ)は
巣穴の多さはあまりどのパーツも変わりませんが、オリジナルパーツは作り手のうまさによって随分クオリティが
変わってきます。ですのでお見積りは送って頂いて巣穴が極力無い状態で作っているのか、適当で作っているのかによって
当社の手間賃がかなり変わってきますのでお値段をお出しする事が出来ません。どちらにしましてもABS等のメッキ加工の
樹脂よりもお高くはなります。FRP製品を作られている業者様からのお見積り依頼が大変多いのでブログに書かせて頂いておきます。
注意事項として、FRP製品に塗装がされていたり、汚れているとメッキ加工は不可になります。