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レンジャープロドアメッキ加工

このトラックは大阪府摂津市にあるヒトツヤニヤク様です。日本のトップレベルのアートトラックの会社です。
アートトラックの展示会に展示されています。当社の大切なリピーター様です。現在ドアメッキの順番待ちが大変多い為
新品のドア以外はお取扱いしておりません。順次中古ドアのメッキをお受けできる時にはご連絡をさせて頂きます。
中古ドアのメッキ加工の仕方ですが、新品ドアと比べると大変な手間がかかります。まず、中古ドアを塗装剥離致しますと
パテがよく表れてきます。ほんと稀ですが新品ドアも剥離致しますとパテが出た事も当社では経験しています。余談ですが・・・
3枚に1枚位の感じでパテが入っている為新品ドアよりメッキ加工が捗らないのです。パテが出た場合、パテの上にメッキが乗らない為
パテをドアからそがなくてはなりません。中古ドアの傷にパテが埋めてある物をしっかりと取り除きます。その次に本来のメッキ前の板金(楊板金)をします。

旧車パーツメッキ加工

このパーツは車のどの部分に付いているのかは分かりませんが当社では3回ほどメッキ加工をさせて頂きました。
ご覧の様に手のひらサイズでねじ山が付いている棒状の左右に小さいシリンダーみたいな物が有り、内部がピストンみたいになっております。
元々は黒色の塗装がされていて年式が古いせいか少し錆がありました。塗装が付いている場合は塗装用の剥離剤でまず剥離致します。
その次にシアンで錆と亜鉛メッキを剥離し、スチールを裸に致します。
次にバフ研磨ですが中々小さいパーツであまり力を入れてしまうと棒が曲がるので軽めに研磨いたします。因みに棒状のねじ山は磨かない事、磨きますとメッキを付けて車に装着するとサイズが合わなくなる可能性が有ります。この様なパーツの場合、程ほどの磨きが良いと思います。
次に銅メッキ加工をし、分厚くニッケルメッキ加工、クロムメッキ加工でメッキの工程は終了です。出来上がったメッキパーツに青粉でフェールトするとピカピカになります。

アルミニウム製バイクパーツメッキ加工

これはアルミニウム製エンジン付近のパーツです。手のひらサイズで凸凹が多い為バフ研磨がしにくい部類になります。
元々、アルミニウムにメッキがかかっていない物、削り出しの物以外、殆どアルミニウムの錆止めのアルマイト加工がしてあります。
このパーツもアルマイトがかかっている為に、アルマイト剥離をしまければなりません。メッキ加工前にアルマイト剥離を行い次にバフ研磨を行い、ご覧の様にバフが入らない所はルーター研磨で磨きます。その次に行うのは銅メッキ加工になります。アルミニウム自体スチールよりもピンホールが多い為銅メッキをした後に更にバフ研磨を行います。理由は銅メッキをバフで研磨する事によって銅の粉がピンホールに入ります。するとメッキが仕上がった時に表面の見栄えが綺麗になる為、二回にわたってバフ研磨と銅メッキを手間かけて行うのです。この作業が特に大事になってきます。メッキ加工を行うとこのように綺麗に仕上がります。

1920年代フォードグリルパーツ再メッキ

昨日のブログでご紹介した1920年代フォードのグリルパーツ(内部)です。素材はステンレス製で錆は少しで光沢は半減している状態でした。かなり希少価値が高いので室内管理で年数経過のわりに劣化は少ないようです。ステンレスのバフ研磨とスチールのバフ研磨では全く違いますので、ステンレス用バフを使用します。スチールは体重をかけながらバフに押し当てて行くのですが、ステンレス研磨の場合スチールよりも力を入れて磨きますと焼け跡や傷が付いてしまいますので難しいしお高くなります。いずれにしましても、磨きをどれだけ綺麗に仕上げるかによってメッキが綺麗です。スチールはダメですが、ステンレスパーツにメッキがかかっていないパーツであるならば、バフ研磨して頂いて送って頂いてもかまいませんがステンレスのバフ研磨屋さんレベルの磨きが必要になります。ステンレスメッキはスチールメッキと綺麗さと錆びにくさのクオリティは上メッキは違いますが中メッキと下メッキは落ちてしまいます。

業者様、個人様にメッキ加工ご依頼前のアドバイス

業者様と個人様に当社からメッキ加工前のアドバイスをさせて頂きます。
1、メッキをしたいパーツ以外は一緒に送らないで下さいね。
2、例えばバンパーを送って下さる場合、小さな傷や小さな凹み気になる所や目をころさないと分かりにくい所へはマジックや付箋等で
印をつけて頂くと助かります。
3、ドアハンドル、リフレクター等細かくばらせる物でしたら全てばらして頂くと助かります。
4、バイクパーツによくあります油、グリス等洗剤で洗って頂いて送って下さいますよう宜しくお願い致します。
5、メッキ加工の工程には順番がありますので、剥離をせずに錆をとる為にサンダーで削ったりされますと、反対に手間がかかる上に
クオリティが下がりお客様にはデメリットしか御座いませんので手を付けずにパーツを送って下さいますよう宜しくお願い致します。
6、業者様、個人様問わずご自分で板金加工してパーツを送って下さいましても、クオリティ上返品させて頂くことも御座います。

1920年代フォードサイドマーカーランプ再メッキ

このパーツは1920年代のフォードサイドマーカーを再メッキ加工した物です。素材はアンチモニ製で普通のメッキ加工のやり方では再メッキは綺麗に出来ません。上メッキ加工で再メッキが出来ますので、業者様にはその様にご連絡しご依頼して頂く事になりました。
アンチモニ(亜鉛ダイカスト)はメッキがかかっていない状態では鋳物を中心にメッキ加工をしている業者さんはメッキ加工が出来るのですが
メッキが既にかかっている物に対してはありません。アンチモニに再メッキ加工すると酸に弱いせいで月のクレーターみたいにボコボコになる上、メッキが剥がれやすい状態になります。当社はアンチモニ製品の再メッキの場合、メッキを剥離してから細かい粒子の金属パテでパーツの表面を補修します。表面を補修する事で剥離の際、表面が綺麗になり腐食痕も綺麗になるメリットがあります。ただデメリットは大量に補修作業が出来ない為、納期が遅くなってしまします。

1920年代フォードグリル枠再メッキ

以前にブログにてご紹介させて頂いた1920年フォードのスチール製グリル再メッキ加工完成品です。この二枚目の写真には左右にきつめの錆傷が付いていました。業者様より傷を修復し再メッキ加工して欲しいと言うご依頼でした。かなり希少価値車ですので室内保管されていたみたいで、メッキがかかっている表面には錆がほとんどない状態でした。まず、メッキを剥離するために数日かけてシアンで剥離致します。数日経つと錆が溶けメッキも剥離が出来て要る為、表面にはスチールその物の肌が出てきます。その肌をバフ研磨によって慎重に磨いていきます。
綺麗な肌と腐食痕がはっきりと表れ、今度は腐食痕に焦点を合わせて慎重かつ丁寧にバフの番手を徐々に上げて行きなるべく綺麗に肌と腐食痕の差を無くしていきます。あまりやり過ぎるとメッキをかけた時に凹んだような痕になるので長年の手の感触で磨きます。それでも傷や腐食痕が消えない場合は楊板金で補修致します。

ジェットスキー用噴射口再メッキ

このパーツはジェットスキー用噴射口です。素材はアルミニウムのダイカスト鋳物です。使用しているせいか錆と潮がこびりついている状態でした。海でジェットスキーを楽しみながらジェットスキーパーツの噴射口がピカピカのクロムメッキだと綺麗さでインパクト絶大だと思います。この商品は上メッキ加工か、それとも中メッキ加工かどちらかに選んで頂かなければなりません。お客様のご予算の都合上中メッキ加工になりましたので、まず、シアンでメッキを剥離し錆を溶かします。すると海水での錆が噴射口の中までびっしりと・・・
表面は中よりも幾分マシでしたがいたるところが腐食痕、バフ研磨でこのパーツの場合は力いっぱい丁寧に磨きあげ、一度銅メッキ加工した後に再度バフ研磨によってピンホールに銅の粉を入れます。(ピンホールは埋まりますが、腐食痕は大きすぎて埋まりません。)
ご予算があればこの時に楊板金することにより腐食痕を埋めることが出来ます。

旧車ライトリム再メッキ前

旧車のスチール製ライト枠です。年式が古くご覧の様に錆痕、腐食痕が至る所にみられます。このパーツのお客様は当社の中メッキをご希望ですので、シアンを使って数日かけ剥離を行います。剥離が終了いたしますとメッキとある程度の錆が溶けますのでもろに腐食痕が分かります。
やっとこの時にバフ研磨で消える程度なのか、それとも楊板金をしないと消えないのかが分かります。予算の都合で板金無しになりましたので
このままバフ研磨で磨けるところまで頑張って磨きます。この磨きの部分が有る意味一番大事かも分かりません。しかし、力任せに磨けばよいのではなくそこは研磨職人ならではの目と手の感触がいります。ですので当社にメッキ加工を依頼していただく前にご自分で磨く事はしないでく下さいね。その後、純粋で鉄粉などの汚れを綺麗に洗い流し、銅メッキを分厚く、ニッケルメッキも分厚くする事にクオリティが上がります。クロムメッキ加工でメッキの工程は終了になります。

オリジナルトラック用シャンデリア金色メッキ

リピーター様がお知り合いの鉄工所で製作してもらったスチール製品に金色メッキ加工したビフォー、アフターです。
因みに本金メッキではありません。金色メッキは真鍮を用いたメッキで本金メッキは本物です。当然、真鍮と金では元々、お値段が違いますし
手間のかけようも違いますので本金メッキの方がお高いです。金の延べ棒より色合いが薄いのがお分かりになられる方は良いのですが
似ているので金になれていなければ分かりにくいです。このお客様はご予算を抑えたいお考えでしたので金色メッキ加工にされました。
写真写りと現物は少し見栄えが変わりますが、この金色メッキシャンデリアをリピーター様に納品させて頂いたら、大変綺麗に仕上がっていると喜んで頂きました。それぞれのお客様の色合いの拘りが御座いますが金色でも十分ゴージャス感は出ます。コスト削減で大手様は金色をよく使われています。金メッキと金色メッキをされたい方、お気軽にお問い合わせ下さい。